サンコーテクノ---1Q増益、ファスニング事業が順調に推移
サンコーテクノ<3435>は5日、2022年3月期第1四半期(21年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.0%減の41.17億円、営業利益が同1.1%増の3.14億円、経常利益が同1.9%増の3.21億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同4.3%増の2.22億円となった。
ファスニング事業の売上高は前年同期比5.3%増の30.35億円、セグメント利益は同11.8%増の3.79億円となった。各種設備工事等の需要は、民間工事においては前年を下回ったが、公共工事においては前年を上回る水準を維持しており、全体としての需要は少しずつではあるが、回復の傾向が見られる。これに伴い、主力製品のあと施工アンカーの販売は堅調に推移した。また、完成工事高が減少した一方、ドリル・ファスナー製品の販売が増加し、総じて堅調な推移となった。なお、収益認識会計基準等の適用が財政状態及び経営成績に与える影響は、軽微としている。
機能材事業の売上高は前年同期比12.3%減の10.82億円、セグメント利益は同19.0%減の1.40億円となった。電動油圧工具関連の販売が、国内・海外ともに堅調に推移した。また、電子基板関連、FRPシート関連及びアルコール検知器関連の販売が増加した一方、包装・物流機器関連の販売は減少した。
2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.3%増の183.50億円、営業利益が同3.0%増の15.20億円、経常利益が同2.6%増の15.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.7%減の10.20億円とする期初計画を据え置いている。「収益認識に関する会計基準」等を当第1四半期の期首から適用しているが、同社グループへの影響は軽微であるため、2021年3月期第1四半期に係る各数値については変更ないものとして算出した増減率を公表している。
《ST》