話題株ピックアップ【昼刊】:タマホーム、コスモス薬品、レノバ

注目
2021年7月13日 11時39分

■タマホーム <1419>  2,635円  +299 円 (+12.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

タマホーム<1419>が大幅高。同社は12日の取引終了後に21年5月期決算を発表し、売上高2180億9200万円(前の期比4.2%増)、営業利益109億9900万円(同11.4%増)で着地。続く22年5月期業績予想も、売上高2250億円(前期比3.2%増)、営業利益113億円(同2.7%増)と増収増益路線が続く見通しとなり、これが好感されているようだ。今期は、豊富な受注残を背景に引き渡し棟数の増加を見込むほか、高付加価値の商品展開の推進や更なるシェア拡大などを図る方針。なお、配当予想は前期比10円増の110円を見込む。あわせて、26年5月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、26年5月期に売上高3200億円、営業利益200億円とする目標を掲げた。

■コスモス薬品 <3349>  17,780円  +1,560 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

コスモス薬品<3349>はマドを開けて買われる。12日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、売上高を7500億円、営業利益を332億円と発表。今期から「収益認識に関する会計基準」が適用されるため単純比較はできないが、前期比で小幅ながらも営業増益となり、14期連続での最高益更新見通しとなったことが好感されているようだ。ローコストオペレーションに磨きをかけるほか、新規出店についてはドミナント出店を基本として九州・中国・四国地区に引き続き出店を行うとともに、関東・中部・関西地区への出店を拡大していく。なお、今期の配当予想は前期比10円増の80円を見込む。同時に発表した21年5月期決算は、売上高7264億2400万円(前の期比6.1%増)、営業利益331億4700万円(同13.9%増)で、従来予想から上振れて着地した。

■多木化学 <4025>  5,690円  +480 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

多木化学<4025>が続急伸している。12日の取引終了後、5月に大量生産試験が可能なバカマツタケ研究栽培設備を増設したと発表しており、バカマツタケ事業化が順調に進んでいることが好感されている。同設備により、量産スケールでの生産安定性、生産コストなど課題解決のための検討を加速するという。なお、22年度内の事業化を目指している。

■ライク <2462>  2,312円  +165 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ライク<2462>が大幅続伸している。12日の取引終了後に発表した22年5月期の連結業績予想で、売上高575億円(前期比5.9%増)、営業利益38億円(同5.3%増)、純利益33億円(同1.2%増)と連続営業最高益更新を見込み、年間配当予想を前期比2円増の52円を予定していることが好感されている。子育て支援サービス事業で認可保育園10カ所前後の開設を予定しているほか、総合人材サービス事業における物流・製造、介護、建設、外国人材領域への経営資源の投下や、介護関連サービス事業における介護付き有料老人ホームを中心とする新規施設の開設などの施策により、売り上げ増を見込む。なお、21年5月期決算は、売上高542億7400万円(前の期比6.3%増)、営業利益36億1000万円(同80.5%増)、純利益32億6200万円(同81.9%増)だった。

■レノバ <9519>  5,240円  +355 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位

レノバ<9519>が続伸で5000円大台を回復し最高値に急接近しているほか、ウエストホールディングス<1407>は6連騰と上値指向が鮮明。またテスホールディングス<5074>も同じく6連騰と上げ足を強めるなど、再生可能エネルギー関連銘柄に買いが集まっている。日銀は15~16日に予定される金融政策決定会合で、気候変動対応の投融資を後押しする姿勢を明示する構えにあり、脱炭素につながる企業向け投融資を行う金融機関に対して、低利で長期資金を提供するなど優遇措置をとる方針が伝えられている。世界的に脱炭素への取り組みが加速するなか、世界各国で中央銀行が金融政策面で関与する動きが活発化しており、日銀も積極的にその流れに乗る。株式市場でも太陽光発電など脱炭素に絡む分野に事業展開する企業群に注目が集まっている。

■クリエイトS <3148>  3,425円  +225 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

12日に決算を発表。「今期経常は4%増で3期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ」が好感された。

クリエイトSDホールディングス <3148> が7月12日大引け後(15:10)に決算を発表。21年5月期の連結経常利益は前の期比4.7%増の190億円になり、22年5月期も前期比3.9%増の198億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。23期連続増収、4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を42円→44円(前の期は40円)に増額し、今期も前期比2円増の46円に増配する方針とした。

⇒⇒クリエイトSの詳しい業績推移表を見る

■新日本科学 <2395>  1,097円  +66 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位

新日本科学<2395>が新値街道をまい進、一時7%を超える上昇で一気に1100円台を回復した。同社は前臨床試験受託の最大手で新薬の開発支援業務では基礎研究から臨床試験に至るまでワンストップで対応できる優位性を持っている。大手製薬メーカーのアステラス製薬<4503>とは創薬支援で包括受託契約を結んでおり、安定した収益基盤が強み。早くから再生医療分野に展開するほか、純国産エネルギーの創出推進という国策の追い風を受けバイナリー型地熱発電など再生可能エネルギー分野にも積極的に取り組み、成長に向けた布石に余念がない。既に新上場区分で最上位の「プライム」への適合通知を受けており、これも物色人気を後押ししているもようだ。

■シノケングループ <8909>  1,325円  +72 円 (+5.8%)  11:30現在

シノケングループ<8909>が大幅反発し年初来高値を更新している。12日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が390億円から400億円(前年同期比13.3%減)へ、営業利益が23億円から35億円(同16.9%減)へ、純利益が14億円から22億円(同16.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。主に不動産セールス事業(アパートメント)で、従来予想に比べて建物が前倒しで竣工したことなどが要因としている。

■ツガミ <6101>  1,753円  +95 円 (+5.7%)  11:30現在

工作機械関連株が高い。ツガミ<6101>やオークマ<6103>、牧野フライス製作所<6135>が値を上げているほか、ファナック<6954>や安川電機<6506>が上昇している。12日に日本工作機械工業会が発表した6月の受注総額(速報)は1321億1600万円と前年同月比96.6%増となった。好不況の目安とされる1000億円を5カ月連続で上回った。工作機械の受注は中国や欧米向けが拡大しているほか、国内向けも回復傾向にある。9日に発表された安川電の22年2月期の連結純利益は、工作機械関連の需要の伸びなどが追い風となり従来の317億円の予想が410億円(前期比2.2倍)に増額修正されるなど好調だった。国内外の設備投資回復機運に乗り、工作機械関連株を見直す動きが強まっている。

■ホギメディカル <3593>  3,585円  +130 円 (+3.8%)  11:30現在

ホギメディカル<3593>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比30.5%増の14億9200万円となったことが好感されているようだ。売上高は同6.2%増の88億9500万円で着地。手術用キットの売り上げが伸びたことが寄与したほか、利益面では費用の抑制に努めたことが奏功した。なお、通期業績予想は売上高384億円(前期比5.2%増)、営業利益63億5000万円(同12.7%増)とする従来計画を据え置いている。

■あすか薬HD <4886>  1,001円  +36 円 (+3.7%)  11:30現在

あすか製薬ホールディングス<4886>が続伸している。12日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を30万株(発行済み株数の1.05%)、または3億5000万円としており、取得期間は21年8月3日から22年3月31日まで。環境変化に対応した機動的な資本政策の遂行により、株主利益の向上を図るためとしている。

■SUMCO <3436>  2,789円  +76 円 (+2.8%)  11:30現在

半導体シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>や車載マイコンを手掛けるルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連株の一角が買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株3指数が揃って最高値を更新したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続伸した。SOX指数は最高値にはまだ届かないものの3連続陽線で戻り足が鮮明、更新を射程に捉えている。画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>や半導体世界トップメーカーのインテル<INTC>、半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズ<AMAT>など主力株が上昇し全体相場を牽引した。これを受けて東京市場でも相対的に出遅れる半導体関連株に買いが向かっている。

■日本郵船 <9101>  5,410円  +140 円 (+2.7%)  11:30現在

日本郵船<9101>やNSユナイテッド海運<9110>など海運株に買いが集まり、東証1部業種別騰落率で33業種中2位にランクインしている。前日の米国株市場では長期金利の低下基調が一服し景気敏感株が買い戻される展開となった。日本国内では新型コロナウイルスの感染拡大を背景に東京都に4度目の緊急事態宣言が適用されるなど、内需産業への影響が懸念されているが、世界的にはワクチン普及を背景とした経済活動の正常化に対する期待感が根強い。ここコンテナ船市況の上昇に続き、ばら積み船市況の運賃動向を表すバルチック海運指数も切り返しに転じ、9日時点で6営業日ぶりに3300台を回復した。東京株式市場ではここ海運株の調整が顕著だったこともあり、値ごろ感からの押し目買いを誘導している。

■MonotaRO <3064>  2,704円  +65 円 (+2.5%)  11:30現在

MonotaRO<3064>は続伸している。12日の取引終了後に発表した6月度の月次業績で、売上高が前年同月比17.8%増と2ケタ増収基調が続いていることが好感されている。新規顧客獲得数が同8.3%増となったことが寄与した。

■第一生命HD <8750>  2,005円  +43 円 (+2.2%)  11:30現在

第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など大手生保株が高い。ここ低下基調を強めていた米10年債利回りだが、前日は下落一服となり金融セクターには安心感が広がった。ゴールドマン・サックス・グループ<GS>が2.3%強の上昇をみせたほか、JPモルガン・チェース<JPM>、バンク・オブ・アメリカ<BAC>、シティグループ<C>など大手が軒並み株価水準を切り上げており、東京市場でも米国事業を展開する生保株に買いが波及している。また、超長期債である米30年債利回りも足もと上昇傾向にある。前日は終値ベースで2日以来5営業日ぶりに2%台を回復、これも長期資産運用に注力する生保株にはポジティブ材料となっている。

●ストップ高銘柄

AFC-HD <2927>  1,402円  +300 円 (+27.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.