日経平均は続落、7か月半ぶり年初来安値、一時27000円下回る/相場概況

市況
2021年8月20日 15時59分

日経平均は続落。19日の米国市場でNYダウは3日続落し、66ドル安となった。年内の量的緩和の縮小(テーパリング)開始が引き続き警戒され、世界経済の減速懸念も根強く、景気敏感株を中心に売りが出た。本日の日経平均も42円安からスタートすると、朝方は前日終値を挟みもみ合う展開だったが、前場中ごろを過ぎると香港などのアジア株下落を受けて下げ幅を拡大。トヨタ自<7203>が前日に続き大きく売られたことも投資家心理を悪化させ、引けにかけて一時26954.81円(前日比326.36円安)まで下落した。

大引けの日経平均は前日比267.92円安の27013.25円となった。1月6日に付けていた年初来安値を更新した。東証1部の売買高は12億3197万株、売買代金は2兆8305億円だった。業種別では、海運業、輸送用機器、非鉄金属が下落率上位だった。一方、電気・ガス業、陸運業、その他製品が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の64%、対して値上がり銘柄は32%となった。

個別では、トヨタ自が前日同様に売買代金トップで4%の下落。会社側が9月の減産を正式発表し、観測報道で前日の取引終盤にかけて売りが広がった流れが続いた。これに伴いデンソー<6902>は9%近く下落し、ホンダ<7267>や日産自<7201>にも売りが波及。三井物産<8031>などは商品市況の下落を受けて前日に続き軟調ぶりが目立ち、これまで堅調だった郵船<9101>や商船三井<9104>といった海運株も大幅安となった。その他、ソフトバンクG<9984>は3%超下落し、レーザーテック<6920>などが軟調。東証1部下落率上位にはわかもと<4512>やデンソー、郵船が顔を出した。一方、任天堂<7974>や第一三共<4568>が堅調で、東エレク<8035>や塩野義<4507>は小高い。SMBC信託銀行と証券代行業で提携すると報じられたIRJHD<6035>などが大きく買われ、オンリー<3376>は連日で買い気配のままストップ高比例配分となった。

《HK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.