前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2021年8月27日 5時30分

■オロ <3983>  3,645円 (+170円、+4.9%)

オロ <3983> が5連騰。同社は26日、多様なデジタルデータを駆使する独自のフレームワーム「Quatro Analytics」を開発したと発表。「Quatro Analytics」では、施策、KPI(重要業績評価指標)、コンテンツ、パフォーマンスの4要素においてデジタルデータ分析を実施。分析結果を各要素の設計に活用していくことでデータドリブン型のプロモーションの施策、運用を行い、プロモーション効果の最大化を実現するという。

■ぐるなび <2440>  467円 (+22円、+4.9%)

ぐるなび <2440> が4日続伸。同社は25日取引終了後、楽天グループ <4755> やSHIFT <3697> などを引受先とする第三者割当増資で744万9400株の新株を発行し約33億円を調達することを発表。調達資金は料理宅配事業の強化に使う費用や食材発注サービス分野などに充当する計画。これに合わせて三井住友銀行、楽天銀行から総額40億円の融資枠についての契約も締結、SMBCキャピタル・パートナーズへの上限20億円の優先株割り当てについても基本合意した。今後は楽天のほかSHIFTとの資本・業務提携締結に伴う業容拡大効果も見込めることで、株価上昇を見込んだ投資資金が流入した。

■ケーズHD <8282>  1,202円 (+54円、+4.7%)

ケーズホールディングス <8282> が大幅高で4日続伸。25日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表。上限を1000万株(発行済み株数の4.84%)、または100億円としており、取得期間は8月26日から12月31日まで。株主価値を高めるとともに、資本効率の向上及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■GMO-GS <3788>  4,500円 (+195円、+4.5%)

GMOグローバルサイン・ホールディングス <3788> が大幅に3日続伸。同社は26日、自社のクラウド型電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」と、サイオス <3744> [東証2]の事業会社であるサイオステクノロジーが提供しているクラウド型セキュリティーサービス「Gluegent Gate(グルージェントゲート)」とのサービス連携を開始すると発表。この連携により、「電子印鑑GMOサイン」を導入している企業は、「Gluegent Gate」でシングルサインオン(1組のID・パスワードによる認証を1度行うだけで、複数のWebサービスやクラウドサービス等にログインできる仕組み)によるログインが可能になるとともに、端末制限や多要素認証(アクセス権限を得るのに必要な本人確認のための複数の種類の要素をユーザーに要求する認証方式)により安心安全なアクセス管理のもと電子契約業務を行えるという。

■サイバダイン <7779>  440円 (+18円、+4.3%)

CYBERDYNE <7779> [東証M]が大幅反発。26日昼ごろ、「HAL医療用下肢タイプ」について、HTLV-1関連脊髄症(HAM)などの痙性対麻痺症の適応追加に係る製造販売承認事項一部変更承認申請を行ったと発表。HTLV-1関連脊髄症は、患者数が全国で推定3000人の希少疾患で指定難病の一つ。現時点では有効な発症予防薬や治療薬は確立されておらず、歩行障害などの機能的予後の改善に有効性の高い新規治療法開発が必要とされており、医療用HALが痙性対麻痺症に対する標準治療として確立されることが期待される。

■フロンテオ <2158>  1,551円 (+61円、+4.1%)

FRONTEO <2158> [東証M]が大幅高で8連騰となり、上場来高値を連日更新。25日の取引終了後、韓国子会社がメール・チャット監査システム「KIBIT Communication Meter ver.2.0」の提供を開始したと発表。「Communication Meter」は同社が開発した自然言語処理AIエンジン「KIBIT」を搭載したメールとチャットの監査システム。ver.2.0では様々なメッセンジャーアプリを使用したチャットへの監査機能が強化され、人工知能(AI)がメールやチャットのデータを分析し、企業内の不正行為の監査を正確かつ効率的に遂行するという。企業で内部不正行為や機密漏洩などが頻発するなか、不正行為予防の需要取り込みが期待される。

■レーザーテク <6920>  21,600円 (+820円、+4.0%)

レーザーテック <6920> が4連騰、売買代金は東証1部で断トツとなっている。半導体需給の逼迫を背景に、ここ米国株市場では再び同関連セクターの物色ニーズが高まっており、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は最高値圏に接近している。韓国サムスン電子や台湾のTSMCなど大手半導体メーカーがEUV(極端紫外線)露光装置への投資に前向きで、レーザーテックはEUV向けマスクブランクス検査装置でシェアを独占していることからマーケットで改めて関心を集めている。

■アルプス物流 <9055>  958円 (+29円、+3.1%)

アルプス物流 <9055> が大幅反発。25日の取引終了後、22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の23億円から28億円(前期比93.2%増)へ上方修正すると発表。デジタル機器や車載関連向けを中心に半導体や電子部品の需要が増加し、電子部品物流事業で貨物取扱量が想定以上に伸びる見通しとなったほか、固定費削減など生産性向上が進むことも上振れに貢献する。なお、通期予想は従来の47億円(前期は49億2600万円)を据え置いた。

■インフォMT <2492>  967円 (+28円、+3.0%)

インフォマート <2492> が大幅反発。26日午前11時に、東京工業大学と教育研究経費や一般管理費の取引電子化に向けた実証実験を11月から開始すると発表。今回の実証実験は、同社の受発注クラウドサービス「BtoB プラットフォーム TRADE」と、請求書クラウドサービス「BtoB プラットフォーム 請求書」を試験的に導入し、東京工業大学における発注、検収、支払処理といった業務プロセスの効率化とデジタル化の有効性を検証するもの。受発注業務をデジタル化し、教職員の業務効率化、ペーパーレスの実現、学内のDX推進を目指すという。

■リゾートトラ <4681>  1,831円 (+38円、+2.1%)

リゾートトラスト <4681> が4日続伸。26日付の日本経済新聞朝刊で「リゾートクラブの会員権の高額取引が活発だ。販売仲介のe会員権(横浜市)では7月の平均価格が300万円超と、ここ20年ほどの最高値になった」と報じられており、これが刺激材料となった。記事によると、新型コロナウイルス禍の密を避けて過ごしたい富裕層の買いが続くうえ、最近の相場高で「今が売り時」とみた高額会員権の保有者による売却も旺盛だという。これを受けて、会員制リゾートホテル最大手の同社に思惑買いが向かったようだ。

■日本製鉄 <5401>  2,070円 (+42.5円、+2.1%)

日本製鉄 <5401> をはじめ鉄鋼株が軒並み高。前日25日の米国株市場ではワクチン普及期待を背景に景気敏感株が買われ、全体相場を支えた。バイデン政権が打ち出す経済政策などへの期待も大きい。東京市場でも景気敏感セクターであるとともに、米国の大型インフラ投資で鋼材需要を取り込むことができる鉄鋼株に注目が集まった。また、日本製鉄が自動車や建材に使う鋼管の一般流通価格について、11月製造分から1トン当たり1万円の値上げを行うことが伝わっており、これも採算向上につながるものとしてポジティブ材料として働いた。

■東芝 <6502>  4,730円 (+80円、+1.7%)

東芝 <6502> が4日続伸。今月13日に下ヒゲ大陰線をつけ目先の底値を確認、以降は下値切り上げ波動を形成しているが、26日も上値指向が鮮明となった。米ウォール・ストリート・ジャーナルがHDD世界最大手のウエスタン・デジタル <WDC> とキオクシアホールディングス(旧東芝メモリー)の合併協議が進行している段階にあると報じ、大きな話題となった。前日25日の米国株市場でウエスタン・デジタルの株価は7.8%高と値を飛ばし、東芝も同様に株価が強く刺激される格好となった。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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