株価指数先物【引け後コメント】 日経平均のルール改定でNT倍率は低下傾向か

市況
2021年7月6日 17時59分

大阪9月限

日経225先物 28610 +40 (+0.14%)

TOPIX先物 1950.0 +4.0 (+0.20%)

日経225先物(9月限)は前日比40円高の2万8610円で取引を終了。寄り付きは2万8650円と時間外のシカゴ先物(2万8615円)を上回って始まった。その後、2万8700円を回復した直後に一転して2万8560円まで軟化する荒い値動きに。ただし、前場半ば以降はショートカバーが優勢となり、一時2万8740円まで上昇幅を広げている。市場参加者が限られるなか、後場は2万8650円~2万8700円辺りでの狭いレンジ推移が続き、引けにかけてこの水準を下回り、2万8610円で取引を終えた。

本日はこう着感の強い展開ながらも、前場時点では荒い値動きを見せていた。前日に日経平均株価が下落する一因となったソフトバンクグループ<9984>とファーストリテイリング<9983>が反発したほか、日経225先物はボトム水準までの調整を経て、リバウンドが意識されやすいタイミングだった。しかし、反発はみせたものの、ソフトバンクグループとファーストリテイリングはともにボトム圏からは脱せず。ショートは仕掛けづらいものの、リバウンド狙いの買いも限られる状況だ。また、休場明けの米国市場の動向に関心が向かいやすく、オーバーナイトのポジションを避ける向きもあり、短期的な売買が中心だった。

NT倍率は先物中心限月で14.67倍と直近のボトム水準で終えた。一時14.64倍まで低下しており、方向性としてはNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のトレードに向かいやすいだろう。また、日経平均株価の算出や選定のルール改定が日本経済新聞社から発表された。株価換算係数の導入によって、値がさ株が採用されやすくなるとの見方が台頭し、任天堂<7974>が強い動きを見せた。採用への思惑からオリエンタルランド<4661>やキーエンス<6861>などを物色する動きも見られ、結果としてTOPIXの押し上げにつながり、NT倍率は低下傾向となった。

手口面では、日経225先物はバークレイズが390枚、ゴールドマンが360枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが510枚、ドイツが450枚、ソジェンが340枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1080枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが910枚、JPモルガンが380枚程度の買い越しだった。クレディスイスからのショートカバーと見られる動きが観測されており、明日以降もショートカバーを強めてくるかが注目されよう。

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