話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、日医工、中外薬

注目
2021年8月18日 11時39分

■FRONTEO <2158>  1,210円  +107 円 (+9.7%)  11:30現在

FRONTEO<2158>が急速人気化、前日のストップ高に続き、きょうもカイ気配スタートで大幅高と気を吐いている。人工知能(AI)技術をバックボーンに電子データ収集や分析リーガルテック事業を展開し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資の流れに乗り商機を拡大している。22年3月期業績予想を大幅増額し、営業利益は前期比2.4倍の12億円を見込んでいる。更に17日取引終了後には京都大学と「企業不正・コンプライアンス違反検出のDX化」を目的に共同研究を開始したことを発表、これが株価を改めて刺激する格好となった。

■日医工 <4541>  912円  +74 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

日医工<4541>が大幅高。17日の取引終了後、メディパルホールディングス<7459>と資本・業務提携すると発表しており、これが材料視されているようだ。両社は、ジェネリック医薬品の安定的、効率的な供給を可能とする提携モデルの構築を目指すほか、今後物流や営業体制など幅広い領域での業務提携について協議を進めていく。この提携に伴い実施する第三者割当増資により、日医工は総額約52億円の資金を調達する。実施後、メディパルは日医工株の1割弱を保有する筆頭株主となる見通し。

■ライフネット生命保険 <7157>  1,178円  +66 円 (+5.9%)  11:30現在

ライフネット生命保険<7157>が大幅高で3日ぶりに反発している。大和証券が17日付で投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」とし、目標株価を1500円から1700円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、21年4~6月に新契約件数が2万7600件となり、過去2番目となる水準を記録したことを受けて、営業費用の獲得効率を維持しており、9000件/月の足場は固まった印象と評価。9月以降、マネーフォワード<3994>との提携効果が本格的に発現する見込みであり、21年度の新契約件数を従来予想10万8000件から11万3000件に引き上げている。

■ベイカレント <6532>  48,250円  +2,450 円 (+5.4%)  11:30現在

ベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅高で切り返し4万8000円台を回復、今月13日につけた高値4万8200円も上回り上場来高値を更新した。総合コンサルティング事業を手掛けるがIT技術を活用した経営戦略立案で実績が高く、企業の旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)活用ニーズを取り込み収益機会を広げている。業績も高成長路線をまい進、営業利益は15年2月期から前期(21年2月期)までの6期で12倍弱に変貌した。今期も伸び率こそ鈍化するものの前期比18%増の160億円と2ケタ成長を継続、機関投資家とみられる実需買いで青空圏を走る状況にある。

■オプトラン <6235>  2,200円  +69 円 (+3.2%)  11:30現在

オプトラン<6235>が反発、8月中旬を境に底入れ反転の動きをみせており、押し目には買い注文が厚くなっている。光学部品向け成膜装置を製造し、グローバル展開に特徴があり、海外向け売上比率は9割を超えている。車載やスマートフォン向けを主力に需要を取り込み、高速通信5Gの商用サービス本格化に合わせて光通信分野向けなどに同社商品の成長期待が強まっている。今月6日には21年度の「JPX日経インデックス400」構成銘柄に新たに選定されたことを発表しており、継続的な買いが観測され株価に浮揚力を与えている。

■日本水産 <1332>  593円  +13 円 (+2.2%)  11:30現在

日本水産<1332>、マルハニチロ<1333>、極洋<1301>など水産株が総じて堅調。全体相場は国内での新型コロナウイルスの感染拡大や中国景気のピークアウトなどを警戒して、下値を探る展開が続いている。きょうは押し目買いで日経平均はプラス圏で推移しているが、先行き不透明感から主力輸出株の一角が軟調で上値の重い状況にある。そうしたなか、水産株は景気の影響を受けにくいディフェンシブストックとして物色の矛先が向いている。極洋とマルハニチロのPERは9倍前後、日水も12倍前後にとどまっており、株価指標面での割安感が買いの拠りどころとなっている。

■中外製薬 <4519>  4,149円  +80 円 (+2.0%)  11:30現在

中外製薬<4519>が続伸、今月12日につけた戻り高値4126円を上回り底値圏離脱の動きをみせている。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、緊急事態宣言の対象地域拡大や期間延長などに伴う経済活動への影響が警戒されている。そのなか、景気の動向に左右されにくいディフェンシブセクターに投資資金が流れており、同社株など医薬品セクターもその物色対象として買いが入りやすくなっている。同社は新型コロナ向け治療「抗体カクテル療法」の製造販売が政府から特例承認されているが、菅義偉首相がホテル療養の人に対しても投与できるように全国に拠点を整備する考えを示していることから、投資資金の流入を誘導している。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,513円  +95 円 (+1.5%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>に思惑が錯綜、6400円近辺で強弱観を対立させ売りと買いが拮抗した状態にある。株価は今年5月中旬の急落を境に一貫した下げに見舞われている。下落過程で信用取引を利用して買い向かう個人投資家が増え、それが上値を重くする要因ともなっている。足もとでは中国政府がネット系企業への統制を強化する動きをみせており、直近では17日に規制当局がネット上での不正競争行為に関する規定の草案を発表、アリババ<BABA>をはじめ中国のネット関連企業に積極投資する同社株にはネガティブに働いている。株価は大幅な調整で値ごろ感も生じており目先リバウンドに転じることへの期待もあるが、市場では「大規模な自社株買いやMBOの思惑が出れば流れが変わる可能性があるが、現状では信用買い残の整理が進まない限り手が出しにくい」(中堅証券ストラテジスト)という状況。

■信越化学工業 <4063>  17,840円  +190 円 (+1.1%)  11:30現在

信越化学工業<4063>が続伸している。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を33万株(発行済み株数の0.08%)、または62億円としており、取得期間は8月18日から9月14日まで。ストックオプション(新株予約権)の行使に充当するためとしている。

■レーザーテック <6920>  19,720円  +180 円 (+0.9%)  11:30現在

レーザーテック<6920>は売り買い交錯。ここにきて半導体製造装置関連株に改めてマーケットの注目が集まっている。同セクターの銘柄は、業績好調にもかかわらず株価が軟調に推移するケースが増えている。これは米国株市場の地合いに影響されており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が変調となっていることに影響されている。SOX指数は前日も2%近い下落で、今月4日につけた最高値から短期間で既に5%以上の調整を入れた。足もとは半導体不足が顕著で高水準の設備投資需要が見込まれているが、「今期後半以降の見通しに強弱観が対立しており、一部の海外機関投資家に目先利益確定の売りが観測されている」(ネット証券アナリスト)状況という。

■オムロン <6645>  9,760円  +60 円 (+0.6%)  11:30現在

オムロン<6645>はしっかり。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「高血圧患者が3億人にのぼるインドで遠隔診療に参入する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、7月に資本参加したテラルス・テクノロジーズ社の遠隔診療アプリで、まず高血圧患者にサービスを提供するという。オムロンは英国や米国で遠隔診療に参入済みで、新興国でも生活習慣病が社会問題化し、またインドでは遠隔診療への制約が少ないことから、インドに進出する。また、25年をメドに世界で年100万人の利用者獲得を目指すとしている。

■阪急阪神 <9042>  3,275円  +20 円 (+0.6%)  11:30現在

阪急阪神ホールディングス<9042>は小動き。17日の取引終了後、連結子会社ユミルリンク<4372>のマザーズへの新規上場が東京証券取引所に承認されたと発表したが、これに対する反応は限定的のようだ。現在、阪急阪神子会社のアイテック阪急阪神がユミルリンク株式の87.5%を保有しているが、上場に伴う売り出しなどで保有割合は51.0%となる見込み。なお、上場後も引き続きユミルリンクは阪急阪神の連結子会社であるため、同件による業績への影響は軽微としている。

■ノジマ <7419>  2,681円  +10 円 (+0.4%)  11:30現在

ノジマ<7419>がしっかり。17日の取引終了後、100%子会社アイ・ティー・エックスが手がけるKDDI事業を、同じく100%子会社であるITXコミュニケーションズに吸収分割により承継させ、新会社として事業をスタートさせると発表しており、これが好材料視されている。今回の情報通信事業の再編により、新会社にITXのKDDI事業を承継させることで、ITXはドコモ事業に特化した形で運営を行うことになり、両社がより各キャリアの戦略や連携強化を図ることが可能となるという。また、両社がより迅速な経営判断ができる体制となることで、相互に事業の収益力を高めながら成長を目指すとしている。

■パンパシHD <7532>  2,094円  -148 円 (-6.6%)  11:30現在  東証1部 下落率9位

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は大幅安で3日続落。17日の取引終了後、22年6月期の連結業績予想を発表。売上高を1兆8700億円(前期比9.4%増)、営業利益を850億円(同4.5%増)とし、売上高、営業利益ともに過去最高となる見通しとなったものの、目先材料出尽くし感から売りが先行しているようだ。プライベートブランドの強化やデジタル戦略の推進をはじめ、ドン・キホーテとユニーとのダブルネーム業態転換店の拡大などを図っていく。なお、同時に発表した21年6月期決算は、売上高が1兆7086億円(前の期比1.6%増)、営業利益が813億600万円(同7.8%増)だった。新規出店は国内で13店舗、海外で8店舗を実施したほか、米スーパーマーケットチェーンを子会社化したことに伴い、新たに27店舗がグループ店舗として加わった。一方で10店舗の閉鎖を行い、総店舗数は667店舗(前の期629店舗)となった。

■OBC <4733>  5,250円  -240 円 (-4.4%)  11:30現在

オービックビジネスコンサルタント<4733>が3日続落し年初来安値を更新。同社は17日取引終了後、株式売り出しを実施すると発表しており需給悪化を警戒する売りが膨らんだ。同社社長の和田成史氏などの保有株を国内外で971万4300株を売り出す。また、同時に上限67万7700株のオーバーアロットメントによる売り出しも実施する。売出価格は8月30日から9月1日までのいずれかの日に決定する。東京証券取引所が22年4月に発足させる最上位市場の「プライム市場」への移行を目指し流通株式比率の充足を図ることを目的にしている。

●ストップ高銘柄

京極運輸商事 <9073>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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