話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、レーザーテク、QDレーザ
■IIJ <3774> 3,735円 +210 円 (+6.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
インターネットイニシアティブ<3774>が大幅高。同社は25日、マネージド型ゼロトラストネットワークアクセスの新サービス「Safous(セーファス)」を新たに開発し、中国、シンガポール、タイ、インドネシア、ベトナムにあるグループ現地法人を通じて、各拠点国及び周辺国の日系企業やローカル企業を対象に提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。「セーファス」は、ゼロトラスト(すべてを信頼できないことを前提に対策を講じるセキュリティーの考え方)技術をベースとしたリモートアクセスサービスで、今後、Webアクセスのセキュリティー機能や、クラウドの利用状況を可視化する機能などを順次追加し、統合的なセキュリティー対策サービスとして開発を進めていく計画。提供エリアも22年までに欧州や米国に拡大していく予定だとしている。
■ケーズホールディングス <8282> 1,207円 +59 円 (+5.1%) 11:30現在
ケーズホールディングス<8282>は大幅高で4日続伸。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を1000万株(発行済み株数の4.84%)、または100億円としており、取得期間は8月26日から12月31日まで。株主価値を高めるとともに、資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。
■FRONTEO <2158> 1,552円 +62 円 (+4.2%) 11:30現在
FRONTEO<2158>が大幅高で8連騰となり、上場来高値を連日更新している。25日の取引終了後、韓国子会社がメール・チャット監査システム「KIBIT Communication Meter ver.2.0」の提供を開始したと発表しており、これが好感されている。「Communication Meter」は同社が開発した自然言語処理AIエンジン「KIBIT」を搭載したメールとチャットの監査システム。ver.2.0では様々なメッセンジャーアプリを使用したチャットへの監査機能が強化され、人工知能(AI)がメールやチャットのデータを分析し、企業内の不正行為の監査を正確かつ効率的に遂行するという。企業で内部不正行為や機密漏洩などが頻発するなか、不正行為予防の需要取り込みが期待される。
■レーザーテック <6920> 21,620円 +840 円 (+4.0%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が一時900円近い上昇で4連騰、売買代金は東証1部で断トツとなっている。半導体需給の逼迫を背景に、ここ米国株市場では再び同関連セクターの物色ニーズが高まっており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前日まで5日続伸し最高値圏に接近している。韓国サムスン電子や台湾のTSMCなど大手半導体メーカーがEUV(極端紫外線)露光装置への投資に前向きで、レーザーテックはEUV向けマスクブランクス検査装置でシェアを独占していることからマーケットで改めて関心を集めている。
■QDレーザ <6613> 1,024円 +37 円 (+3.8%) 11:30現在
QDレーザ<6613>が4連騰と気を吐いている。外資系経由の空売りなどに伴い前週末20日にはザラ場909円まで売り込まれる場面があったが、今週に入り売り物が枯れて切り返しに転じ、戻り足を強めてきた。同社は半導体レーザー技術を使ったデバイス開発を主力展開する。マーケットの注目を集めているのは「網膜走査型レーザアイウェア」。同商品は超小型レーザプロジェクターから網膜に映像を投影する仕組みの眼鏡型視覚支援端末で、視力を改善させる画期的な効果があり、医療機器として認証を取得している。同社の将来的な成長ドライバーとなる可能性があり、ここにきて再び投資資金の買いが流入している。
■アルプス物流 <9055> 951円 +22 円 (+2.4%) 11:30現在
アルプス物流<9055>が反発。25日の取引終了後、22年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の23億円から28億円(前期比93.2%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入っている。デジタル機器や車載関連向けを中心に半導体や電子部品の需要が増加し、電子部品物流事業で貨物取扱量が想定以上に伸びる見通しとなったほか、固定費削減など生産性向上が進むことも上振れに貢献する。なお、通期予想は従来の47億円(前期は49億2600万円)を据え置いた。
■東芝 <6502> 4,705円 +55 円 (+1.2%) 11:30現在
東芝<6502>は4日続伸。今月13日に下ヒゲ大陰線をつけ目先の底値を確認、以降は下値切り上げ波動を形成しているが、きょうも上値指向が鮮明だ。米ウォール・ストリート・ジャーナルがHDD世界最大手のウエスタン・デジタル<WDC>とキオクシアホールディングス(旧東芝メモリー)の合併協議が進行している段階にあると報じ、大きな話題となっている。前日の米国株市場でウエスタン・デジタルの株価は7.8%高と値を飛ばしており、東芝も同様に株価が強く刺激される格好となっている。
■富士電機 <6504> 4,680円 +40 円 (+0.9%) 11:30現在
富士電機<6504>が4日続伸。26日付の日本経済新聞は、「富士電機は2023年3月期に電気自動車(EV)などに載せるパワー半導体に約400億円を追加投資する」と伝えたことが好感された。パワー半導体は、EVのほか太陽光発電など再生可能エネルギー発電向けなどに需要が伸びており、同社では能力増強を急ぐという。また、岩井コスモ証券は25日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を6200円から6400円に引き上げた。パワー半導体など主要事業の好調が続くことを評価している。
■久光製薬 <4530> 4,605円 +20 円 (+0.4%) 11:30現在
久光製薬<4530>が続伸。25日の取引終了後、経皮吸収型持続性疼痛治療剤「フェントステープ」の小児がん疼痛患者への適応拡大に関する承認事項一部変更承認を取得したと発表しており、これが好感されている。同社は小児がん疼痛患者(2歳以上20歳未満)を対象にフェントステープの臨床試験を行い、有効性及び安全性を確認した。今回の承認により、同剤が小児がん疼痛の適応を持つ初の強オピオイド経皮吸収型製剤として、がん疼痛治療の新たな選択肢となることが期待されるとしている。
■三菱UFJ <8306> 592.7円 +2 円 (+0.3%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>などが買い優勢の展開。前日の米国株市場では新型コロナワクチンの普及や大型の財政政策を背景とした景気回復期待が追い風となったが、長期金利は上昇基調を一気に強める形となった。米10年債利回りは前日終値ベースで1.347%と1.3%台を大幅に上回り、今月12日以来の高い水準となった。長期金利の上昇で運用環境の改善が見込めるゴールドマン<GS>やJPモルガン<JPM>などの大手金融株が軒並み買われており、これを受けて東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保株が投資資金を誘導している。
■アストマックス <7162> 282円 +52 円 (+22.6%) 一時ストップ高 11:30現在
アストマックス<7162>が急騰、一時80円高はストップ高となる310円まで買われる場面があった。25日付の日本経済新聞で「経済産業省は地熱発電所を増やすため、国立公園内などに適地を見つける調査を本格化する」と報じられており、これを受けて地熱発電関連の一角に思惑的な買いが向かっているようだ。記事によると、経産省は環境省と連携して北海道や九州など30カ所を現地調査するとしており、2022年度予算の概算要求に地熱発電の開発支援として183億円を盛り込むという。同じく関連銘柄の鉱研工業<6297>も高い。
■アクセルマーク <3624> 635円 +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
アクセルマーク<3624>がストップ高カイ気配。25日の取引終了後、電通グループ<4324>傘下の電通、オルトプラス<3672>と共同で、アニメなどの映像作品IP(知的財産)の動画をNFTトレーディングカードとして発行するサービスの企画・開発を推進していくと発表しており、これが材料視されているようだ。2022年春までに提供を始める見通しで、サービス提供にあたってはLINE Blockchainプラットフォームを活用する予定としている。あわせて、未定としていた21年9月期の純利益予想について7100万円(前期8億2500万円の赤字)と発表した。仮想通貨相場の変動による影響などを合理的に算定することが困難であったことから、これまで非開示としていた。売上高26億円(同27億8400万円)、営業利益200万円(同6億5300万円の赤字)とする従来予想は据え置かれている。なお、今期から単独決算に移行している。
■オルトプラス <3672> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
25日に発表した「動画NFTトレカを電通らと共同推進」が買い材料。
電通、アクセルマーク <3624> [東証M]とアニメなどの映像作品IPの動画をNFTトレーディングカードで発行するサービスの提供に向けて企画・開発を共同で推進する。
■クリングルファーマ <4884> 1,025円 +150 円 (+17.1%) ストップ高 11:30現在
クリングルファーマ<4884>が続急伸。25日の取引終了後、提携先のクラリス・バイオセラピューティクス(米国)が神経栄養性角膜炎を対象とする第1/2相試験を開始し、第1例目の被験者へ投与が行われたと発表しており、これを好感する買いが入っている。同社はクラリス社と20年4月にライセンス契約を結び、クラリス社に対し眼科領域での開発に必要となる組換えヒトHGFタンパク質原薬を供給するとともに関連情報を提供してきた。今回、第一例目の被験者への投与が行われたことから、同社はこれを起点として毎年定額の技術アクセスフィーをクラリス社から受領するという。なお、技術アクセスフィーによる今期業績への影響は軽微としている。
■双信電機 <6938> 859円 +86 円 (+11.1%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
双信電機<6938>が急反騰、年初来高値を更新した。情報報通信向け中心にノイズフィルターやフィルムコンデンサーなど電子部品を手掛け、5G基地局関連のデバイス需要などが追い風となっている。リチウムイオン電池関連部材(厚膜印刷基板)の拡販も進め、今後の収益寄与が期待されている。業績は22年3月期に営業利益段階で前期比13.8倍となる12億円を予想、これは08年3月期以来14年ぶりの高水準で、投資資金の攻勢が継続的に流入している。
●ストップ高銘柄
ハマイ <6497> 1,344円 +300 円 (+28.7%) ストップ高 11:30現在
太洋物産 <9941> 1,091円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 11:30現在
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース