米国株見通し:下げ渋りか、FOMCの慎重姿勢で強気相場を維持
(14時50分現在)
S&P500先物 4,397.20(-4.3)
ナスダック100先物 14,936.70(-20.3)
グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は70ドル安。アジア株安の波及が見込まれ、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
27日の取引で主要3指数は反落。ダウは85ドル安で取引を終えたが、35000ドル台を維持した。前日まで最高値更新の強気相場が続いたことから、調整売りが出やすい地合いに。この日発表された消費者信頼感指数はさらに改善したが、耐久財受注は伸びが鈍化し、製造業を中心に売りが強まった。新型コロナウィルス・デルタ株まん延への警戒感も広がり、経済の正常化を見込んだ買いは一服。ハイテク株も売られ、下げを主導している。
本日は下げ渋りか。高値圏での推移が続き、調整売りの出やすい地合いに変わりはない。中国株政府によるネット企業の規制強化も、引き続き不透明要因に。一方、連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定について、市場の一部は利上げ時期の前倒しや資産買入れの段階的縮小(テーパリング)の言及を想定。半面、過度な引き締めには慎重な姿勢を示す可能性もある。その際には好業績期待のハイテク株に買いが入り、強気相場を維持しそうだ。
《TY》