東京機械が急騰で約6年ぶり高値、踏み上げ相場の色彩強まる
東京機械製作所<6335>が急騰、にわかに需給相場の色を強めている。新聞輪転機メーカーで収益環境は厳しいものの、デジタル印刷機などのITシフトで業績立て直しを図っており、22年3月期営業利益は前期比3.4倍の4億8000万円を見込む。株価は急動意となり今月13日につけた年初来高値849円を大幅に上回り2015年6月以来約6年ぶりの高値圏に浮上した。市場では「空売りが高水準に積み上がり株価浮揚の原動力となっている。きょうは前場取引終了後に日証金が貸株の取引の申し込み停止を発表したことで、これを契機に踏み上げ相場の様相を呈した」(中堅証券ストラテジスト)という。日証金では直近貸借倍率が0.37倍と大幅に株不足状態で、1日当たり1円60銭の逆日歩がついている。