<動意株・28日>(大引け)=アジャイル、KOA、日清粉Gなど

材料
2021年7月28日 15時14分

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>=一時ストップ高。今月12日に大量保有報告書を提出したサイブリッジが27日の取引終了後、財務省に変更報告書を提出し、サイブリッジの同社株式保有比率は5.01%から9.99%に増加したことが判明。これを受けて思惑的な買いが向かったようだ。また同日、子会社クリエ・ジャパンが、富士通<6702>の主催する富士通アクセラレータープログラム「Work Life Shift」の採択企業に決定したと発表したことも材料視されているようだ。クリエの提供する動画DXソリューション「PRISM」が富士通の全社DXプロジェクト「フジトラ」と連携し、新たな働き方改革の具体的なソリューションを創出するとしている。

KOA<6999>=3日続伸。27日の取引終了後、非開示だった22年3月期上期(4~9月)の連結経常利益が前年同期比6.3倍の38億8000万円になりそうだと発表。また、上期配当は16円(前年同期は4円50銭)実施する方針。同時に発表した第1四半期(4~6月)の同利益は前年同期比4.2倍の20億1200万円だった。昨年の新型コロナウイルス感染拡大で世界経済が停滞した影響から需要が回復し、すべての地域で自動車向け抵抗器の販売が大幅に増加したという。なお、通期の業績見通しと配当予想は引き続き未定としている。

日清製粉グループ本社<2002>=上げ足早め5日続伸。27日の取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を6600億円から6700億円(前期比1.4%減)へ、営業利益を282億円から292億円(同7.4%増)へ、純利益を181億円から193億円(同1.5%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期(4~6月)で、国内製粉事業が前年の新型コロナウイルス感染症の影響から回復傾向となったほか、中食・総菜事業の増収や、海外製粉事業の小麦相場上昇などによる収益改善が要因。なお、第1四半期決算は、売上高1592億2000万円(前年同期比3.9%減)、営業利益73億3400万円(同41.4%増)、純利益55億3500万円(同27.7%増)だった。

三菱製鋼<5632>=3連騰で新値街道突入。自動車向けなどを中心に特殊鋼やバネを生産しており、世界的な自動車販売の好調で収益環境は良好だ。21年3月期は営業損益が49億4300万円の赤字だったが、22年3月期は30億円の黒字に転じる見通し。トップラインの伸びが顕著で利益を押し上げる。PER5倍台、PBR0.4倍台と株価指標面で超割安圏にあることで、水準訂正期待が大きい。

東京産業<8070>=急動意。三菱系の機械商社で、太陽光発電やバイオマス発電など再生可能エネルギー分野への注力を標榜していることで、国策を追い風とする脱炭素関連の有力株として頭角を現している。2023年3月期を最終年度とする中期経営計画(連結)では、営業利益段階で37億円(21年3月期実績19億4100万円)を掲げており、テーマ性だけではなく株価指標面でも時価予想PER9倍台、PBR0.7倍前後は割安感が際立っている。

ACCESS<4813>=反発。同社はIoTデバイスの開発やクラウドを活用した法人向けIoTソリューションなどを展開し、現在は電子書籍プラットフォームが収益の主軸を担っている。そうしたなか、27日取引終了後にNTT<9432> と同社が推進する「IOWN 構想の実現」を目的として両社が業務提携で合意したことが発表され、今後の業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。IOWNは光技術を使う通信網で、この活用を念頭に置いた提携となる。ACCESSにとっては通信メガキャリアとの連携で業績飛躍のチャンスとなる。

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出所:MINKABU PRESS

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