シマノが全体相場に逆行し4連騰、今期業績予想大幅増額し配当上乗せと自社株買いも実施
シマノ<7309>がカイ気配で始まり、全体下げ相場に抗して4連騰と気を吐いている。同社は自転車部品の世界トップメーカーだが、業績は絶好調に推移している。27日取引終了後、21年12月期業績予想の上方修正を発表した。売上高は従来予想の4555億円から5000億円(前期比32.3%増)、営業利益は1050億円から1245億円(同50.5%増)に大幅上乗せした。増額前の段階で営業利益は過去最高利益を更新する見通しにあったが、そこから更に上積みされる形となる。コロナ禍で移動手段に自転車を活用する動きが活発化し業績押し上げ要因となった。好業績を背景に株主還元の動きも強化、今期年間配当を従来計画の155円から235円に引き上げたほか、発行済み株式数(自社株を除く)の1.9%にあたる180万株、500億円を上限とする自社株買いを実施することも併せて発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。