話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクステージ、JTOWER、ダイキン

注目
2021年7月8日 15時12分

■ネクステージ <3186>  1,989円  +189 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

ネクステージ<3186>が3日ぶりに急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を前回の2600円から2700円に引き上げたことが好材料視された。レポートでは、大型総合店出店による中古車小売市場でのシェア拡大に注目。適正在庫水準の引き下げや設備投資見直しなど販管費の効率化で利益水準が高まり、フリーキャッシュフローに余力がでてきたこともあり、会社側は出店拡大の方針を掲げる。大型店出店の増加により中期的な利益成長は一段と高まるとみている。

■JTOWER <4485>  6,360円  +380 円 (+6.4%)  本日終値

JTOWER<4485>が後場急伸。同社はきょう、NTT西日本(大阪市中央区)が保有する通信鉄塔71基を買い取る契約を締結したと発表。今後、鉄塔ごとの既存利用事業者の契約を、NTT西日本からJTOWERに9月から順次移管し、資産の引き渡しを行っていく予定だという。同社は通信事業者が保有する既存通信鉄塔のカーブアウト(売買)の取り組みを重要な成長戦略のひとつと位置づけており、こうした取り組みを拡大することで、5Gネットワークの早期整備、設備投資の効率化、環境負荷軽減などの社会課題の解決につなげていくとしている。

■ダイキン工業 <6367>  21,950円  +775 円 (+3.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

ダイキン工業<6367>が急動意。世界的な電気自動車(EV)シフトが進むなか、同社はEV用エアコンで省エネ性能の高い冷媒を開発したと8日付の日本経済新聞が報じており、これを材料視する買いが集中した。エアコンに使う電力を大幅に減らすことでEVの航続距離を最大5割伸ばせるとされ、2025年をメドに実用化する方針と伝えられたことで株価を強く刺激した。会社側では「報道された内容自体は6月の学会で発表したものと変わらないが、基礎的な(冷媒の)技術でメドが立ったことは事実。商品化の時期についてはまだリリースできる段階にはない」としている。

■ユーグレナ <2931>  1,054円  +36 円 (+3.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

ユーグレナ<2931>が5連騰。前日は終値ベースで4月14日以来約3か月ぶりに1000円大台を回復したが、きょうも買い気は衰えず、4ケタ大台を地相場とする活躍が見込める状況に。同社は微細藻類ミドリムシを栽培し、これを活用した食品や化粧品を手掛けるほか、ミドリムシを使ったバイオ燃料事業に積極展開していることが注目されている。そうしたなか、7日取引終了後に内航船舶や鉄道建設現場におけるバイオ燃料の利用促進に向けて、鉄道・運輸機構と包括連携することで基本合意したと発表、これによる業容拡大への期待が改めて投資資金の食指を動かしている。

■OSG <6136>  1,999円  +63 円 (+3.3%)  本日終値

OSG<6136>が反発。7日の取引終了後、21年11月期連結業績予想について、売上高を1150億円から1220億円(前期比16.9%増)へ、営業利益を115億円から150億円(同78.7%増)へ、純利益を75億円から100億円(同77.3%増)へ上方修正したことが好感された。中華圏の経済状況の好転に伴う工具需要が順調に回復していることに加えて、欧州・米州製造業の景況感が改善し在庫調整が順調に進んでいることが要因。また、業績予想の修正に伴い、従来24円を予定していた年間配当を7円増額して31円にするとあわせて発表したことも好材料視されている。前期実績の22円に対しては9円の増配となる予定だ。

■日立造船 <7004>  763円  +24 円 (+3.3%)  本日終値

日立造船<7004>が大幅反発。7日に東京ガス<9531>からメタネーション装置を民間企業で初めて受注したと発表しており、これを好感する買いが入った。カーボンニュートラルのソリューションとして水素と二酸化炭素からメタンを合成するメタネーションが注目されるなか、東京ガスは横浜テクノステーション内にメタネーション装置を設置し、21年度内に実証試験を開始する予定という。また、きょうはオーストラリア子会社のOsmoflo Holdingsが、日揮ホールディングス <1963> 傘下の日揮グローバルがイラクに建設予定のバスラ製油所内に設置される水処理プラントを受注したことも明らかにしており、これも好材料視されたようだ。

■ヒトコムHD <4433>  2,380円  +69 円 (+3.0%)  本日終値

ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>は反発。午前11時30分ごろ、21年8月期の連結業績予想について、売上高を730億円から810億円(前期比13.3%増)へ、営業利益を35億円から44億2000万円(同40.4%増)へ、純利益を18億8000万円から24億7000万円(同80.2%増)へ上方修正したことが好感された。EC・TC(電子商取引・テレビコマース)支援事業を中心とするデジタル営業支援セクター及びホールセールセクターが底堅く推移するほか、販売系営業支援セクターも底打ち傾向に転じたことが要因。新型コロナウイルスのワクチン接種に関連した各種支援業務など受注を獲得し売上高の増加に伴う利益の増加に加えて、経費の効率的な運用を継続したことも利益を押し上げる。同時に発表した第3四半期累計(20年9月~21年5月)決算は、売上高612億5600万円(前年同期比15.7%増)、営業利益36億4500万円(同43.0%増)、純利益22億5200万円(同69.6%増)だった。

■Abalance <3856>  6,170円  +150 円 (+2.5%)  本日終値

Abalance<3856>が3日続伸。7日の取引終了後、連結子会社のWWBが開発を進めてきた福島県福島市の大波第一、第二太陽光発電所が系統連系し、売電を開始したと発表しており、これが材料視された。同発電所は、一般家庭の約1320世帯分の消費電力に相当する年間予定消費量約6068MWhの出力、年間の二酸化炭素削減量約3640トンを想定し、初年度通期売電収入は暦年ベース(1年間)で約2億2000万円を見込んでいるという。

■レノバ <9519>  5,000円  +95 円 (+1.9%)  本日終値

レノバ<9519>は異彩の上昇トレンドを形成。前日は取引時間中に一貫して下値を切り上げ一時400円を超える上昇をみせ、約半年ぶりに上場来高値を更新した。きょうは、その余勢を駆って目先筋の利益確定売りを吸収、全体軟調相場に抗して初の5000円大台乗せを果たした。世界的な脱炭素への取り組み加速を背景として、菅政権では2030年度までに温室効果ガスの排出量を13年度比で46%削減する目標を掲げるが、経済産業省では30年度で太陽光発電を8760万キロワットまで増強する見通しを開示している。太陽光発電を主力に再生可能エネルギーの開発・運営を手掛ける同社はその国策に乗るシンボルストックとして買われている。

■デクセリアルズ <4980>  2,330円  +31 円 (+1.4%)  本日終値

デクセリ<4980>が続伸。きょう10時30分に、小型でありながら定格電流100アンペアの大電流対応を実現した表面実装型の電流ヒューズパワーカレントプロテクター「PTA-036100」を製品化し、販売を開始したと発表。「PTA-036100」は過電流から電子機器をまもる表面実装型電流ヒューズ。過電流が発生すると、ヒューズエレメントが自身の抵抗で発生するジュール熱によって溶断し、回路を遮断することで、発熱や発火から電子機器を保護するという。近年増加する大電流を必要とする電子機器向けの需要が期待される。

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