東京株式(前引け)=大幅反発、前週末急落の反動で買い戻し
2日前引けの日経平均株価は前営業日比458円69銭高の2万7742円28銭と急反発。前場の東証1部の売買高概算は5億3392万株、売買代金概算は1兆2659億円。値上がり銘柄数は1797、対して値下がり銘柄数は330、変わらずは63銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、主力株中心にリスクオンに傾いた。前週末の米国株市場は主要株指数が軟調だったが、これに先立って日経平均は前週末に先物主導で急落していたことから、きょうはその反動から買い戻しが優勢となった。新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感は拭えないものの、本格化する決算発表を背景に好決算銘柄を軸に買う流れが強まった。東証1部全体の8割強の銘柄が上昇する買い気の強い地合いとなり、売買代金も1兆2000億円台と膨らんでいる。
個別では商船三井<9104>や日本郵船<9101>など海運株が活況高となり、この2銘柄が売買代金の1位と2位を占めている。トヨタ自動車<7203>も商いを伴い上昇。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>なども高い。日本製鉄<5401>が買われ、富士通<6702>も値を上げた。イーグランド<3294>、大紀アルミニウム工業所<5702>などが急騰した。半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、JR西日本<9021>、JR東日本<9020>がいずれも軟調。G-7ホールディングス<7508>が急落した。このほかアウトソーシング<2427>が大幅安となり、ジェイリース<7187>の下げも目立つ。