東京株式(前引け)=反発、アジア株高横目に買い優勢も上値重い
29日前引けの日経平均株価は前営業日比105円62銭高の2万7687円28銭と反発。前場の東証1部の売買高概算は4億9585万株、売買代金概算は1兆439億円。値上がり銘柄数は1026、対して値下がり銘柄数は1029、変わらずは124銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入り日経平均株価は反発した。注目されたFOMCの結果は金融政策の変更はなく、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を考慮してパウエルFRB議長の記者会見もハト派的な印象をマーケットに与えた。これを受け前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数が切り返し、東京市場もリスク選好の流れとなった。きょうは、アジア市場も中国株や香港株など堅調な動きを示しており、これも追い風となった。ただ戻り売り圧力も強く、買い一巡後は日経平均も伸び悩む展開となっている。前引け時点で値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がほぼ一致する状況となっている。
個別ではソフトバンクグループ<9984>が断トツの売買代金をこなし反発、ソニーグループ<6758>も物色人気。アドバンテスト<6857>が高く、キーエンス<6861>も買いが優勢。リクルートホールディングス<6098>も高い。日産自動車<7201>は商いを膨らませ大幅高。東京機械製作所<6335>が続急騰で値上がり率トップに買われ、太平洋工業<7250>も値を飛ばした。半面、レーザーテック<6920>が軟調、任天堂<7974>も値を下げた。エムスリー<2413>も売りに押された。TDK<6762>が安く、シマノ<7309>も大きく利食われた。アイモバイル<6535>は急落した。