20日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は上昇、早期緩和縮小への脅威が和らぐ

市況
2021年8月23日 7時14分

■NY株式:米国株式市場は上昇、早期緩和縮小への脅威が和らぐ

ダウ平均は225.96ドル高の35,120.08ドル、ナスダックは172.87ポイント高の14,714.66で取引を終了した。

買戻しが優勢となったため、寄り付き後、上昇。緩和縮小を巡りタカ派発言を繰り返してきたダラス連銀総裁のカプラン総裁がデルタ株感染が拡大した場合に方針を修正すると発言し、連邦準備制度理事会(FRB)の早期緩和縮小への脅威も和らぎ相場の上昇を支援。また、ハイテク株の上昇も手伝い、上げ幅を拡大した。セクター別では、ソフトウェアサービスや耐久消費財・アパレルが上昇。食品・飲料・タバコが下落した。

履物販売会社のフットロッカー(FL)は第2四半期決算で、女性、子供用製品の需要急増が業績を押し上げ、買われた。音楽配信のスポティファイ(SPOT)は取り締まり役会が最大10億ドル規模の自社株買いプログラムを承認したことが好感され上昇。ペットストアを運営するペトコ(WOOF)はアナリストの投資判断引き上げを受けて、上昇した。一方、農機具メーカー、ディア(DE)は強い決算を発表、通期の利益見通しを引き上げたにもかかわらず、根強いサプライチェーンの混乱が警戒され売られた。

ダラス連銀のカプラン総裁は、次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)まで、新型コロナ・デルタ株感染動向を綿密に監視していく方針を示した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:量的緩和策の早期縮小観測後退でドル買い一服

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は109円65銭から109円88銭まで上昇して、109円77銭で引けた。量的緩和策の早期縮小観測を受けた金利の上昇でドル買いが一時優勢となった。その後、デルタ株の感染拡大を受けて早期の緩和縮小の必要性を主張してきた米ダラス連銀のカプラン総裁が自身の見解を多少修正したことから、ドルは伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは1.1664ドルまで下落後、1.1705ドルまで反発して1.1700ドルで引けた。ユーロ・円は127円96銭から128円53銭まで上昇。株高に連れリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3602ドルまで下落後、1.3636ドルまで反発。英国の小売りが予想外のマイナスに落ち込み、早期引き締め観測を受けたポンド買いが後退。ドル・スイスは0.9187フランまで上昇後、0.9164フランまで反落。

■NY原油:大幅続落、時間外取引で61.82ドルまで下げ幅拡大

20日のNY原油先物10月限は大幅続落(NYMEX原油10月限終値:62.14 ↓1.36)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-1.36ドルの62.14ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは61.82ドル-64.04ドル。アジア市場の序盤で64.04ドルまで買われたが、まもなく反落。需要減少の思惑が強まり、ニューヨーク市場ではじり安となった。通常取引終了後の時間外取引で61.82ドルまで一段安となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 40.37ドル +0.18ドル(+0.45%)

モルガン・スタンレー(MS) 100.66ドル +0.93ドル(+0.93%)

ゴールドマン・サックス(GS)395.87ドル +2.30ドル(+0.58%)

インテル(INTC) 52.01ドル -0.43ドル(-0.82%)

アップル(AAPL) 148.19ドル +1.49ドル(+1.02%)

アルファベット(GOOG) 2768.74ドル +30.47ドル(+1.11%)

フェイスブック(FB) 359.37ドル +4.25ドル(+1.20%)

キャタピラー(CAT) 204.94ドル +0.49ドル(+0.24%)

アルコア(AA) 37.71ドル +0.79ドル(+2.14%)

ウォルマート(WMT) 151.45ドル +1.34ドル(+0.89%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.