話題株ピックアップ【夕刊】(2):ビジョン、太平洋セメ、東海カ

注目
2021年8月11日 15時15分

■ビジョン <9416>  1,239円  +76 円 (+6.5%)  本日終値

10日に決算を発表。「非開示だった今期経常は4.5倍増益へ」が好感された。

ビジョン <9416> が8月10日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比10倍の6.8億円に急拡大し、従来予想の5.3億円を上回って着地。

⇒⇒ビジョンの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「新電力サービスを提供開始」も買い材料。

新電力サービス「ビジョンでんき」を提供開始。

■太平洋セメント <5233>  2,624円  +156 円 (+6.3%)  本日終値

太平洋セメント<5233>が急伸。同社が10日に発表した第1四半期(4~6月)決算では連結営業利益が前年同期比41.2%増の99億1900万円と大幅増益となった。米国西海岸のセメント事業が、堅調な住宅需要を背景に好調だったほか、中国やベトナムなどの海外事業も堅調だった。骨材事業も増益となった。同時に、自社株買いも発表しており、250万株(発行済み株式数の2.1%)、50億円を上限としており、取得期間は8月11日から10月29日まで。これを受け、株式需給の好転期待が膨らんだ。更に、10日に米議会上院で超党派による1兆ドル規模のインフラ投資法案が可決されたことは、同社の米国セメント事業に追い風となるとの期待が膨らんでいる。

■スターゼン <8043>  2,305円  +133 円 (+6.1%)  本日終値

10日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は71%増益で着地」が好感された。

スターゼン <8043> が8月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比71.3%増の27.7億円に拡大し、通期計画の65億円に対する進捗率は42.7%に達し、5年平均の23.8%も上回った。

⇒⇒スターゼンの詳しい業績推移表を見る

■東海カーボン <5301>  1,525円  +79 円 (+5.5%)  本日終値

東海カーボン<5301>が大幅高で3日続伸。10日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を2279億円から2509億円(前期比24.5%増)へ、営業利益を181億円から236億円(同3.0倍)へ、純利益を89億円から120億円(同11.8倍)へ上方修正したことが好感された。カーボンブラックセグメント、ファインカーボンセグメント及び摩擦材セグメントで、自動車及びタイヤ産業、半導体製造装置産業の需要回復により販売量が増加したことが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高1173億8000万円(前年同期比25.2%増)、営業利益109億4500万円(同88.1%増)、純利益57億8000万円(同2.6倍)となり、従来予想の営業利益46億円を大きく上回って着地した。

■パイロット <7846>  4,090円  +210 円 (+5.4%)  本日終値

パイロットコーポレーション<7846>が大幅高で3日続伸し、年初来高値を更新。10日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を920億円から980億円(前期比12.5%増)へ、営業利益を150億円から170億円(同20.2%増)へ、純利益を105億円から120億円(同20.8%増)へ上方修正したことが好感された。主力のステイショナリー用品事業が、主要な海外市場において新型コロナウイルス感染症の影響から想定以上に回復したことに加えて、為替が円安で推移していることが要因としている。また、経費削減を進めていることも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算が、売上高504億2600万円(前年同期比16.3%増)、営業利益97億3500万円(同27.0%増)、純利益71億3800万円(同40.1%増)だった。

■ロート製薬 <4527>  3,225円  +165 円 (+5.4%)  本日終値

ロート製薬<4527>が7連騰。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高423億1500万円、営業利益60億800万円、純利益47億3100万円となり、会計基準の変更に伴い前年同期との比較はないものの、実質15.4%増収、67.6%営業増益と大幅増収増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響が一巡し、日焼け止めやコンタクトレンズ及びコンタクトレンズ用剤が増収となったことに加え、「メラノCC」「デオコ」など話題の商品が引き続き好調に推移した。また、「ロートV5粒」や漢方・生薬ブランド「和漢箋」も堅調だった。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1820億円(前期比0.4%増)、営業利益231億円(同0.5%増)、純利益171億円(同2.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■ブリヂストン <5108>  5,140円  +261 円 (+5.4%)  本日終値

ブリヂストン<5108>が大幅続伸。株価は一時、前日に比べ8%高に買われ、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後、21年12月期連結最終損益を従来予想の2610億円の黒字から3250億円の黒字(前期は233億100万円の赤字)に増額修正すると発表した。7年ぶりに最高益を更新する。今期配当も同じく従来予想から40円増の170円(前期比60円増)に増配することも明らかにした。経済回復に伴うトラックなどタイヤ需要の増加を見込んでいる。今期想定為替レートも1ドル=103円から108円に円安水準に見直すことも寄与する。

■ヨネックス <7906>  800円  +39 円 (+5.1%)  本日終値

ヨネックス<7906>が急伸。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を630億円から680億円(前期比31.9%増)へ、営業利益を22億円から40億円(同3.9倍)へ、最終利益を14億円から30億円(同2.7倍)へ上方修正したことが好感された。中国において、バドミントン中国代表チーム契約の話題高揚などで想定を上回る水準で推移していることや、北米におけるテニスの好調が要因という。また、自社工場の稼働回復などに伴い売上総利益率の改善を見込んでいるとしている。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高161億7800万円(前年同期比97.3%増)、営業利益13億1400万円(前年同期14億200万円の赤字)、最終利益9億4700万円(同12億7800万円の赤字)だった。

■アドベンチャー <6030>  7,300円  +350 円 (+5.0%)  本日終値

10日に発表した「ユナイテッド航空とダイレクト接続」が買い材料。

ユナイテッド航空とNDCにおけるダイレクト接続に関する販売契約締結。

■山善 <8051>  1,077円  +48 円 (+4.7%)  本日終値

山善<8051>が後場急上昇。午後2時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を4850億円から4900億円へ、営業利益を115億円から130億円へ、純利益を78億円から90億円へ上方修正したことが好感された。生産財関連事業が、国内外を問わず総じてコロナ禍からの回復傾向にあることに加えて、消費財関連事業も引き続き好調に推移する見込みであり、上期業績が計画を上回る見通しであることが要因としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高1165億6900万円、営業利益34億8000万円、純利益24億8200万円だった。なお、会計基準の変更に伴い前期及び前年同期との比較はない。

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