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米国株
2021年8月1日 9時15分
市況

【杉村富生の短期相場観測】 ─猛暑に負けるな、あと1カ月の辛抱だぞッ!

「猛暑に負けるな、あと1カ月の辛抱だぞッ!」

●アメリカ経済はコロナショックを克服!

新型コロナウイルスの変異種「デルタ株」が猛威を振るっている(1日の感染者数はイギリスが3万~5万人、アメリカが5万~10万人、日本が1万人突破)。しかし、世界経済の回復ペースは順調だ。IMF(国際通貨基金)はアメリカ、EU(欧州連合)の経済見通しを引き上げた。アメリカ、EUはコロナには目をつぶって、経済活動再開を優先している。

アメリカの第2四半期(4-6月)のGDP成長率はプラス6.5%(第1四半期はプラス6.4%)だった。市場予想の8.5~9.5%には届かなかったが、これはサプライチェーンの混乱の影響という。金額ベースでは2019年第4四半期の水準を上回った。これはコロナショックを克服したことを意味する。

やはり、外食レジャー、自動車販売など個人消費が好調だ。ちなみに、個人消費は11.8%増と、1-3月の11.4%増に続いて高い伸びをみせた。2021年のGDP成長率はプラス7%(2020年はマイナス3.4%)と急浮上に転じる。主要輸出国経済の急浮上は日本にとって、強力な追い風となろう。

半面、インド、日本の現状は厳しい。IMFは両国の経済見通しを下方修正した。日本は緊急事態宣言の連発だ。感染者数(累計)はアメリカ、ブラジル、ロシア、イギリス、フランスなどに比べ極端に少ない(アメリカ3467万人、日本90万人)のだが、何しろイメージが悪い。海外に向けての情報発信能力が欠けているのではないか。

●チノー、ニッタは材料豊富なのに、出遅れ!

ともあれ、8月には総合景気対策(事業規模30兆円)が打ち出されるし、9月5日にパラリンピックが閉幕する。その頃には緊急事態宣言は解除されているだろう。そして、次は解散・総選挙だ。猛暑(辛抱)の夏の後は涼風(実り)の秋が訪れる。ここは我慢の一手だが、オリンピックでの日本選手の活躍はせめてもの救いである。

物色面はどうか。基本は個別物色だろう。半導体製造装置向けハンドラ(デバイスの最終チェックを行う)の国内シェアトップのテセック <6337> [JQ]が急落している。7月27日に、2022年3月期の第1四半期決算を発表した。経常利益は4億4500万円(前年同期は2億2800万円の赤字)と黒字転換、まずまずの数字だと思う。

通期の予想は経常利益15億4000万円、1株利益225円を変えていない。配当は50円増の60円とする。しかし、株価は暴落だ。28日は600円安の2400円(瞬間安値は2341円)、29日は2200円の安値まで売り込まれた。出来高は激増している。6月3日には3500円の高値がある。いや~、恐ろしい。なぜ、こんな売り方をするのだろうか。

正直、よく分からない。 半導体不足は深刻だ。アップル<AAPL>、フォルクスワーゲン、トヨタ自動車 <7203> など広範囲に減産を余儀なくされている。半導体業界は巨額の設備投資を続けているが、半導体不足は2023年上半期まで続くという。テセックのハンドラは9割が海外向けだ。悪いわけがないだろう。

このほか、チノー <6850> 、ニッタ <5186> に注目している。チノーは温度制御など計測器専業だ。コロナワクチン、水素の管理には同社製品が必要不可欠である。ニッタはベルト、ゴム、ホース、チューブなどをメーン事業とする。主力ユーザーは半導体、工作機械物流、自動車業界など。PER11倍、PBR0.7倍と出遅れている。

29日のナスダック市場では時間外にアマゾン・ドット・コム<AMZN>が7%の急落となった。時価総額が14兆円吹っ飛んだ。経営者の交代に加え、売上高の伸びの鈍化と経費の膨張(積極的な設備増強)を嫌気している。GAFA+Mの一角が崩れたのか。今後の動きには注意を要する。

2021年7月30日 記

株探ニュース

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