菱製鋼が急伸し年初来高値更新、主要需要分野の受注回復で第2四半期営業損益を黒字へ上方修正
三菱製鋼<5632>は急伸し年初来高値を更新。5日の取引終了後、第2四半期業績予想について、営業損益を収支均衡から12億円の黒字(前年同期23億9300万円の赤字)へ、純利益を17億円から30億円(同23億9800万円の赤字)へ上方修正し、営業損益を黒字予想としたことが好感されている。
売上高は660億円(前年同期比56.3%増)の従来見通しを据え置いたものの、第1四半期(4~6月)決算で、生産コストの改善や、原材料価格高騰に対する販売価格への転嫁が進んでいることなどが要因。また、第2四半期で建設機械や自動車業界の主要需要分野から受注の回復も寄与する。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1370億円(前期比40.1%増)、営業損益30億円の黒字(前期49億4300万円の赤字)、最終損益30億円の黒字(同55億2800万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
第1四半期決算は、売上高317億8600万円(前年同期比48.7%増)、営業損益15億9600万円の黒字(前年同期13億4600万円の赤字)、最終損益33億3300万円の黒字(同19億9800万円の赤字)だった。