本日注目すべき【好決算】銘柄 Enjin、エヌピーシー、トランスG (13日大引け後 発表分)

注目
2021年7月14日 7時01分

13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

Enjin <7370> [東証M]  ★今期経常は54%増で4期連続最高益更新へ

◆21年5月期の経常利益(非連結)は前の期比95.5%増の6億円に伸び、従来予想の4.9億円を上回って着地。続く22年5月期も前期比54.3%増の9.3億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は営業体制の強化を通じ、中小企業や医療機関を対象とした主力のPRサービスの顧客数を伸ばし、43.6%の大幅増収を見込む。プラットフォームサービスは認知度向上による売り上げ拡大と自動化による工数削減を目指す。

エムビーエス <1401> [東証M]  ★前期経常を21%上方修正、初配当3円実施へ

◆21年5月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.3億円→2.8億円に21.4%上方修正。減益率が31.2%減→16.5%減に縮小する見通しとなった。予想を上回る工事の進捗や一部の工事再開などで、売上高が計画を上回ったことが寄与。原価低減や経費削減を徹底したことも上振れに貢献した。

併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当となる3円を実施する方針とした。

トランスG <2342> [東証M]  ★今期経常を45%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の11億円→16億円に45.5%上方修正。増益率が23.5%増→79.6%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。第1四半期における新型コロナウイルス検査受託件数が計画を大きく上回ったことに加え、臨床試験の受注も想定より順調に推移していることが上振れの要因。

川崎地質 <4673> [JQ]  ★今期経常を一転2.2倍増益に上方修正

◆21年11月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億5000万円→5億6000万円に2.2倍上方修正。従来の2.3%減益予想から一転して2.2倍増益見通しとなった。手持ち案件をこなし売上高が堅調に推移するなか、大型案件を含む原価低減が寄与し、採算が大きく改善する。

MORESC <5018>   ★3-5月期(1Q)経常は30倍増益で着地

◆22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比30倍の7.2億円に急拡大して着地。自動車生産の回復を背景に、少量塗布型ダイカスト離型剤などの特殊潤滑油の販売が好調だったことが寄与。為替差益や持ち分法投資利益の計上も利益を押し上げた。

第1四半期実績だけで、通期計画の14.7億円に対する進捗率は49.0%に達しており、業績上振れが期待される。

ERIHD <6083>   ★今期経常は74%増益、15円増配へ

◆21年5月期の連結経常利益は前の期比20.7%減の4.7億円になったものの、続く22年5月期は前期比74.1%増の8.2億円に拡大する見通しとなった。今期は省エネ基準適合義務化の対象拡大を追い風に、適合判定業務が増加することが業績を牽引する。

業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比15円増の30円に大幅増配する方針とした。

エヌピーシー <6255>  ★9-5月期(3Q累計)経常は2.2倍増益・通期計画を超過

◆21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の8億円に急拡大して着地。米国太陽電池メーカーの製造ライン向けに納入した装置の改造や増設、立ち上げ作業を行ったほか、国内電子部品業界向けを中心にFA装置の売り上げを計上し、20.0%の大幅増収を達成したことが寄与。原価低減や販管費の抑制も利益拡大につながった。

通期計画の4.9億円をすでに62.8%も上回っており、業績上振れが期待される。

オプテクスG <6914>   ★今期経常を2.2倍上方修正

◆21年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の11.5億円→28.2億円に2.5倍上方修正。SS事業の欧州向け、IA事業の国内・アジア向けなどの販売が想定以上に伸びたことが寄与。高収益製品が好調だったことも利益を押し上げた。

併せて、通期の連結経常利益も従来予想の32億円→48億円に50.0%上方修正。増益率が47.1%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。

井筒屋 <8260>   ★3-5月期(1Q)経常は1.7億円の黒字に浮上

◆22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は1億7400万円の黒字(前年同期は8億0100万円の赤字)に浮上して着地。厳しい経営環境が続くなか、高額品消費や家中関連需要といった好調なカテゴリーを強化したことなどが奏功した。

第1四半期実績だけで、通期計画の3億円に対する進捗率は58.0%に達しており、業績上振れが期待される。

ウッドF <8886> [JQ]  ★今期経常は64%増で14期ぶり最高益、67円増配へ

◆21年5月期の連結経常利益は前の期比2.9倍の9.1億円に伸び、従来予想の6.5億円を上回って着地。続く22年5月期も前期比63.9%増の15億円に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期業績の上振れは戸建て住宅の利益率が改善したことに加え、収益型不動産を売却したことなどが背景。今期は工業化による規格型戸建て商品を積極展開し、注文住宅市場でのシェア獲得を目指す。

業績好調に伴い、前期の年間配当を65円→93円(前の期は20円)に増額し、今期も前期比67円増の160円に大幅増配する方針とした。

東宝 <9602>   ★3-5月期(1Q)経常は3.8倍増益で着地

◆22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比3.8倍の108億円に急拡大して着地。新作映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「名探偵コナン 緋色の弾丸」が大ヒットを記録したことが寄与。映画館が全面休業だった前年同期から大きく回復したことも利益拡大に貢献した。

ミロク情報 <9928>   ★今期最終を一転44%増益に上方修正・3期ぶり最高益更新へ

◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の23.8億円→38.1億円に60.1%上方修正。従来の10.3%減益予想から一転して43.6%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。持ち分法適用関連会社pringの全保有株をアルファベットC<GOOG>傘下のグーグルへ売却することに伴い、売却益約20.7億円を特別利益に計上することが最終利益を押し上げる。

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