中外製薬が続伸で底値離脱へ、ディフェンシブ買いとコロナ関連で人気化素地
中外製薬<4519>が続伸、今月12日につけた戻り高値4126円を上回り底値圏離脱の動きをみせている。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、緊急事態宣言の対象地域拡大や期間延長などに伴う経済活動への影響が警戒されている。そのなか、景気の動向に左右されにくいディフェンシブセクターに投資資金が流れており、同社株など医薬品セクターもその物色対象として買いが入りやすくなっている。同社は新型コロナ向け治療「抗体カクテル療法」の製造販売が政府から特例承認されているが、菅義偉首相がホテル療養の人に対しても投与できるように全国に拠点を整備する考えを示していることから、投資資金の流入を誘導している。