前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2021年8月18日 5時20分

■Aバランス <3856>  4,880円 (-1,000円、-17.0%) ストップ安

Abalance <3856> [東証2]がストップ安。16日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表し、売上高を350億円(前期比30.1%増)、営業利益を14億円(同2.9%増)とした。前期に続き増収増益となる見通しとなったものの、目先材料出尽くしとの見方から利益確定売りが優勢となった。今期も、太陽光発電システムや関連製品の販売を行うグリーンエネルギー事業や太陽光パネル製造事業が引き続き全体業績を牽引する見込み。なお、同時に発表した21年6月期決算は、売上高269億100万円(前の期比4.0倍)、営業利益13億6100万円(同3.8倍)だった。

■アイネスト <3390>  79円 (-13円、-14.1%)

INEST <3390> [JQ]が急反落。16日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高15億8600万円(前年同期比4.5倍)、営業損益5200万円の赤字(前年同期2200万円の黒字)、最終損益7600万円の赤字(同1億6900万円の黒字)となり、営業損益が赤字に転落したことが嫌気された。アイ・ステーション及びPatchを取り込んだことで、売上高は大幅に増加したものの、体制・ガバナンス強化を目的とした経営統合及び事業再編に積極的な投資を実施したため、営業損益は赤字となった。なお、22年3月期通期業績予想は、会計基準変更のため前年比較はないが、売上高55億円、営業利益1億円、最終利益5000万円を見込んでいる。

■ITbook <1447>  406円 (-64円、-13.6%)

ITbookホールディングス <1447> [東証M]が急反落。16日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4-6月)の決算を発表し、営業損益は3億500万円の赤字(前年同期4億8200万円の赤字)だった。前年同期に比べて赤字幅を縮めたものの、赤字継続を嫌気した売りが出たようだ。販管費の増加が主な要因。一方で売上高は57億100万円(前年同期比21.2%増)と増収だった。新設住宅着工の増加を追い風に地盤調査改良が好調だったほか、技術者派遣などの人材派遣の売り上げが伸びた。なお、通期の売上高276億4900万円(前期比21.1%増)、営業利益4億3400万円(同2.8倍)とする見通しは据え置いた。

■夢みつけ隊 <2673>  117円 (-17円、-12.7%)

夢みつけ隊 <2673> [JQ]が続急落。16日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高1億1400万円(前年同期比35.0%減)、営業損益400万円の赤字(前年同期1000万円の黒字)、最終利益1300万円(前年同期比25.8%減)となり、営業赤字に転落したことが嫌気された。主力の通販小売事業でカタログの種類を絞った上でコンスタントに発行し、安定して利益を確保できるよう取り組んだものの、大幅な減収となったことが響いた。なお、22年3月期業績予想は引き続き未定としている。

■イーロジット <9327>  1,473円 (-205円、-12.2%)

イー・ロジット <9327> [JQ]が急反落。16日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)単独決算が、売上高28億1700万円、営業損益4100万円の赤字、最終損益2700万円の赤字となり、前年同期は四半期決算を公表していないため比較はないものの、営業損益が赤字に転落したことが嫌気された。会社側によると、新規顧客の獲得に加えて、既存顧客の出荷が引き続き堅調に推移したことで売上高は6.0%伸長したものの、埼玉草加フルフィルメントセンター(FC)の新規開設や新卒採用など将来の成長に向けた先行投資の実施により前年から減少したという。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高135億7500万円(前期比26.9%増)、営業利益3億2300万円(同35.6%増)、最終利益1億9700万円(同30.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■エンジャパン <4849>  3,515円 (-310円、-8.1%)

エン・ジャパン <4849> が急反落。16日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高120億6000万円(前年同期比15.5%増)、営業利益23億1000万円(同85.1%増)、純利益15億1500万円(同2.5倍)と大幅増益となったものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。IT・製造派遣など大口企業の採用需要が引き続き堅調に推移したエン転職が売上高の回復を牽引した。また、HR-Tech分野の募集・採用事業であるengage事業で有料求人数が増加したことも売上高を押し上げた。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高510億円(前期比19.4%増)、営業利益100億円(同28.7%増)、純利益68億4200万円(同95.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■イオンファン <4343>  1,813円 (-40円、-2.2%)

イオンファンタジー <4343> が4日続落。16日の取引終了後に発表した7月度の売上概況で、国内事業の既存店売上高は前年同月比28.9%増と5ヵ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。新規事業の取り組みにおいて、オンラインクレーンゲームはホロライブやフィッシャーズなどの人気景品が寄与し好調に推移。また、カプセルトイ専門店「TOYS SPOT PALO」は7月に新たに6ヵ所、累計70ヵ所と引き続き積極展開を推進していることが寄与した。なお、全店売上高は同30.3%増だった。

■SBG <9984>  6,418円 (-87円、-1.3%)

ソフトバンクグループ <9984> が5日続落。同社の株価は5月中旬を境に急落歩調となり、1万円大台近辺から直近までほぼ35%強の下落をみせた。米ハイテク企業に積極投資しており、最近の米株高は追い風として意識される一方、中国政府の企業に対する統制強化の動きが、アリババ <BABA> をはじめ同社が出資するネット関連企業のマイナス材料として株価の重荷となっている。株式需給面では信用買い残が直近データで1800万株近くあり、整理がほとんど進捗していないことも手控え感を募らせる背景にある。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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