話題株ピックアップ【夕刊】(1):ベクトル、北の達人、ベイカレント

注目
2021年7月16日 15時11分

■ベクトル <6058>  1,095円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

ベクトル<6058>はストップ高。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高111億4400万円(前年同期比24.4%増)、営業利益11億6700万円(前年同期1600万円の赤字)、最終利益4億4300万円(同1億6300万円の赤字)となり、営業損益が大幅に黒字転換したことが好感された。オンラインを活用したPRイベントやSNSを活用したライブコマース支援などデジタル領域における新しいサービスを積極的に展開したことで、国内のPR・広告事業売上高が回復し過去最高を更新したことが牽引役となった。また、新規顧客の獲得効果を踏まえて広告宣伝費を投下したことで、ダイレクトマーケティング事業の収益が大幅に改善したことも寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高477億円(前期比28.0%増)、営業利益40億円(同72.8%増)、純利益10億円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■サーバーワークス <4434>  4,475円  +605 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

サーバーワークス<4434>が急反騰。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高25億900万円(前年同期比30.5%増)、営業利益1億7100万円(同2.5倍)、純利益1億1000万円(同98.6%増)と大幅増益となったことが好感された。クラウド需要の回復に伴い、クラウドインテグレーション事業で顧客獲得と受注が順調に増加した。また、既存顧客からの継続的な受注や大口顧客のAWS利用料の増加によりARPUが堅調に推移するとともに、新規顧客の獲得もあってアカウント数が増加したリセール事業も売り上げを伸ばした。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高93億円(前期比15.8%増)、営業利益4億4600万円(同6.4%増)、純利益3億2600万円(同32.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■ビザスク <4490>  4,425円  +525 円 (+13.5%)  本日終値

ビザスク<4490>が急騰。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高5億6300万円(前年同期比84.8%増)、営業利益1億1900万円(同15.8倍)、純利益9600万円(同42.8倍)と大幅増益となったことが好感された。コアサービスである「ビザスクinterview」をはじめ新プロダクト群の「ビザスクexpert survey」「ビザスクlite」「ビザスクpartner」などのサービスも順調に成長を続け、知見プラットフォーム事業の取扱高が大幅に伸長したことが寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高21億8000万円(前期比35.9%増)、営業利益2億3000万円(同10.3%増)、純利益1億5000万円(同25.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■北の達人 <2930>  540円  +56 円 (+11.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

北の達人コーポレーション<2930>が大幅高。同社は15日取引終了後に、有効成分が真皮まで浸透する日本初のオールインワンジェル「シンピスト」(医薬部外品)を8月17日に発売すると発表。この商品は同社初となる「アンチエイジング」「オールインワンジェル」というマスマーケットに向けて開発されたもので、期待感が高まるかたちとなったようだ。なお、あわせて22年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。今期から連結決算に移行したため前年同期との単純比較はできないが、売上高は23億7200万円(上半期計画に対する進捗率50.4%)、営業利益は4億100万円(同45.2%)となった。EC事業で新規獲得件数が拡大したことが寄与した一方、積極的な広告投資が利益面の重荷となった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ベイカレント <6532>  38,650円  +3,000 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

ベイカレント・コンサルティング<6532>が急反発。同社は15日の取引終了後、22年2月期第1四半期(3~5月)の決算を発表。売上高は前年同期比33.2%増の133億4300万円、営業利益は同67.2%増の49億9400万円となり、大幅な増収増益で着地したことが好感された。前事業年度に増員したコンサルタントの戦力化が進んだことに加え、引き続きデジタルトランスフォーメーション(DX)や事業戦略に関するプロジェクトの受注が順調だったことなどが全体業績を押し上げた。なお、通期見通しについては、売上高510億円(前期比19.0%増)、営業利益160億円(同18.1%増)の従来予想を据え置いた。

■千代田化工建設 <6366>  468円  +31 円 (+7.1%)  本日終値

千代田化工建設<6366>が急反発。同社はLNGプラントに強みを持つ総合エンジニアリング大手で、前期は新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績は大きく落ち込んだが、今期は工事採算の改善などを背景に利益回復を見込んでいる。15日取引終了後、インドネシアで新たに銅製錬所の設計、調達、建設業務を受注したことを発表した。大型案件で収益への恩恵は大きいとみられ、これを材料視する買いを呼び込んでいる。株価は6月下旬以降、400円台半ばでのもみ合いが続いているがボックス圏離脱に向け期待が高まっている。

■しまむら <8227>  10,460円  +340 円 (+3.4%)  本日終値

しまむら<8227>が反発。SMBC日興証券が15日付で、投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を1万2000円から1万3800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。6月28日に発表した第1四半期決算と6月の月次売上高を踏まえ、22年2月期の営業利益予想を437億円から479億円へ、23年2月期を同439億円から493億円へ引き上げたことが要因。第1四半期好決算を受けても株価反応は限定的で、株式市場は同社の業績回復の継続に懐疑的といえ、同証券も再成長に向かうとのコンビクションはまだ低いとしながらも、原点回帰により強みである少量多品種アパレルの低価格化戦略に腰を据えたことや、低価格の源泉は規模の経済とローコストオペレーションであり、EC専業ブランドなどに比べ同社の優位性は高いこと、などから復活の可能性はあるとしている。

■ブロンコビリー <3091>  2,462円  +37 円 (+1.5%)  本日終値

ブロンコビリー<3091>は3日ぶりに反発。15日の取引終了後、21年12月期単独業績予想について、最終利益を8億円から9億円(前期5億8800万円の赤字)へ上方修正しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染拡大防止協力金などの給付金の計上などが要因としている。一方、売上高は173億5000万円から162億円(前期比6.2%減)へ、営業利益は6億5000万円から2億円(同23.2%増)へ下方修正した。上期に客数の回復に至らず収益が計画を下振れたことに加えて、東京都を対象とした4回目の緊急事態宣言が発出されたことを踏まえたという。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高70億6800万円(前年同期比8.5%減)、営業損益3億4300万円の赤字(前年同期4億8700万円の赤字)、最終損益4億800万円の黒字(同8億6600万円の赤字)だった。

■スマレジ <4431>  7,340円  +110 円 (+1.5%)  本日終値

スマレジ<4431>がしっかり。15日の取引終了後、8月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好材料視された。流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。なお、効力発生日は9月1日。

■エーザイ <4523>  9,157円  -1,363 円 (-13.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

エーザイ<4523>が急落。複数のメディアで、同社が米バイオジェン<BIIB>と共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」に関して、米国の複数の大手病院が患者への投与を見送ることが分かったと報じられており、同薬への期待感剥落から売りが優勢となったようだ。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.