株価指数先物【寄り前コメント】 こう着感が強まりやすく、2万7850円~2万7950円辺りの推移か

市況
2021年8月16日 8時09分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27830 -160 (-0.57%)

TOPIX先物 1945.0 -12.0 (-0.61%)

シカゴ先物 27900 -90

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

13日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。8月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)が市場予想を大きく下回ったことが嫌気される局面もみられたが、長期金利の低下を受けてハイテク株の一角が買われるなど、押し目買い意欲の強さが窺えた。また、新型コロナワクチンの3回目の接種を10月にも開始する計画と伝わり、経済活動の正常化期待も相場を支える格好となった。S&P500業種別指数は食品・飲料・タバコ、医薬品・バイオテクノロジー、半導体・同製造装置が上昇する一方で、エネルギー、銀行、自動車・同部品が下落した。

シカゴ先物清算値は日中大阪比90円安の2万7900円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万7980円で始まり、その後2万8070円まで上昇する場面が見られ、2万8050円水準での保ち合いに。しかし、米国市場の開始後に下落に転じると、その後も下げ幅を広げており、2万7830円とナイトセッションの安値で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り優勢で始まりそうだ。米国では長期金利の低下を受けてハイテク株が買われたほか、SOX指数が反発を見せていることもあり、先週下落が目立っていた半導体株には買い戻しの動きも意識されやすい。ただし、本日は東京エレクトロン <8035> の決算発表が予定されており、決算の反応次第ではグロース売りが一段と強まる可能性があるため、様子見姿勢の強い展開になりそうである。先物市場でもこう着感が強まりやすく、2万7850円~2万7950円辺りでの推移といったところか。

なお、VIX指数は15.45に低下しており、7月前半以来の水準となるなど、リスク選好の状況ではある。ただし、足元ではクレディスイスが若干ながらNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のポジションを取ってきており、相対的にTOPIX優位の動きも。また、9月SQ値(2万8093円15銭)が心理的な重荷となることで、この水準を明確にクリアしてこないようだと、リバウンドを狙ったロングポジションは積み上がりづらいだろう。

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