注目銘柄ダイジェスト(前場):東製鉄、プロルート、JFEなど

市況
2021年7月26日 11時52分

良品計画<7453>:2191円(+101円)

大幅続伸。21日に中期経営計画を発表している。数値目標として、24年8月期売上高7000億円、21年8月期計画は4900億円、営業利益750億円、同490億円、30年8月期は売上高3兆円、営業利益4500億円などを掲げている。強い出店を想定しているもよう。数値計画は非常にアグレッシブなものとなっており、成長期待を織り込む動きなども先行する形のようだ。

JFE<5411>:1313円(+81円)

大幅反発。本日は鉄鋼セクターが業種別上昇率トップ、東京製鐵<5423>の大幅な上方修正発表が刺激材料となっているもよう。同社に関しては、25年3月期までの中期経営計画で、事業売却などを通じて約900億円の資金を創出する方針とも伝わっている。中計では約2000億円の現金を創出する計画を掲げているが、すでに政策保有株式や土地の売却で1100億円程度はめどが付いているようだ。順調な資産リストラの進展を評価する動きにも。

東レ<3402>:718円(+37円)

大幅続伸。第1四半期事業利益が前年同期比2.8倍の約350億円になったことがわかったとの観測報道が伝わっている。新型コロナウイルス禍前の一昨年水準を上回るもよう。通期事業利益は1200億円を計画しているが、第1四半期時点での進捗率は約3割に達するようだ。航空機向けCFRPなどの厳しい状況が続く中、足元の業績は想定以上との評価になっている。米中の経済回復を背景に、自動車や家電向け樹脂などが好調のもよう。

東製鉄<5423>:1175円(+105円)

大幅続伸。21日に第1四半期の決算を発表、営業利益は37億円で前年同期比14.8%増益、会社計画を7億円程度上回ったとみられる。つれて、上半期計画は従来の60億円から100億円に、通期では120億円から220億円、前期比5.5倍の水準にまで上方修正している。通期の市場予想は140億円強であり、修正幅の大きさにはサプライズも強いようだ。鋼材の値上げ効果によるスプレッドの拡大などが上振れの背景に。

日本電産<6594>:12720円(-280円)

伸び悩んで反落。21日に第1四半期決算を発表、営業利益は446億円で前年同期比60.3%増益となり、前四半期比でも増益を確保。市場予想も30億円程度上振れ。小型モータや車載が前四半期比減益となったが、機器装置や家電・商業・産業用などが下支えに。通期予想の1800億円、前期比12.5%増は据え置き。安心感の高まる決算ではあるが、業績期待の高い銘柄であり、サプライズが限定的だったことで短期的な出尽くし感が先行。

グローバルW<3936>:1403円 カ -

ストップ高買い気配。22年3月期の純損益を従来予想の0.30億円の黒字から0.95億円の黒字(前期実績1.87億円の赤字)に上方修正している。7月下旬から一定数のタイムコイン売却を順次実行し、営業外収益が増加する見通しとなったため。タイムコインは子会社タイムチケット(東京都港区)のスイス子会社が手掛ける暗号資産(仮想通貨)。営業損益予想は0.10億円の黒字(同3.62億円の赤字)で据え置いた。

プロルート<8256>:401円(+29円)

大幅に続伸。子会社のマイクロブラッドサイエンス(東京都千代田区)と中国のバイオ企業ヴァゼム社が、新型コロナウイルス治療薬の元となるモノクローナル抗体産生細胞株で報酬体系を含めた個別契約締結協議を開始したと発表している。ヴァゼム社は日本展開の専属チームを発足させた。また、簡易株式交付の結果、マイクロブラッドサイエンス株の保有株数が1万0800株(議決権所有割合50.23%)になったことを明らかにしている。

KaizenPF<4170>:1436円(+62円)

大幅に6日ぶり反発。ウェブサイト企画・制作のディーゼロ(福岡市)株344株(議決権所有割合70.2%)を取得し、子会社化すると発表している。取得価額は4.31億円。ディーゼロは技術力や提案力が強みで、年間300件以上の制作・運用実績を持つ九州最大級のウェブ専門制作会社。子会社化でUXソリューションの提供価値向上などのほか、サイト開発から運用まで効果的に支援する体制を構築し、ブランド確立を目指す。

《ST》

提供:フィスコ

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