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米国株
2021年7月28日 17時00分
市況

明日の株式相場に向けて=「東証2部銘柄」に勝機あり

きょう(28日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比388円安の2万7581円と4日ぶりに急反落を余儀なくされた。米国株高に引っ張られる形で前週末から何とか3日続伸し体勢を立て直しつつあったが、きょうの下げは投資家の体感温度をかなり低下させたと思われる。特に後場に入ってからの一段安は、波打ち際の砂山が波に飲まれるように強気の思惑を掻き消す格好となった。

新型コロナウイルスの感染拡大が一段と加速している一方で、東京五輪は日本選手が地の利を生かして大健闘し、メダル繚乱の様相を呈している。株式市場にも五輪効果が反映されてしかるべきだが、ご祝儀買いムードのかけらもない。コロナ禍でのリモート導入が進んだことで、バーチャルとリアル空間の融合に目が慣れてきたとはいえ、“違和感MAX”の状態である。今の東京を舞台とした明と暗のコントラストは、皮肉を通り越してある意味劇的ともいえる。パラレルワールドというべきか、これらが同じ時間軸で進んでいることは確かだが、株式市場は少なくとも歓喜からは遠い位置にいる。

きょうは日経平均が寄り付き300円近い下げから入って、前場は下げ渋る動きもみせていた。が、後場に入って一段安となり下げ幅は一時500円を超えた。同時進行するアジア株市場の軟調が売り圧力を増幅させた。今週に入ってからは中国・上海総合指数よりも香港ハンセン指数の下げがきつく、更にハイテク株で構成された「ハンセンテック指数」の急落がクローズアップされている。いうまでもなく、中国政府によるネット企業への規制強化の動きが背景にあるが、きょうはハイテク企業の宝庫である台湾加権指数も中期トレンドの分水嶺である75日移動平均線を下回るなどイエローシグナルが点灯している。

もっとも、過剰流動性に覆われた相場環境に変化はなく、売り方による仕掛けの要素も多分にありそうだ。きょうの東京市場で言えば、引け際20分の戻り足は紛れもなく空売り筋のショートカバーによるもの。日本時間あす未明に判明するFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見がハト派色の強いものになる可能性が高いため、日本も台湾も香港も取引終了前の段階で買い戻す必要があるためだ。来週から始まる8月相場は夏枯れの地合いを利用してヘッジファンドが暗躍しやすく注意が必要だが、逆にいえば中国リスクがどの程度のものなのか、冷静に見極めるチャンスとなる。

東京市場で中国リスクを分かりやすく表現している銘柄はソフトバンクグループ<9984>だ。同社は傘下のビジョンファンドなどを通じて、米ハイテク企業だけでなく中国のネット系有力企業に巨額資金を投下している。中国電子商取引最大手のアリババ<BABA>や、最近メディアを賑わすようになった中国配車アプリ大手の滴滴出行(ディディ)<DIDI>をはじめ、中国ハイテク株への投資が裏目となる可能性をマーケットは警戒している。ソフトバンクGはきょうは一時380円あまりの下げでフシ目の7000円台を大きく割り込んだ。しかし、信用買い残をみれば、直近データ(21日現在)でむしろ買い残は増加しており1800万株を超えている。「追い証回避の投げを誘発した場合は一段の深押しも避けられない」(ネット証券ストラテジスト)という声もある。ソフトバンクGは逆張りの投資対象というよりは全体株価を占うバロメーターとして引き続き注目しておきたい。

個別戦略は、今は東証2部銘柄に優位性がある。東証2部指数は、きょうは下落したものの、何のことはない前日に過去最高値を更新している。東証1部とは全く景色が違うパラレルワールドだ。実際、それを裏付けるように、バイク王&カンパニー<3377>やリバーホールディングス<5690>など強力な上昇相場を演じている銘柄も少なくない。

ここで改めて注目しておきたい2部銘柄としてはイメージセンサー用検査装置を展開するウインテスト<6721>、太陽光発電関連の穴株でオーナンバ<5816>、中古車輸出のトラスト<3347>、海運株の流れを汲む港湾運送の大運<9363>などが挙げられる。

あすのスケジュールでは、6月の建機出荷、2年国債の入札など。また、東証マザーズ市場にデリバリーコンサルティング<9240>が新規上場する。海外では7月の独消費者物価指数(CPI)速報値、7月の独失業率、4~6月期の米GDP速報値など。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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