<注目銘柄>=ユーグレナ、バイオ燃料事業で脱炭素関連の有力株に
ユーグレナ<2931>は7月上中旬に1100円台で戻り高値を形成後、目先筋の売りでいったん調整を入れたが、25日移動平均線近辺で下げ止まりリバウンド局面に移行している。戻り高値奪回から1200円台を指向する展開が期待できそうだ。
同社は微細藻類ミドリムシを栽培し、これを活用した食品や化粧品を手掛けるが、マーケットで耳目を集めているのはミドリムシを使ったバイオ燃料事業だ。カーボンニュートラルの観点から空運業界では同社が研究開発を進めるバイオジェット燃料の活用が有力視されている。6月にはミドリムシ由来の燃料で初フライトに成功したが、これは近い将来の業績飛躍の可能性を示唆している。また、内航船舶や鉄道建設現場におけるバイオ燃料利用に向けた布石にも余念がなく、7月初旬には鉄道・運輸機構と包括連携することで基本合意したことを発表している。
こうした動きを背景に同社株は脱炭素関連の有力銘柄として改めて脚光を浴びる可能性が高まっており、1000円近辺の株価は仕込みチャンスとなろう。(桂)