話題株ピックアップ【夕刊】(1):HENNGE、フロンテオ、塩野義
■HENNGE <4475> 3,750円 +330 円 (+9.7%) 本日終値
HENNGE<4475>が反発。この日の寄り前、サーバー管理不要のクラウド型メール配信サービス「Customers Mail Cloud」が、アドビ(東京都品川区)のエンゲージメント・マーケテイング・アプリケーション「Adobe Marketo Engage」と連携したと発表。「Adobe Marketo Engage」は全世界で5000社以上の企業に導入されているエンゲージメント・マーケテイング・アプリケーションで、相手に応じた適切な対話を通じて顧客との関係を構築するマーケティングオートメーション機能を提供。一方、「Customers Mail Cloud」は、顧客ごとに専用のメール配信基盤を構築・提供しており、今回の連携により、利便性向上による利用者層の拡大が期待されている。
■大真空 <6962> 3,440円 +285 円 (+9.0%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
大真空<6962>が大幅高で3連騰。水晶デバイス専業大手でその商品競争力は世界屈指。国内でも5G基地局整備が進むなか、同社が開発したOCXO(恒温槽付水晶発振器)の受注獲得が期待される状況にある。これはこれまでのTCXO(温度補償水晶発振器)よりも小型で低消費電力を売り物としており、会社側では「出荷はまだ先になるが、5G基地局向けの需要開拓に期待している」状況にある。22年3月期は営業利益段階で前期比44%増の30億円を見込んでいるが、市場では一段の上方修正の可能性が高いとみられている。
■FRONTEO <2158> 1,490円 +77 円 (+5.5%) 本日終値
FRONTEO<2158>が大幅高で7日続伸し、連日の年初来高値更新となった。24日の取引終了後、戦略アドバイザーである慶応義塾大学環境情報学部・手塚悟教授と共同で、機密情報の取り扱い/共有に関するセキュリティーガイドライン策定に向けた研究を開始したと発表。同研究では、データ分類学や米国におけるデータ区分の状況を踏まえて、日本におけるデータ区分のガイドライン策定の足掛かりを得ることが目的。また、それによってデジタル安全保障の推進に寄与することを目指すとしている。
■GMO-GS <3788> 4,305円 +200 円 (+4.9%) 本日終値
GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>は大幅続伸。この日、大和証券グループ本社<8601>と共同で、電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を活用して、大和証券の顧客向けにデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のサポートを開始したと発表。大和証券とパートナーシップ契約を締結し、同証券の顧客に「電子印鑑GMOサイン」を紹介するという。今後、両社は「電子印鑑GMOサイン」の提供を通じて、日本社会全体のDXを推進するとしている。
■塩野義製薬 <4507> 7,106円 +316 円 (+4.7%) 本日終値
塩野義製薬<4507>が反発。24日の取引終了後、開発中の新型コロナウイルス感染症予防ワクチン「S-268019」の新製剤を用いた国内第1/2相臨床試験の進捗状況を発表。全被験者60例への初回投与が完了し、初回投与3日後までに生じた副反応がいずれも軽度または中等度で、安全性上の懸念は確認されなかったとしていることが好感された。
■日本製鉄 <5401> 2,027.5円 +55 円 (+2.8%) 本日終値
日本製鉄<5401>が3日続伸で2000円台を回復したほか、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>なども上値指向で鉄鋼株への物色人気が目立つ状況にある。前日に続き景気敏感株物色の流れに乗り、鉄鋼セクターは業種別騰落率でも値上がり上位3傑に食い込んでいる。トヨタ自動車<7203>が自動車部品会社に卸す鋼材の値上げに動くことが報じられるなか、鉄鋼各社の収益メリットが意識されているもようだ。PER、PBRともに割安圏にある銘柄が多いことも買い安心感につながっている。
■TDCソフト <4687> 1,385円 +37 円 (+2.7%) 本日終値
TDCソフト<4687>が大幅高で3連騰。DX関連株人気に乗り一時62円高の1410円まで買われ、今月11日につけた1370円を払拭し2週間ぶりに上場来高値を更新。同社は金融系ソフトに強みを持つ独立系システムインテグレーターだが、クラウド対応で強みを持ち、次世代のアジャイル系案件の獲得が急増するなか収益成長トレンドに乗っている。今年6月には最先端ビジネスアプリケーションを提供するリックソフト(東京都千代田区)とエンタープライズアジャイル分野で業務提携し、同分野での展開力を強めている。
■大紀アルミニウム工業所 <5702> 1,388円 +31 円 (+2.3%) 本日終値
大紀アルミニウム工業所<5702>や日本軽金属ホールディングス<5703>、UACJ<5741>などアルミ関連が高い。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「ダイキン工業は2024年度までに、主力のエアコンに使う銅を世界で現在の年9万トンから半減させる」と報じられており、なかで「アルミニウムで代替しコスト増を抑える」とあることから、アルミ需要増加の思惑が働いたようだ。記事によると、銅の国際価格が上昇していることを受けて、他社に先行してアルミニウムで代替しコスト増を抑えるという。23年度までに国内で使用量を半減させることを目指し、熱交換器には価格が3分の1~5分の1のアルミの採用を増やすとしている。
■京葉銀行 <8544> 443円 +8 円 (+1.8%) 本日終値
京葉銀行<8544>は4日続伸。24日の取引終了後、りそなホールディングス<8308>と戦略的業務提携を結んだと発表。バンキングアプリを活用した非対面ビジネスの強化やデータビジネスといったデジタル分野をはじめ、相続・事業承継やM&A、各種セミナー開催などで提携していく。
■INPEX <1605> 746円 +10 円 (+1.4%) 本日終値
INPEX<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が買い優勢の展開。8月に入ってから急速に水準を切り下げていた原油価格が目先上昇に転じてきた。24日のWTI原油先物価格は連日の急伸となり、終値ベースでは1ドル90セント高の1バレル=67ドル54セントと大幅高。直近2営業日合計で5ドル40セントも上昇しており、これを背景に米国株市場ではシェブロン<CVX>やエクソンモービル<XOM>などのエネルギーセクターに買いが集まった。東京市場でもこの流れに乗って関連株は上値指向となった。
株探ニュース