話題株ピックアップ【昼刊】:山パン、弁護士COM、中外薬
■山崎製パン <2212> 1,752円 +116 円 (+7.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
山崎製パン<2212>が全般軟調地合いに抗して大幅高で3連騰と気を吐いている。ここ最近は食品原料価格の上昇が目立つ状況となっているが、食品メーカーはその対応が求められる局面にある。同社は18日、鶏卵や糖類・油脂類などの価格高騰を背景に10月1日出荷分から一部の和菓子・洋菓子を平均7%(和菓子6.5%・洋菓子7.4%)値上げすることを発表した。値上げにより収益デメリットが相殺されるとの思惑が、投資資金の流入につながった。
■弁護士ドットコム <6027> 6,220円 +310 円 (+5.3%) 11:30現在
弁護士ドットコム<6027>が大幅続伸している。18日の取引終了後、クラウド型不動産管理・業務支援システム「いえらぶCLOUD」を提供するいえらぶGROUP(東京都新宿区)と提携し、賃貸借契約の完全電子化サービスを開始すると発表しており、これが好材料視されている。弁護士COMの電子署名サービス「クラウドサイン」を用いることで、不動産管理会社と入居者との契約を「いえらぶ電子契約」で締結できるようにする。契約状況の確認やリマインド、契約締結後のファイルの格納まで、賃貸借契約手続の全ての業務がオンラインで可能になるという。これまで不動産賃貸における賃貸借契約や重要事項説明は書面化が義務づけられていたが、今年5月にデジタル改革関連法が成立したことで、施行後は押印の廃止と書面の電子化が可能となり、これに対応する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■ビザスク <4490> 4,065円 +195 円 (+5.0%) 11:30現在
ビザスク<4490>が大幅高。18日の取引終了後、同業の米コールマン・リサーチ・グループの全株式を取得し子会社化すると発表しており、これによる業容拡大を期待した買いが入っているようだ。買収額は約1億200万ドル(約112億円)。この買収により、同社の国内や東南アジアにおける事業基盤とコールマンの欧米や香港の事業基盤が一体運営されることになり、ナレッジプラットフォーム市場における新たなグローバルプレイヤーとしての位置づけの確立などを目指す。なお、コールマンの直近20年12月期業績は、売上高が約46億7400万円、営業利益が約1億2400万円。
■中外製薬 <4519> 4,298円 +183 円 (+4.5%) 11:30現在
中外製薬<4519>が大幅に3日続伸。19日付の日本経済新聞が、同社は「関節リウマチ治療薬『アクテムラ』の増産を検討することを明らかにした」と伝えたこと。同薬は、米国で新型コロナウイルス感染症の治療薬として緊急使用許可を受けたことなどで、世界的に供給不足となっている。提携するスイス・ロシュと影響を最小限に抑えるべく緊密に連携していく、と報じている。
■塩野義製薬 <4507> 6,791円 +271 円 (+4.2%) 11:30現在
塩野義製薬<4507>は全体地合い悪に抗して上値指向を強めている。一時374円高の6894円と値を飛ばし、今月11日につけた高値6738円を払拭し年初来高値を更新した。同社は感染症薬を主力としており、抗HIV薬で高実績を有するが、持ち前の抗ウイルス分野の技術を生かし、新型コロナウイルスワクチンや新型コロナ治療薬分野での活躍が期待されている。国内でも新型コロナウイルスの感染爆発が懸念されるなか、ワクチンだけでなく治療薬に対するニーズも高まっている。「有効な治療薬が出てくれば、新型コロナに対する恐怖心は大きく低下し経済活動に与えるポジティブな影響ははかりしれない。ただし、臨床には時間がかかる可能性がある」(ネット証券アナリスト)という。同社は開発中のコロナ飲み薬について年末までに国内で100~200万人分の供給体制を整える方針を示している。
■あい ホールディングス <3076> 2,139円 +54 円 (+2.6%) 11:30現在
あい ホールディングス<3076>が続伸している。同社は18日取引終了後に、22年6月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比6.9%増の101億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の50円としていることが好感されているようだ。売上高は同3.0%増の476億円を予想。新型コロナウイルス感染症など不確実性リスクに対応しながら、相乗効果を得られる業務提携を積極的に進め、販路拡大に注力し、営業体制の強化・整備をするとともに、採算性を考慮した事業運営を行い、業績向上に努めるとしている。なお、あわせて発表した21年6月期通期の連結決算は、売上高が前の期比7.0%増の462億1900万円、営業利益が同24.4%増の94億4700万円で着地した。
■QDレーザ <6613> 1,003円 +21 円 (+2.1%) 11:30現在
QDレーザ<6613>が3日続伸となっている。同社は18日、越境ECプラットフォーム「eBay」で、網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA Display2」の販売を開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。「eBay」は、世界中に1億6000万人のユーザーを持つ越境ECプラットフォーム。「eBay」では米国内の個人使用用途に限り購入できるとしている。
■新日本建設 <1879> 845円 +17 円 (+2.1%) 11:30現在
新日本建設<1879>が3日続伸している。18日の取引終了後、首都圏を中心に総合建設業を営む冨士工(東京都中央区)の全株式を10月1日付で取得し、子会社化すると発表したことが好感されている。今回の子会社化は、顧客基盤の拡大・強化や建設事業における事業規模と地域の拡大、非住宅分野の取り組み強化及び土木工事などの新たな収益機会の確保を図るのが狙い。また、開発事業における自社プロジェクトの施工能力拡大など、新日本建設グループのブランド力強化で高いシナジー発揮を目指すという。取得価額は150億円。同時に、冨士工の子会社化に伴う上乗せやのれん償却などに伴い、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1200億円(前期比17.9%増)へ、営業利益を143億円から148億円(同6.4%増)へ、純利益を100億円から103億円(同7.0%増)へ上方修正しており、これも好材料視されている。
■トプコン <7732> 1,753円 +33 円 (+1.9%) 11:30現在
トプコン<7732>が3日続伸している。きょう付けの日刊工業新聞で「建設機械や農業機械用のディスプレーユニットの新工場をドイツに建設する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、建設工事や農作業の効率化・自動化に向けて建機や農機のICT対応が進んでおり、各種の情報を表示するディスプレーユニットの需要が伸びていることに対応するという。投資額は数十億円で、21年末に着工し、23年半ばの稼働を目指すとしており、新工場稼働により、ドイツの既存工場と合わせた生産能力は現在比3倍の年30万台に引き上げる見通しとしている。
■PR TIMES <3922> 2,891円 +50 円 (+1.8%) 11:30現在
PR TIMES<3922>は続伸。同社はきょうの寄り付き前、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」の累計配信件数が100万件を突破したと発表しており、これが好感されている。同サービスは2007年4月にサービスを開始し、21年5月末時点で利用企業数5万4000社を超え、月間プレスリリース件数は2万件を突破するなど順調に推移している。
■リンナイ <5947> 11,050円 +160 円 (+1.5%) 11:30現在
リンナイ<5947>は反発している。18日の取引終了後、上限を200万株(発行済み株数の3.89%)、または217億8000万円とする自社株を19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視されている。資本効率の向上を通じ、株主への利益還元の充実を図るためという。
■CKD <6407> 2,228円 +26 円 (+1.2%) 11:30現在
CKD<6407>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を3400円から3800円に引き上げた。自動化・生産性改善による機器の利益率向上が進んでおり、半導体や電気自動車(EV)用二次電池の設備投資や自動化投資の拡大、海外展開の進展による成長力は高いとの見方を継続している。22年3月期は、半導体向け流体制御機器、中国と国内の空気圧機器の販売拡大による業績拡大で、連結営業利益は従来予想の149億円から190億円(会社計画145億円)に引き上げ、最高益更新を見込んでいる。
■INPEX <1605> 740円 -27 円 (-3.5%) 11:30現在
INPEX<1605>など資源開発関連株やENEOSホールディングス<5020>など石油関連株に売りが目立つ状況にある。ここ原油市況の下落基調が強まっている。前日にWTI原油先物価格が1ドル13セント安の1バレル=65ドル46セントと急落、5日続落となった。これは終値ベースで5月21日以来3カ月ぶりの安値水準となる。これを背景に前日の米国株市場ではシェブロン<CVX>やエクソンモービル<XOM>などエネルギー関連株が売られ、全体指数の下げを助長した。東京市場でも、原油価格と株価連動性の高い銘柄に逆風材料となっている。
■東京エレクトロン <8035> 43,250円 -1,080 円 (-2.4%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が下値を探る展開。前日の米国株市場ではNYダウが400ドル近い下げをみせるなど軟調な地合いとなったが、そのなか半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続落と下落基調を強め、75日移動平均線水準まで一気に水準を切り下げており、これを受け東京市場でも同セクターの銘柄に売り圧力が強まっている。きょうは、米国株市場で半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズ<AMAT>の5~7月期決算発表が予定されており、この結果とその後の同社株の値動きがどうなるかに関心が集まっている。なお、前日発表された画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の5~7月期決算は最終利益が前年同期比で約4倍と急拡大し四半期ベースで過去最高を記録、これを受けて時間外取引で株価を上昇させている。
■わかもと製薬 <4512> 401円 +80 円 (+24.9%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
わかもと製薬<4512>がストップ高。同社は胃腸薬「強力わかもと」など大衆薬に展開するが、収益面では眼科領域に傾注している。18日取引終了後、同社が日本国内で販売しているマキュエイド眼注用40ミリグラムについて、米Harrow Health社とライセンス契約を締結したことを発表、これを材料視する買いが集中した。Harrow社は米国眼科医療市場のリード役として多くの眼疾患治療薬を製造販売する成長企業で、今回の契約により独占的ライセンスを付与し、その対価としてわかもとは開発段階に応じたマイルストンを受領する形となる。
■オンリー <3376> 656円 +100 円 (+18.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
オンリー<3376>がストップ高カイ気配。18日の取引終了後、MBOの一環として中西浩一相談役が代表を務める紳士服中西(京都市下京区)が、同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格765円にサヤ寄せする格好となっている。株式を非公開化することで、中期的に安定的かつ継続的にグループの企業価値を向上させるのが狙い。買付予定数は483万2418株(下限327万1160株、上限設定なし)で、買付期間は8月19日から10月1日まで。TOB成立後、オンリーは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は、同社株式を18日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
●ストップ高銘柄
京極運輸商事 <9073> 1,404円 +300 円 (+27.2%) ストップ高 11:30現在
グローバルウェイ <3936> 4,805円 +700 円 (+17.1%) ストップ高 11:30現在
フェニックスバイオ <6190> 757円 +100 円 (+15.2%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
プロルート丸光 <8256> 480円 -100 円 (-17.2%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース