米国株見通し:底堅い値動きか、正常化期待が買いを後押し
(14時40分現在)
S&P500先物 4,439.50(-1.00)
ナスダック100先物 15,000.25(-19.25)
グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は10ドル高。アジア株安の波及が見込まれ、本日の米株式市場はやや売り先行となりそうだ。
11日の取引で主要3指数はまちまち。ナスダックは小幅続落の一方、ダウは220ドル高の35484ドルで取引を終え連日高値を更新した。議会上院でのインフラ投資法案の可決が好感され、引き続き関連セクターが買われた。また、この日発表された消費者物価指数(CPI)は前月比の伸びが鈍化し、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め観測が後退。また、10年債の入札が好調で長期金利が低下し、ハイテク株は下げを縮小している。
本日は底堅い値動きか。指数の高値更新で、引き続き調整の売りが見込まれる。また、FRB当局者による講演などで強気な見解が聞かれ、資産買入れの段階的縮小(テーパリング)観測が根強いため積極的な株買いは抑制されそうだ。ただ、前日に続き国債入札が好調なら金利安に振れやすく、ハイテク株の買戻しが入りやすい。また、今晩の新規失業保険申請件数で雇用情勢の改善が示されれば、正常化への期待感が買いを後押しする可能性もあろう。
《TY》