個別に材料のある銘柄へは冷静に資金が向かう可能性/オープニングコメント

市況
2021年7月20日 8時24分

20日の日本株市場は売り優勢の相場展開になろう。19日の米国市場ではNYダウが725ドル安と大幅に下落。世界の新型コロナ流行再燃で、経済回復が損なわれるとの懸念が強まった。また、石油輸出国機構(OPEC)プラスが週末の会合において減産縮小で合意し、原油価格が下落したことも重しとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比335円安の27265円。円相場は1ドル109円50銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から売り先行で始まることになり、5月安値を割り込むとともに200日線を明確に割り込んでくることになるため、弱気ムードが強まりやすいだろう。ヘッジ対応で指数インパクトの大きい値がさ株などが日経平均を下押しする格好から、オーバーシュート気味に下げてくる可能性は警戒しておきたいところか。また、米国では景気敏感株を中心に売りが膨らんでいた流れから、TOPIX型の売りが警戒されやすい。

市場参加者が限られていることもあり、売り一巡後は下げ渋る動きからリバウンドも意識されてくる可能性はあるものの、日本では連休を控えていることから積極的には押し目買いを入れづらく、反対に外部環境の悪化からポジションを圧縮させてくる動きに向かいやすいだろう。そのため、押し目買いよりも戻り売り姿勢が強まりやすいところである。そのほか、VIX指数は一時25を超える場面も見られており、リスクオフ姿勢に向かわせやすい。

なお、米国では景気敏感株への売りが目立つ一方で、ハイテクの一角が買われており、SOX指数は小幅に上昇している。NT倍率の低下傾向が続いていたこともあり、リバランスの流れからハイテク株への押し目を拾う動きが見られる可能性はありそうだ。その他、昨夕に業績予想の上方修正を発表したキヤノン<7751>はADRで強い値動きを見せていることもあり、個別に材料のある銘柄へは冷静に資金が向かう可能性がある。そのため、個別の材料株への短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。

《AK》

提供:フィスコ

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