10万円以下で買える、財務健全&低PBR 27社【東証1部】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証1部上場企業では680社が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いといわれている。また、割安株という観点から、理論上の解散価値であるPBRが1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証1部上場銘柄(銀行を除く)を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額が100億円以上、(3)株主資本比率が70%以上、(4)実績PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる27社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは9日現在)
なお、11日(日)16時に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【2部・新興】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本 実績
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<7908> KIMOTO 27800 78.7 0.73
<6262> ペガサス 45900 71.6 0.53
<8118> キング 48100 87.6 0.41
<5121> 藤コンポ 48200 71.2 0.45
<6140> 旭ダイヤ 51800 82.1 0.51
<9358> 宇徳 52500 74.5 0.67
<5976> ネツレン 53600 74.4 0.38
<1914> 日基技 55000 73.4 0.56
<5809> タツタ 55100 82.3 0.73
<9837> モリト 60200 73.1 0.51
<7885> タカノ 64200 82.5 0.33
<8841> テーオーシー 65200 82.7 0.67
<6167> 冨士ダイス 65300 79.4 0.69
<5262> 日ヒュム 72800 70.8 0.50
<1976> 明星工 74000 78.3 0.70
<5951> ダイニチ工業 75100 83.4 0.50
<2009> 鳥越粉 76900 81.9 0.57
<1967> ヤマト 79400 71.1 0.64
<6247> 日阪製 82000 81.6 0.43
<6809> TOA 82800 75.8 0.61
<6430> ダイコク電 89900 74.6 0.43
<9622> スペース 90200 78.9 0.79
<5909> コロナ 92200 74.2 0.37
<6118> アイダ 93400 71.2 0.73
<2812> 焼津水化 94300 86.4 0.58
<1945> 東京エネシス 94600 72.4 0.50
<4550> 日水薬 98800 90.7 0.68
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※直近予想が最終赤字、無配の企業は対象から除いた。
株探ニュース