23日の米国市場ダイジェスト:NYダウ215ドル高、当局のワクチン正式承認を好感

市況
2021年8月24日 7時36分

■NY株式:NYダウ215ドル高、当局のワクチン正式承認を好感

米国株式市場は続伸。ダウ平均は215.63ドル高の35335.71ドル、ナスダックは227.99ポイント高の14942.65で取引を終了した。食品医薬品局(FDA)が国内で初めてファイザー・独ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンを正式承認したため、コロナ感染拡大への懸念が後退し、寄り付き後、上昇。さらに、原油価格の反発が買い材料になったほか、連邦準備制度理事会(FRB)の経済シンポジウムが対面形式からオンライン形式に変更されたことを受けて、この会合でパウエル議長が緩和縮小計画を発表するとの警戒感が後退したことも支援材料となり、上げ幅を拡大した。ハイテク株も強く、ナスダック総合指数は史上最高値を更新して引け。セクター別では、エネルギー、半導体・同製造装置が上昇した一方で、公益事業が下落した。

製薬会社のファイザー(PFE)は当局による同社製コロナウイルスワクチン正式承認が好感されたほか、バイオ医薬品メーカーで、がん免疫治療法開発を手掛けるトリリウム・セラビューティクス(TRIL)の買収合意を発表し、買われた。航空会社のユナイテッド(UAL)、デルタ(DAL)、アメリカン(AAL)、クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ノルウェージャン(NCLH)など、旅行関連は、ワクチン正式承認による需要増加期待に上昇。一方、自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)はバッテリーパックに発火の恐れがあるとシボレー・ボルトEVのリコールを拡大し、無期限での販売停止を発表したことが嫌気され、売られた。

中国の配車サービスの滴滴(ディディ)グローバル(DIDI)は英国、欧州での事業開始計画を凍結すると発表した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:年次経済シンポジウムを控えて米長期金利低下、ドル売り強まる

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円14銭から109円65銭まで下落し、109円70銭で引けた。米カンザスシティ地区連銀が主催する年次経済シンポジウムを控え、金融緩和縮小を巡る思惑で米国債相場が底堅く推移。長期金利は伸び悩んだことから、ドルの売り戻しが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1716ドルから1.1750ドルまで上昇して1.1746ドルで引けた。ユーロ・円は129円14銭まで上昇後、128円78銭まで反落。ポンド・ドルは1.3681ドルから1.3732ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9176フランから0.9123フランまで下落した。

■NY原油:大幅反発で65.64ドル、株高を意識した買いが入る

NY原油先物10月限は大幅反発(NYMEX原油10月限終値:65.64 ↑3.50)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+3.50ドルの65.64ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは61.80ドル-66.00ドル。アジア市場の序盤で61.80ドルまで下げたが、株高を意識した買いが入り、ニューヨーク市場の中盤にかけて66.00ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では65ドル台で推移。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 40.91ドル +0.54ドル(+1.34%)

モルガン・スタンレー(MS) 102.16ドル +1.50ドル(+1.49%)

ゴールドマン・サックス(GS)401.45ドル +5.58ドル(+1.41%)

インテル(INTC) 53.23ドル +1.22ドル(+2.35%)

アップル(AAPL) 149.71ドル +1.52ドル(+1.03%)

アルファベット(GOOG) 2821.99ドル +53.25ドル(+1.92%)

フェイスブック(FB) 363.35ドル +3.98ドル(+1.11%)

キャタピラー(CAT) 209.14ドル +4.20ドル(+2.05%)

アルコア(AA) 41.11ドル +3.40ドル(+9.02%)

ウォルマート(WMT) 150.45ドル -1.00ドル(-0.66%)

《ST》

提供:フィスコ

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