株価指数先物【寄り前コメント】 NTショートの巻き戻しの強まりを想定

市況
2021年8月20日 8時12分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27260 +50 (+0.18%)

TOPIX先物 1899.5 +4.0 (+0.21%)

シカゴ先物 27250 +40

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

19日の米国市場はNYダウが下落する一方で、 S&P500ナスダックは上昇。前日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、テーパリング前倒しによる米国景気への影響が警戒されるなか、景気敏感株を中心に売りが目立った。また、ゴールドマンサックスによる7-9月のGDP見通しの引き下げが伝わったことも投資家の警戒感を強める格好に。一方で、エヌビディア<NVDA>が決算を受けて4%近く上昇するなど、半導体株の一角が買われている。S&P500業種別指数は家庭用品・パーソナル用品、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスが上昇する半面、エネルギー、自動車・同部品、耐久消費財・アパレルが下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比40円高の2万7250円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比80円安の2万7130円で始まり、2万6950円まで急落する場面が見られた。ただし、その後は強弱感が対立しつつも緩やかなリバウンドを見せており、取引終了間際には一時2万7310円まで上昇し、2万7260円で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになり、前日の下落に対する自律反発が意識されそうだ。ただし、ナイトセッションの2万7000円割れでいったんは底打ちが期待される一方で、戻りの鈍さが嫌気されるようだと、安値を窺う展開も警戒されやすいだろう。なお、戻りの目途としては、5日移動平均線が位置する2万7380円水準か。

昨日は9月の世界生産を4割減らすと伝わったトヨタ自動車 <7203> の急落がセンチメントを冷ます格好となり、景気敏感株を中心に売りが広がっていた。米国市場においても景気敏感株への売りが目立ってきており、これまで相対的に強さを見せていたTOPIX型へは持ち高調整の動きが続く可能性もあるだろう。

昨日のNT倍率は先物中心限月で14.35倍と横ばいで推移していたが、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の巻き戻しが強まる展開も想定しておきたい。なお、VIX指数は21.67に上昇しており、一時24.74まで上げ幅を広げている。そのため、引き続きリスク資産を圧縮する動きが警戒されやすい。

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