話題株ピックアップ【夕刊】(3):BASE、アセチレン、タカショー
■BASE <4477> 1,075円 -55 円 (-4.9%) 本日終値
BASE<4477>は大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を1780円から1100円へ引き下げた。BASE事業のテイクレート(=売上高/決済金額)を保守的に修正したことで、現在の株価水準は中長期の業績拡大期待を織り込んだ水準であると指摘。また、21年12月期の営業損益予想を4億円の赤字から12億円の赤字へ、22年12月期を同11億円の黒字から15億円の赤字へ下方修正している。
■しまむら <8227> 9,820円 -190 円 (-1.9%) 本日終値
しまむら<8227>は反落。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.7%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。婦人衣料で「HK WORKS LONDON」などのサプライヤー共同開発ブランドやインフルエンサー企画の秋物が順調に立ち上がったほか、ベビー・子供衣料では、前年より2週間早く開催したベビーフェアで秋物や初冬物の新作商品を打ち出し、好調な売れ行きとなった。ただ、月度下旬に雨や気温の低い日が多く、また、新型コロナウイルスの感染急拡大による外出自粛の影響も加わり、アウター・実用商品ともに夏物の売れ行きが不振に終わった。なお、全店売上高は同6.0%減だった。
■西松屋チェーン <7545> 1,325円 -13 円 (-1.0%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>は冴えない。23日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.7%減と4カ月連続で前年実績を下回った。ベビーフードやウェットシート、調乳・衛生用品の売り上げが好調に推移したほか、台風や大雨の影響で気温が低下し、秋物衣料が立ち上がったものの、夏物衣料の売り上げが前年を下回った。なお、全店売上高は同1.6%減だった。
■東邦アセチレン <4093> 1,932円 +400 円 (+26.1%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
東邦アセチレン<4093>が連日のストップ高。工業用ガスの大手で家庭用LPGなども手掛ける。国内で新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大に対する懸念が強まっている。感染者数の増加に歯止めがかからず、つれて医療用酸素の需要が高まるとの思惑を背景に、同社株が物色人気化している。思惑先行ながら、PERやPBRなど株価指標面で割安感が強い。時価総額100億円前後と小型で、信用買い残も枯れ切った状態にあることから、株式需給面での軽さも着目されている。
■タカショー <7590> 1,129円 +86 円 (+8.3%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
タカショー<7590>が大幅高で3日続伸。23日の取引終了後、22年1月期の連結業績予想について、売上高を196億8000万円から203億5000万円(前期比10.1%増)へ、営業利益を11億9500万円から15億600万円(同30.3%増)へ、純利益を9億円から11億円(同15.5%増)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末一括配当を23円(前期20円)に引き上げた。これまで投資してきたプロユース事業部におけるDX化による販促活動の強化や生産工場及びショールームの拡充、空間パッケージ型新商品の市場投入などの効果が出てきていることに加えて、ホームユース事業部における中国生産工場の本格稼働からのグローバル展開の促進、ガーデニング需要の持続などが要因。また、自社製品の販売比率の増加やeコマース分野の売り上げ増加なども寄与する。
■rakumo <4060> 1,439円 +100 円 (+7.5%) 本日終値
rakumo<4060>は続伸。同社はきょう、シネックス<SNX>日本法人のシネックスジャパン(東京都江東区)へ「rakumo for Google Workspace」を9月15日から提供開始すると発表。これにより、法人企業は全国のシネックスジャパン販売パートナーを通じて、同サービスと「Google Workspace」の同時購入が可能となるという。
■マーケットE <3135> 813円 +49 円 (+6.4%) 本日終値
マーケットエンタープライズ<3135>は大幅続伸。23日の取引終了後、出資先のミナオシ(東京都目黒区)が、法人向けのサービスに関する見込み顧客の獲得サービス(法人リードジェネレーションサービス)「ミナオシ」の本格運用を開始したと発表。「ミナオシ」は、「最適なサービスが見つかる場所」をミッションに掲げる法人リードジェネレーションサービス。ユーザーがサービスやツールを提供する企業の情報を閲覧できるだけではなく、さまざまな企業・業種・職種のレビュワーによって完全実名で投稿されたサービス利用経験レビューも無料で閲覧できるのが特徴という。
■Mipox <5381> 883円 +53 円 (+6.4%) 本日終値
Mipox<5381>は続急伸。前週末に全体地合い悪もあって利益確定売りを浴び100円強の急落を余儀なくされたが、今週明けから動きを一変し上値追いを再開、一時54円高の884円に買われ、前週末の急落前の水準を上回った。微細加工に使う研磨フィルムや研磨紙、研磨液剤などの製品を製造し、半導体ウエハー向けなどで好調な需要を取り込んでいる。22年3月期は営業利益段階で前期比2.2倍の8億円と高変化を見込むが、これは従来予想の4億円から大幅に上方修正されたもの。それでも営業利益は21年4~6月期に4億7900万円で対通期進捗率はほぼ60%に達しており、一段の上振れも期待できる。また、SiCウエハーの新しい量産技術確立に取り組むなど次世代パワー半導体関連の一角を担う銘柄としても人気化素地がある。
■シノプス <4428> 1,375円 +82 円 (+6.3%) 本日終値
シノプス<4428>は続伸。きょう午前11時ごろ、中食・総菜向けの需要予測・自動発注ロジックに関する特許を取得したと発表。この特許を活用することで、弁当やおにぎり、サンドイッチなどの賞味期限が短い商品カテゴリにおける需要予測・自動発注の実現を目指す。
■天昇電気工業 <6776> 421円 +24 円 (+6.1%) 本日終値
天昇電気工業<6776>が大幅続伸。23日の取引終了後、北米合弁会社である天昇アメリカコーポレーションの増資を行い、メキシコ第2工場を建築すると発表。天昇アメリカは、07年に北米地域で日系企業の液晶テレビ用プラスチック製品を製造販売することを目的として設立。現在、米系企業を中心とした顧客からの受注を獲得することができ、事業の拡大を見込める状況となったことから、物流産業資材の製造販売を目的として、メキシコ第2工場の建設のために増資を行うという。新工場は21年9月に着工し、22年9月に竣工を予定で、今回の増資に伴い、天昇電の出資比率は現在の65%から60%になる。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。
●ストップ高銘柄
大丸エナウィン <9818> 2,544円 +500 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値
インテM <7072> 1,769円 +300 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
デリバリコン <9240> 1,031円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
太洋物産 <9941> 791円 +100 円 (+14.5%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース