前場に注目すべき3つのポイント~直近IPOや材料系の銘柄などでの短期値幅取り狙い~

市況
2021年7月6日 8時40分

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:直近IPOや材料系の銘柄などでの短期値幅取り狙い

■アークス、1Q営業利益 27.2%減 42.56億円、計画通りの進捗

■前場の注目材料:豊田織<6201>特殊フォークを1日で設計、AI活用

■直近IPOや材料系の銘柄などでの短期値幅取り狙い

6日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。5日の米国市場は独立記念日の振替祝日だったことから材料難のほか、海外勢のフローは限られると考えられるため、薄商いのなかで仕掛け的な売買に振らされやすい面はある。昨日はソフトバンクG<9984>とファーストリテ<9983>の下落が日経平均を約148円押し下げる格好となっただけに、本日についても両社の値動きを睨みながらの相場展開になりやすい。

日経平均は足元で緩やかな調整を続けており、下降する5日線に上値を抑えられる形状から28500円から29000円のレンジ下限に接近してきた。日経225先物はナイトセッションで一時28490円まで下げる場面も見られており、ソフトバンクGやファーストリテが引き続き弱い動きをみせてくるようだと、レンジ下限を割り込み、下へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。一方で、ボトム水準に接近したことから、買い戻しの動きも意識されやすい水準であることから、方向性を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。

また、政府は「まん延防止等重点措置」に関し、11日の期限を延長する調整に入ったと報じられている。感染が再拡大している東京や埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象として想定しているようであり、東京五輪が閉幕する8月8日以降までの1カ月程度とする案が出ていると伝えられている。経済活動の正常化への遅れが警戒されやすく、押し目買いも入りづらいところ。また、ETFの分配金支払いに伴う資金手当てのための売り需要が見込まれていることも手掛けづらくさせよう。

そのため、インデックス売りの影響を避ける狙いから、物色は新興市場の中小型株に向かいやすいだろう。直近IPO銘柄は強いトレンドが継続している銘柄は良好な需給状況から引き続き資金が向かいやすいほか、調整一巡感からの出直りを見せてきた銘柄などについては出遅れ感などが意識されそうである。その他、材料系の銘柄などでの短期値幅取り狙いなどが中心となろう。

■アークス、1Q営業利益 27.2%減 42.56億円、計画通りの進捗

アークス<9948>は第1四半期決算を発表。営業利益は前年同期比27.2%減の42.56億円だった。通期計画に対する進捗率は26.2%であり、計画通りの進捗であろう。「巣ごもり消費」の急拡大により販売が好調に推移した前年の反動のほか、競合対応などの観点から前年に自粛していた販管費が例年並みの水準に戻った影響による。

■前場の注目材料

・欧STOXX600は上昇(458.36、+1.55)

・大阪夜間取引の日経225先物は日中取引比で上昇(28640、+70)

・海外コロナワクチン接種の進展

・日銀は金融緩和を長期化

・株価急落時の日銀ETF買い

・豊田織<6201>特殊フォークを1日で設計、AI活用

・日本電産<6594>ブラジルなど4カ国で圧縮機増産、冷蔵庫用、77億円投資

・日本新薬<4516>海外売上高比率2倍に、中井新社長「持続的成長へ重要」

・NTT<9432>揺らぐ信頼、個人情報800万件流出か

・NEC<6701>光ファイバーで異常検知、振動をAI分析

・出光興産<5019>海月研究所、食品にクラゲコラーゲン、来年度中に臨床試験

・日軽金HD<5703>子会社、試験不正などでJIS取り消し

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 5月実質賃金総額(前月比予想:+2.4%、4月:+1.9%)

・08:30 5月毎月勤労統計・現金給与総額(前年比予想:+2.1%、4月:+1.4%)

・08:30 5月家計支出(前年比予想:+11.0%、4月:+13.0%)

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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