話題株ピックアップ【夕刊】(1):SHIFT、USENHD、竹内製作所

注目
2021年7月9日 15時13分

■SHIFT <3697>  19,300円  +2,540 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

SHIFT<3697>が急反騰。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年9月~21年5月)連結決算が、売上高328億8800万円(前年同期比58.7%増)、営業利益26億4200万円(同60.8%増)、純利益19億100万円(同83.4%増)と大幅増益となったことが好感された。営業強化により新規顧客数が増加したほか、上流サービスやクロスセルの加速により顧客単価上昇を牽引した。また、高単価サービスを増やしたことでエンジニア単価が上昇したことに加えて、稼働率も通常レベルへ回復し売上総利益率が改善した。 なお、21年8月期通期業績予想は、売上高450億円(前期比56.7%増)、営業利益34億円(同44.5%増)、純利益21億円(同27.4%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、ローカライズやゲーム開発を行うDICO(東京都渋谷区)の株式を取得し子会社化すると発表した。エンターテインメント領域におけるサービス提供範囲の拡大を図るのが狙いで、議決権所有割合は80%になる予定。取得価額は非開示。なお、業績への影響は軽微としている。

■USENHD <9418>  2,770円  +331 円 (+13.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は急反発し年初来高値を更新。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年9月~21年5月)連結決算が、売上高1538億6900万円(前年同期比7.3%増)、営業利益125億4100万円(同49.0%増)、純利益66億9400万円(同2.1倍)と大幅増益となったことに加えて、8円50銭を予定していた期末一括配当を12円50銭に引き上げると発表したことが好感された。課金ユーザーが順調に増加し、映像配信サービス「U-NEXT」の提供を行うコンテンツ配信事業が収益化したことが牽引した。また、通信事業で法人向けICT(SaaSサービス)の一過性要因による売り上げ増加があったことや、店舗サービス事業及び業務用システム事業がコロナ禍から着実に復調傾向にあることなども寄与した。なお、21年8月期通期業績予想は、売上高2040億円(前期比5.6%増)、営業利益155億円(同42.4%増)、純利益75億円(同52.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■竹内製作所 <6432>  2,941円  +294 円 (+11.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

竹内製作所<6432>が急反発。8日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高333億3200万円(前年同期比29.5%増)、営業利益42億200万円(同41.2%増)、純利益31億5500万円(同49.8%増)と大幅増益となったことが好感された。水道管やガス管などの生活インフラの公共工事が欧米ともに活況で、製品需要が好調に推移した。特に米国では新築・増改築や庭整備などの住宅関連工事が各地で盛んに行われており、ミニショベル、油圧ショベル及びクローラーローダーの販売台数が大きく増加した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高1233億円(前期比9.8%増)、営業利益121億円(同8.4%減)、純利益89億円(同8.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■ウエストHD <1407>  4,120円  +405 円 (+10.9%)  本日終値

ウエストホールディングス<1407>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が8日付で、新規に投資判断「バイ」、目標株価7000円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、同社の掲げるグループ理念が太陽光発電を中心とする再生可能エネルギーの普及と脱炭素社会の実現に貢献すると同時に、中長期的な利益成長の原動力になると評価。今期業績はメガソーラー再生を牽引役に営業利益は7期ぶりのピーク更新となると予想。

■ミロク情報サービス <9928>  1,651円  +110 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

ミロク情報サービス<9928>が4日ぶりに反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「米グーグルが日本で金融事業に本格参入することが8日までにわかった」と報じられており、買収先は同社の持ち分法適用関連会社であるpringとされていることが好材料視されたようだ。記事によると、アルファベットC<GOOG>傘下のグーグルがみずほ銀行(東京都千代田区)などpringの既存株主から全株式を200億~300億円で取得する方向で最終調整に入ったとしている。報道に対してミロク情報は、「当社が発表したものではなく、現時点で保有株式に関する決定事実はない。現在、事業投資戦略でさまざまな可能性について協議を行っているが、開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表する」とコメントしている。

■オンワード <8016>  360円  +23 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

オンワードホールディングス<8016>が反発。8日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高460億2200万円(前年同期比7.9%増)、営業利益11億4700万円(前年同期18億5100万円の赤字)、純利益20億6000万円(同24億1700万円の赤字)となり、上期予想の営業損益30億円の赤字を大きく上回って着地したことが好感された。緊急事態宣言が発出された影響で4月後半以降の売り上げが落ち込んだことに加えて、前期に国内外の不採算事業からの撤退や不採算店舗の閉鎖が響き、売上高の伸びは小幅にとどまった。ただ、一昨年秋から取り組んできたグローバル事業構造改革の成果が表れ、売上総利益率が3.5%改善する一方で、販管費率が3.3%低下し、利益を改善させた。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高1905億円(前期比8.3%増)、営業利益32億円(前期212億3000万円の赤字)、純利益63億円(同231億8100万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■C&R <4763>  1,640円  +79 円 (+5.1%)  本日終値

クリーク・アンド・リバー社<4763>が続伸。同社は8日取引終了後に、22年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比17.3%増の12億3000万円となり、上半期計画16億円に対する進捗率は76.9%となった。売上高は同11.7%増の105億9900万円で着地。クリエイティブ分野(日本)でゲームやプロデュース、ライツ事業が伸長したほか、医師紹介事業が好調だったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■アレンザHD <3546>  1,252円  +30 円 (+2.5%)  本日終値

アレンザホールディングス<3546>は3日ぶりに反発。8日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.8%減と2カ月連続で前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。客数は同7.7%減(前月は10.1%減)とやや回復も見られたが、客単価が同1.2%減(前月は3.7%増)と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同6.9%減だった。

■アドウェイズ <2489>  837円  +12 円 (+1.5%)  本日終値

アドウェイズ<2489>が底堅い動き。この日の午前中に、子会社UNICORNがジーニー<6562>とWeb動画リワード広告で連携を開始したと発表しており、これが好材料視された。「Web動画リワード広告」は、Webサイトを利用するユーザーに対して、フルスクリーンの動画広告を視聴する対価として報酬(リワード)を付与する広告フォーマット。今回の連携により、ジーニーが21年5月に提供を開始したWeb動画リワード広告枠の買い付けが「UNICORN」より可能になり、ゲームやマンガアプリへの動画リワード広告だけではなく、Webサイトでの動画リワード広告配信をサポートすることで、クライアントのブランド認知やユーザー獲得、より高い広告の費用対効果を実現できるようになるとしている。

■洋インキHD <4634>  1,941円  +16 円 (+0.8%)  本日終値

東洋インキSCホールディングス<4634>が高い。同社は8日、子会社のトーヨーカラーが手掛けるリチウムイオン電池正極材用導電カーボンナノチューブ(CNT)分散体「LIOACCUM(リオアキュム)」が、韓国のリチウムイオン二次電池(LiB)メーカーであるSKイノベーション(SKI)の北米及び欧州拠点での採用が決定したと発表。「LIOACCUM」は、独自の分散技術を用いることで安定したCNT分散を可能にし、リチウムイオン電池の高容量化を実現することで電気自動車(EV)の航続距離を伸長するほか、電池の安全性、小型化、充電スピード向上、耐久性向上といった特長を持つ。同製品は東洋インキグループの米ライオケム及び東洋インキハンガリーが製造し、SKIを経て独フォルクスワーゲングループや米フォード・モーター・カンパニーに供給されるとしている。

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