話題株ピックアップ【昼刊】:ベイカレント、千代建、エーザイ

注目
2021年7月16日 11時39分

■ベクトル <6058>  1,095円  +150 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

ベクトル<6058>は朝方から買いが殺到し、ストップ高の1095円水準でカイ気配となっている。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高111億4400万円(前年同期比24.4%増)、営業利益11億6700万円(前年同期1600万円の赤字)、最終利益4億4300万円(同1億6300万円の赤字)となり、営業損益が大幅に黒字転換したことが好感されている。オンラインを活用したPRイベントやSNSを活用したライブコマース支援などデジタル領域における新しいサービスを積極的に展開したことで、国内のPR・広告事業売上高が回復し過去最高を更新したことが牽引役となった。また、新規顧客の獲得効果を踏まえて広告宣伝費を投下したことで、ダイレクトマーケティング事業の収益が大幅に改善したことも寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高477億円(前期比28.0%増)、営業利益40億円(同72.8%増)、純利益10億円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■ベイカレント <6532>  40,450円  +4,800 円 (+13.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ベイカレント・コンサルティング<6532>が急反騰。同社は15日の取引終了後、22年2月期第1四半期(3~5月)の決算を発表。売上高は前年同期比33.2%増の133億4300万円、営業利益は同67.2%増の49億9400万円となり、大幅な増収増益で着地したことが好感され買われている。前事業年度に増員したコンサルタントの戦力化が進んだことに加え、引き続きデジタルトランスフォーメーション(DX)や事業戦略に関するプロジェクトの受注が順調だったことなどが全体業績を押し上げた。なお、通期見通しについては、売上高510億円(前期比19.0%増)、営業利益160億円(同18.1%増)の従来予想を据え置いた。

■サーバーワークス <4434>  4,360円  +490 円 (+12.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

15日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地」が好感された。

サーバーワークス <4434> が7月15日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.2倍の1.6億円に急拡大し、通期計画の4.7億円に対する進捗率は35.7%に達し、さらに前年同期の18.5%も上回った。

⇒⇒サーバーワークスの詳しい業績推移表を見る

■ビザスク <4490>  4,315円  +415 円 (+10.6%)  11:30現在

ビザスク<4490>が急騰。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高5億6300万円(前年同期比84.8%増)、営業利益1億1900万円(同15.8倍)、純利益9600万円(同42.8倍)と大幅増益となったことが好感されている。コアサービスである「ビザスクinterview」をはじめ新プロダクト群の「ビザスクexpert survey」「ビザスクlite」「ビザスクpartner」などのサービスも順調に成長を続け、知見プラットフォーム事業の取扱高が大幅に伸長したことが寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高21億8000万円(前期比35.9%増)、営業利益2億3000万円(同10.3%増)、純利益1億5000万円(同25.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■北の達人 <2930>  532円  +48 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

北の達人コーポレーション<2930>が大幅高となっている。同社は15日取引終了後に、有効成分が真皮まで浸透する日本初のオールインワンジェル「シンピスト」(医薬部外品)を8月17日に発売すると発表。この商品は同社初となる「アンチエイジング」「オールインワンジェル」というマスマーケットに向けて開発されたもので、期待感が高まるかたちとなっているようだ。なお、あわせて22年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。今期から連結決算に移行したため前年同期との単純比較はできないが、売上高は23億7200万円(上半期計画に対する進捗率50.4%)、営業利益は4億100万円(同45.2%)となった。EC事業で新規獲得件数が拡大したことが寄与した一方、積極的な広告投資が利益面の重荷となった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■千代田化工建設 <6366>  467円  +30 円 (+6.9%)  11:30現在

千代田化工建設<6366>が地合い悪に抗して反発に転じた。同社はLNGプラントに強みを持つ総合エンジニアリング大手で、前期は新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績は大きく落ち込んだが、今期は工事採算の改善などを背景に利益回復を見込んでいる。15日取引終了後、インドネシアで新たに銅製錬所の設計、調達、建設業務を受注したことを発表した。大型案件で収益への恩恵は大きいとみられ、これを材料視する買いを呼び込んでいる。株価は6月下旬以降、400円台半ばでのもみ合いが続いているがボックス圏離脱に向け期待が高まっている。

■ブロンコビリー <3091>  2,509円  +84 円 (+3.5%)  11:30現在

ブロンコビリー<3091>は3日ぶりに反発している。15日の取引終了後、21年12月期単独業績予想について、最終利益を8億円から9億円(前期5億8800万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感されている。新型コロナウイルス感染拡大防止協力金などの給付金の計上などが要因としている。一方、売上高は173億5000万円から162億円(前期比6.2%減)へ、営業利益は6億5000万円から2億円(同23.2%増)へ下方修正した。上期に客数の回復に至らず収益が計画を下振れたことに加えて、東京都を対象とした4回目の緊急事態宣言が発出されたことを踏まえたという。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高70億6800万円(前年同期比8.5%減)、営業損益3億4300万円の赤字(前年同期4億8700万円の赤字)、最終損益4億800万円の黒字(同8億6600万円の赤字)だった。

■エーザイ <4523>  9,499円  -1,021 円 (-9.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

エーザイ<4523>が急落している。複数のメディアで、同社が米バイオジェン<BIIB>と共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」に関して、米国の複数の大手病院が患者への投与を見送ることが分かったと報じられており、同薬への期待感剥落から売りが優勢となっているようだ。

■RPAホールディングス <6572>  746円  -48 円 (-6.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

RPAホールディングス<6572>は続落している。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算は、売上高36億9300万円(前年同期比19.0%増)、営業利益1億7200万円(同46.1%増)、純利益4800万円(同69.5%増)と大幅増益となったものの、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。ロボットアウトソーシング事業で「BizRobo!Basic」、「BizRobo!Lite」、「BizRobo!mini」ともに導入企業が拡大し、ストック型のライセンス収入が伸長した。また、ロボットトランスフォーメーション事業で金融カテゴリの売り上げが大きく伸長したことも寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高125億円(前期比11.5%増)、営業利益7億3000万円(同37.1%増)、純利益2億7000万円(同12.9倍)の従来見通しを据え置いている。

■ファーストリテイリング <9983>  76,550円  -3,050 円 (-3.8%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

ファーストリテイリング<9983>が3日続落している。15日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、売上高を2兆2100億円から2兆1500億円(前期比7.0%増)へ、営業利益を2550億円から2450億円(同64.0%増)へ下方修正したことが嫌気されている。新型コロナウイルスの感染再拡大の影響が想定以上に大きく、第3四半期の3カ月間で国内ユニクロ事業、ジーユー事業が計画を大幅に下回ったことが要因という。また、海外では北米、欧州は好調が続くものの、アジアは新型コロナの感染拡大の影響を考慮し、若干減額したとしている。なお、第3四半期累計(20年9月~21年5月)決算は、売上高1兆6980億円(前年同期比9.9%増)、営業利益2278億9700万円(同72.1%増)、純利益1513億5100万円(同67.0%増)だった。

■東京エレクトロン <8035>  45,250円  -1,000 円 (-2.2%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連に売りがかさんでいるほか、SUMCO<3436>などシリコンウエハーメーカー、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体大手が軒並み安い展開となっている。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が4.4%安と売り込まれたのをはじめ半導体セクターが総じて安く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2%超の下落でトレンドの分水嶺である25日移動平均線を下回った。これを受けて東京市場でも同関連株への売り圧力が強まっている。

■INPEX <1605>  805円  -14 円 (-1.7%)  11:30現在

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が続落。15日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比1.48ドル安の1バレル=71.65ドルに下落。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の協議が進行し、「OPECプラス」は協調減産の縮小を決めるとの見方が強まり、原油需給の悪化が警戒された。また、アジアを中心に新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることは世界景気の後退要因となり、原油需要の減少につながるとの見方も浮上している。

■エヌリンクス <6578>  387円  +80 円 (+26.1%) ストップ高   11:30現在

エヌリンクス<6578>がストップ高の387円に買われている。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高13億7200万円(前年同期比69.6%増)、営業利益6300万円(前年同期4億4400万円の赤字)、最終利益1300万円(同500万円の赤字)となり、営業損益が黒字転換し、通期予想を上回って着地したことが好感されている。NHK業務やBPOなどの営業代行事業が前期の反動もあって堅調に推移したほか、メディア事業も好調に推移した。また、新型コロナウイルス感染症の影響による雇用調整助成金を計上したことも寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高50億円(前期比23.5%増)、営業損益2億6400万円の赤字(前期12億7300万円の赤字)、最終損益3億9500万円の赤字(同1億800万円の黒字)の従来見通しを据え置いている。

■きずなホールディングス <7086>  2,075円  +400 円 (+23.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

きずなホールディングス<7086>がストップ高カイ気配。同社は15日取引終了後に、22年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比36.4%増の10億円としていることが好感されているようだ。売上収益は同14.6%増の92億円を見込む。今期も積極的に出店する計画であるほか、顧客ニーズを着実に捉えることにより、葬儀件数は同12.0%増の1万200件を見込んでいる。なお、21年5月期通期の連結決算は、売上収益が前の期比4.6%増の80億3000万円、営業利益が同50.1%増の7億3300万円で着地した。また、あわせて6月度の月次業績(速報値)を発表し、葬儀売り上げは前年同月比17.6%増の5億8100万円となった。葬儀単価は同1.4%減の79万7000円にとどまったが、一方で葬儀件数が同19.3%増の730件となったことが寄与した。

■テーオーHD <9812>  453円  +80 円 (+21.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

テーオーホールディングス<9812>がストップ高カイ気配。15日の取引終了後、100%子会社のテーオーリテイリングがDCMホールディングス<3050>傘下のDCMと資本・業務提携したと発表しており、これが材料視されているようだ。仕入れや物流体制、販売促進活動などで協業するほか、両社が持つ店舗開発や運営などのノウハウを共有することで効率的・機動的な出店や店舗運営を目指す。この提携に伴いテーオーHDは、保有する子会社株式の2割弱をDCMに譲渡する。譲渡金額は、総額4億7500万円。なお同社では、22年5月期業績に与える影響額については現在精査中だが、連結純資産額は増加する見込みとしている。あわせて発表した22年5月期の連結業績予想は、売上高310億円(前期比0.5%増)、営業利益1億6000万円(同32.6%増)を見込む。経常利益と純利益の見通しについては未定とした。

■幸和製作所 <7807>  1,070円  +150 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

幸和製作所<7807>がストップ高の1070円水準でカイ気配となっている。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高15億1800万円(前年同期比20.8%増)、営業利益2億2000万円(同4.6倍)、純利益1億4300万円(同5.1倍)と大幅増益となったことが好感されている。主力の歩行車が生活必需品として認知され、外出自粛が要請されているなかでも堅調に推移したことに加えて、介護ルートで昨年11月に発売した歩行車「シトレア」の受注が好調に推移したことが貢献した。また、前期に続いて固定費抑制を推進したことも寄与した。

●ストップ高銘柄

幸和製作所 <7807>  1,070円  +150 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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