前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
■ラキール <4074> 2,055円 (+400円、+24.2%) ストップ高
ラキール <4074> [東証M]がストップ高の2055円に買われた。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1-6月)連結決算が、売上高26億7300万円、営業利益1億9600万円、最終利益9300万円となり、前年同期は四半期決算を開示していないため比較の記載はないものの、会社側によると前年同期比79.2%の大幅営業増益になり計画を上回って着地したとしており、これが好感された。次世代クラウド型デジタルビジネスプラットフォーム「LaKeel DX」製品の導入とコンサルティングサービスなどプロダクトサービス事業が大きく成長した。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高58億900万円(前期比9.0%増)、営業利益4億200万円(同58.6%増)、純利益2億2300万円(同60.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■パワーソリ <4450> 2,607円 (+500円、+23.7%) ストップ高
パワーソリューションズ <4450> [東証M]がストップ高。前週末13日の取引終了後、21年12月期の単独業績予想について、売上高を28億7200万円から32億円(前期比19.5%増)へ、営業利益を1億8700万円から2億9200万円(同3.5倍)へ、純利益を1億1300万円から1億9300万円(同2.8倍)へ上方修正したことが好感された。前期第3四半期以降受注環境が想定以上に改善していることが要因としている。なお、4月9日にエグゼクションを子会社化したのに伴う21年12月期の連結業績予想について、売上高37億5400万円、営業利益3億2700万円、純利益2億3100万円を見込むとしている。同時に発表した第2四半期(1-6月)連結決算は、売上高14億9600万円、営業利益1億1900万円、純利益7800万円となった。
■寿屋 <7809> 2,652円 (+496円、+23.0%) 一時ストップ高
壽屋 <7809> [JQ]が続急騰し一時ストップ高の2656円に買われた。前週末13日の取引終了後に発表した22年6月期の単独業績予想で、売上高115億円(前期比20.5%増)、営業利益12億円(同21.5%増)、純利益8億1200万円(同19.4%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想で前期比10円増の50円を予定していることが好感された。「創彩少女庭園」「メガミデバイス」及び「フレームアームズ・ガール」など自社IP製品の開発・製造に継続的に注力するほか、低年齢層を対象とした新規自社IP「エヴォロイド」で新たな購買者層の拡充を図る方針。また、他社IP製品として「鬼滅の刃」の「煉獄杏寿郎」や、「呪術廻戦」の「伏黒恵」「釘崎野薔薇」「五条悟」の発売を予定している。なお、21年6月期決算は、売上高95億4300万円(前の期比29.4%増)、営業利益9億8700万円(同4.3倍)、純利益6億7900万円(同9.0倍)だった。
■Mipox <5381> 856円 (+150円、+21.3%) ストップ高
Mipox <5381> [JQ]がストップ高。前週末13日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表し、営業利益を4億円から8億円(前期比2.2倍)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高見通しも77億円から83億5000万円(同13.4%増)へ引き上げた。足もとの受注環境を精査した結果、想定を上回る売り上げを確保できたことに加え、新規受注の増加などもあり、こうしたことが業績押し上げに貢献する見込み。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高25億8800万円(前年同期比55.9%増)、営業利益4億7900万円(前年同期は収支均衡)だった。
■オプティマス <9268> 1,732円 (+300円、+21.0%) ストップ高
オプティマスグループ <9268> [東証2]がストップ高に買われた。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を262億円から386億円(前期比54.9%増)へ、営業利益を9億6600万円から24億5000万円(同2.8倍)へ、最終利益を9億2100万円から20億5000万円(同2.2倍)へ上方修正し、あわせて中間20円・期末25円の年45円を予定していた配当予想を中間45円・期末55円の年100円に引き上げたことが好感された。主力のニュージーランド向け中古自動車輸出がシェアアップとともに旺盛な需要と円安による価格上昇で収益を押し上げていることが要因。また、新型コロナウイルス感染症の影響から回復が遅れていた検査事業も収益改善策の進捗や円安効果で徐々に回復に向かっていることも寄与する。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高112億600万円(前年同期比3.9倍)、営業利益7億2400万円(前年同期2億7500万円の赤字)、最終利益9億4300万円(同1億5100万円の赤字)だった。
■ダブスタ <3925> 6,230円 (+1,000円、+19.1%) ストップ高
東証1部の上昇率トップ。ダブルスタンダード <3925> がストップ高。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を54億円から64億円(前期比45.1%増)へ、営業利益を16億円から17億円(同53.3%増)へ、純利益を10億7000万円から11億3700万円(同52.2%増)へ上方修正したことが好感された。足もとで既存・新規顧客からの受託案件が拡大していることに加えて、従来予想策定時に不確定だった見込み案件が順調に進捗していることが要因としている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高23億1100万円(前年同期比2.6倍)、営業利益4億6700万円(同2.5倍)、純利益3億1000万円(同2.8倍)だった。
■フェローテク <6890> 3,190円 (+504円、+18.8%) ストップ高
フェローテックホールディングス <6890> [JQ]がストップ高。前週末13日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表し、売上高を1050億円から1150億円(前期比25.9%増)へ、営業利益を150億円から200億円(同2.1倍)へ増額しており、これを好感した買いが膨らんだ。あわせて、通期で18円の特別配当(中間・期末それぞれ9円)を実施することも発表しており、年間配当予想は46円(前期30円)となる見通し。半導体製造装置向けの真空部品や各種マテリアル製品の販売、精密再生洗浄サービスが堅調なほか、主力のサーモモジュールも5G通信システム機器向けや医療検査機器向けを中心に引き続き堅調に推移した。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)の決算は、売上高276億5900万円(前年同期比34.8%増)、営業利益48億1700万円(同3.1倍)だった。
■リビングPF <7091> 4,450円 (+700円、+18.7%) ストップ高
リビングプラットフォーム <7091> [東証M]がストップ高。同社は13日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は4億1800万円の黒字(前年同期は6400万円の赤字)に浮上して着地した。
■ウィルズ <4482> 996円 (+150円、+17.7%) ストップ高
ウィルズ <4482> [東証M]がストップ高。同社は13日大引け後に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期非連結比39.7%増の2.9億円に拡大し、通期計画の4.5億円に対する進捗率は64.9%に達し、さらに前年同期の52.1%も上回った。同時に、従来未定としていた期末一括配当を2.5円実施し、2期ぶりに復配する方針とした。
■セルム <7367> 1,068円 (+150円、+16.3%) ストップ高
企業内研修や人材開発コンサルティングなどを手掛けるセルム <7367> [JQ]がストップ高。同社は13日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比76.4%増の5億8100万円(従来予想は4億5000万円)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも同21.4%増の55億9000万円(従来予想は50億1800万円)に上方修正。新規顧客基盤の積極的な拡充、オンライン環境への対応による施策へのスムーズな移行、顧客ポートフォリオの見直しによる早期の回復状況を踏まえ業績予想を見直したとしている。
■うるる <3979> 3,900円 (+545円、+16.2%)
うるる <3979> [東証M]が急反騰。同社は13日大引け後に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の3000万円に急拡大し、通期計画の3億4000万円の赤字をすでに上回った。
■ブシロード <7803> 2,627円 (+353円、+15.5%)
ブシロード <7803> [東証M]が続急騰。前週末13日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表。あわせて上限を80万株(発行済み株数の4.89%)、または20億円とする自社株買いを8月16日~11月30日に実施すると発表しており、これらが好感された。また、21年12月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これも好材料視された。毎年12月31日時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、ECサイト「ブシロード オンラインストア」で利用できるポイントを保有株数に応じて3000~2万ポイント贈呈する。なお、同時に発表した21年6月期連結決算は11ヵ月の変則決算であり、売上高325億6900万円、営業利益3億4400万円、最終損益2億8400万円の赤字だった。22年6月期業績予想は売上高367億円、営業利益13億円、最終利益7億円を見込んでいる。
■日伸銅 <5753> 1,801円 (+241円、+15.5%)
日本伸銅 <5753> [東証2]が5連騰で年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後に、22年3月期通期の単独業績予想を修正。営業利益見通しを前期比3.3%減の16億円(従来予想は8億7000万円)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも同47.3%増の230億円(従来予想は180億円)に上方修正。銅相場の高騰及び販売数量の増加などが主な要因だとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)の単独決算は、売上高が前年同期比92.8%増の62億2900万円、営業利益が同3.9倍の7億3800万円で着地した。
■恵和 <4251> 3,840円 (+440円、+12.9%)
東証1部の上昇率3位。恵和 <4251> が急反騰。一時、前週末比16.2%高の3950円に買われ年初来高値を更新。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を148億7400万円から158億8600万円(前期比7.8%増)へ、営業利益を13億4400万円から20億800万円(同82.1%増)へ、純利益を9億9400万円から14億6400万円(同97.7%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、リモートワークに必要なノートパソコンなどの光学フィルム関連製品の需要が引き続き高まっていることや、鉄鋼向け防錆包装紙の需要回復を受けて、業績が予想を上回っていることが要因。また、想定為替レートを1ドル=107円と7円円安に見直したことも寄与する。業績予想の修正を受けて、従来10円を予定していた期末配当で特別配当5円を実施すると発表しており、これも好材料視された。これにより今期配当予想は15円となり、前期実績の13円50銭に対しては1円50銭の増配になる予定だ。なお、第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高77億8900万円(前年同期比9.1%増)、営業利益9億2700万円(同72.3%増)、純利益7億7700万円(同71.5%増)だった。
■フリークHD <6094> 1,757円 (+182円、+11.6%)
フリークアウト・ホールディングス <6094> [東証M]が続急騰。前週末13日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、売上高を270億円から290億円(前期比16.6%増)へ、営業利益を2億円から9億円(同4.3倍)へ上方修正したことが好感された。国内でコネクテッドテレビや動画領域を中心とする事業が好調なことに加えて、海外で米子会社プレイワイヤー社が計画を大きく上回る水準で成長していることが要因としている。なお、第3四半期累計(20年10月-21年6月)決算は、売上高218億8600万円(前年同期比17.2%増)、営業利益8億6100万円(同7.7倍)だった。
■ファイバーG <9450> 1,545円 (+154円、+11.1%)
東証1部の上昇率5位。ファイバーゲート <9450> が大幅高で3日続伸し一時、前週末比231円(16.6%)高の1622円に買われた。前週末13日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表し、売上高107億5000万円(前期比26.6%増)、営業利益17億7000万円(同13.5%増)、純利益11億8000万円(同15.8%増)と2ケタ営業増益を見込むことが好感された。リモートワーク定着に伴い、レジデンスWi-Fi累積契約戸数が前期比10万戸超の増加となる47万7000戸になると想定しており、ホームユース事業が今期も業績を牽引する見通し。一方のビジネスユース事業も新規需要先の開拓進捗を見込み、増収増益へ転換を見込む。なお、21年6月期決算は、売上高84億9100万円(前の期比14.4%増)、営業利益15億5900万円(同26.3%増)、純利益10億1900万円(同41.0%増)だった。
■シチズン <7762> 481円 (+43円、+9.8%)
東証1部の上昇率7位。シチズン時計 <7762> が続急伸し年初来高値更新。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2600億円から2680億円(前期比29.7%増)へ、営業利益を100億円から138億円(前期95億5100万円の赤字)へ、最終利益を90億円から115億円(同251億7300万円の赤字)へ上方修正し、あわせて中間・期末各7円の年14円を予定していた配当予想を中間・期末各9円の年18円に引き上げたことが好感された。時計事業で北米及び中国市場のEC販売が好調に推移していることに加えて、ムーブメント販売で高付加価値アナログクオーツムーブメントが回復していることが要因。また、中国及び欧州市場で工作機械の需要が想定以上に回復していることも寄与する。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高657億5900万円(前年同期比78.4%増)、営業利益42億3200万円(前年同期56億5100万円の赤字)、最終利益43億9600万円(同67億5500万円の赤字)だった。
■富士フイルム <4901> 8,517円 (+541円、+6.8%)
富士フイルムホールディングス <4901> が続急伸し年初来高値を更新した。前週末13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2兆4400億円から2兆5000億円(前期比14.0%増)へ、営業利益を1800億円から2000億円(同20.9%増)へ、純利益を1300億円から1600億円(同11.7%減)へ上方修正したことが好感された。3月末に日立製作所 <6501> から画像診断関連事業の買収を完了したことで、メディカルシステム事業が伸長していることに加えて、バイオ医薬品のプロセス開発受託及び製造受託が好調に推移するなどヘルスケア事業が好調なことが要因としている。なお、第1四半期(4-6月)決算は、売上高5826億5300万円(前年同期比27.7%増)、営業利益563億1800万円(同2.8倍)、純利益573億700万円(同2.1倍)だった。
■ガンホー <3765> 2,205円 (+135円、+6.5%)
ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が大幅高で3日続伸。前週末13日の取引終了後、21年12月期上期(1-6月)の決算を発表し、売上高が前年同期比21.0%増の510億3600万円、営業利益が同39.5%増の172億2500万円で着地したことが好感されたようだ。「パズル&ドラゴンズ」のMAU(月に1回以上ゲームにログインしている利用者)が引き続き堅調に推移したほか、ニンテンドースイッチ向け対戦ゲーム「ニンジャラ」のユーザー層拡大に取り組んだことなどが奏功した。あわせて、上限を310万株(発行済み株数の4.57%)、または50億円とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は8月16日から9月22日まで。
■バイセル <7685> 4,580円 (+255円、+5.9%)
BuySell Technologies <7685> [東証M]が急反発。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、営業利益を15億8000万円から22億3000万円(前期比2.3倍)へ、純利益を9億6100万円から12億3000万円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は253億4500万円から252億円(同70.7%増)へやや下方修正したものの、買い取り量の増加やtoC販売比率の向上により、主力の出張訪問買取サービス「バイセル」の出張訪問あたり変動利益が大幅に改善していることが利益を押し上げる。また、20年10月に子会社化したタイムレスとのシナジーを想定よりも早期に生み出せたことも寄与する。なお、第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高117億600万円、営業利益13億3000万円、純利益6億9000万円だった。
■建設技研 <9621> 2,429円 (+128円、+5.6%)
建設技術研究所 <9621> が大幅高で3日続伸。同社は13日大引け後に決算を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比33.7%増の36.2億円に拡大し、通期計画の49億円に対する進捗率は74.0%に達し、5年平均の59.9%も上回った。
■荏原 <6361> 5,800円 (+240円、+4.3%)
荏原 <6361> が大幅反発し実質01年5月以来の高値水準となった。前週末13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を5740億円から5915億円へ、営業利益を455億円から560億円へ、純利益を295億円から370億円へ上方修正し、あわせて50円を予定していた期末配当を80円に引き上げ年間配当を130円としたことが好感された。会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、風水力事業や精密・電子事業における受注高・売上高が増加していることが要因としている。なお、第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高2741億5400万円(前年同期比11.7%増)、営業利益248億5800万円(同94.7%増)、純利益169億2600万円(同2.4倍)だった。
■琉球銀 <8399> 758円 (+9円、+1.2%)
琉球銀行 <8399> が反発。16日午後0時30分ごろに上限を65万株(発行済み株数の1.51%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。取得期間は8月17日から9月22日で、資本効率の向上を通じて株主への利益還元を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的かつ柔軟な資本政策の遂行を可能とするためとしている。
※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース