話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソフトバンクG、鈴与シンワ、GW

注目
2021年8月27日 15時13分

■ソフトバンクグループ <9984>  6,181円  -26 円 (-0.4%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は強弱観が対立し売り買いが交錯。5月中旬を境に株価は急落し、3か月間にわたり下げ続ける形となっていたが、今週に入り値ごろ感からの押し目買いが入り下げ止まる兆しをみせていた。しかし、前日の米国株市場で主要株指数が反落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も6日ぶりに反落したことや、中国当局の自国企業に対する統制強化の動きが懸念材料となり依然として上値は重い。信用取組は直近データで買い残を減らしているものの減少幅はわずかで、今なお信用倍率は10倍を超える水準にある。一方、ポジティブ材料としては同社が出資しているカーシェアリングのスタートアップである米ゲットアラウンドがSPAC(特別買収目的会社)との合併を通じ上場を検討していると海外メディアが報じており、これが株価の下支え効果を発揮している。

■鈴与シンワート <9360>  1,980円  +400 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値

鈴与シンワート<9360>がストップ高。同社はデータセンターなどのインフラ及びパッケージソフト・業務ソフト開発などITソリューションを総括対応するシステムインテグレーター。NTTデータ<9613>の2次下請けで開発を手掛け、NECグループなどを主要顧客としている。9月1日発足のデジタル庁が中軸となって電子政府に向けた取り組みが今後活発化することが予想されるほか、民間企業もテレワーク導入の動きが加速しており、株式市場では「脱ハンコ」が投資テーマとして再び意識され始めている。そのなか鈴与シンワはワークフロー処理の時間を大幅に短縮できる印鑑Bot「Biz-Oin(ビズ オーイン)」を提供している。これはMicrosoft Teamsにインストールする電子印鑑アプリで、日常のコミュニケーションで使用しているMicrosoft Teamsで電子申請が可能となり、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化に貢献する。

■グローバルウェイ <3936>  4,535円  +700 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

グローバルウェイ<3936>がストップ高。26日の取引終了後、9月16日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は9月17日。

■REXT <7697>  416円  +53 円 (+14.6%) 一時ストップ高   本日終値

REXT<7697>が急騰。同社は26日、子会社ワンダーコーポレーションが、千葉県野田市にリユース専門店「REXTA」とエンタテインメント専門店「WonderGOO」の複合店舗をオープンしたと発表。同店は、WonderREX野田桜の里店の改装に伴い「REXTA野田桜の里店」としてリニューアルオープンし、新規で「WonderGOO野田桜の里店」を導入。更に、デュエル(イベント)スペースを完備した地域最大級のTCG(トレーディングカードゲーム)専門店「Ganryu」も併設したハイブリッド型店舗。集客力の強化と売場効率の最大化を図るほか、「モノからLIVEへ」の方針のもと、ウィズ・コロナの時代に合致した「ここでしか体験できない店舗」を目指すとしている。

■サイジニア <6031>  2,218円  +223 円 (+11.2%)  本日終値

サイジニア<6031>が大幅に4日続伸。同社は26日、グループのZETAが手掛けるEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」が、JR東日本<9020>が運営するECショッピングモール「JRE MALL(ジェイアールイーモール)」に採用されたことを明らかにした。「ZETA SEARCH」は、ECサイトの検索で重要とされる「絞り込み」と「並び替え」の設定の自由度・柔軟性を追求したEC商品検索やサイト内検索エンジンで、大規模・高負荷に対応。キーワード入力時のサポート機能であるサジェスト機能やもしかして検索、ドリルダウン式絞り込みや事前に該当件数を表示するファセットカウントなど多彩な検索機能を持っており、パッケージとしての安定性と迅速な導入に加えて、実装の柔軟性とカスタマイズ性の高いサイト内検索が実現可能という。

■スターマイカ <2975>  1,389円  +109 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

スター・マイカ・ホールディングス<2975>が急伸し年初来高値を更新。26日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、営業利益を29億8200万円から40億700万円(前期比22.1%増)へ、純利益を15億7100万円から22億1500万円(同28.1%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は400億1300万円から374億4000万円(同5.4%減)へ下方修正したものの、リノベーションマンション市場が活況ななか、積極的な販売戦略が奏功し、上期に続いて6月以降も販売利益率が想定を上回って推移していることが利益を押し上げるとしている。同時に、上限を25万株(発行済み株数の1.35%)、または3億円とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は8月26日から11月30日までで、株主への利益還元の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した資本政策の柔軟性・機動性を確保することが目的という。

■幼児活動研究会 <2152>  1,176円  +90 円 (+8.3%)  本日終値

幼児活動研究会<2152>が急伸。共同通信が26日、「こども庁創設を検討する自民党の『こども・若者』輝く未来創造本部(本部長・二階俊博幹事長)は、26日の会合で政策の基本方針をまとめ、子どもの視点に立った社会の実現に向け『こどもまんなか基本法(仮称)』を制定することを盛り込んだ」と報じており、これを受けて同社など子育て支援関連の一角に買いが入った。記事によると、基本法は子ども自身の考えを重視した政策を進めるのが狙いとしており、今秋の衆院選で公約の土台とする方針という。また同様にベビーカレンダー<7363>も一時ストップ高に買われた。

■すららネット <3998>  2,840円  +194 円 (+7.3%)  本日終値

すららネット<3998>は8日続伸。依然として新型コロナウイルスのデルタ株による感染拡大が続くなか、これまで感染するケースが少ないとされていた子どもの感染者数が増加傾向にあり、夏休みの延長や分散登校に踏み切る自治体も出始めてきた。こうしたなか、マーケットでは再び教育ICT関連への関心が高まっており、関連有力株として同社株に買いが向かっているようだ。直近23日には21年12月期業績予想を上方修正し、営業減益幅を縮小させており、通期見通しに対する過度な警戒感がやわらいだことも追い風になっているとみられる。

■テラ <2191>  213円  +11 円 (+5.5%)  本日終値

テラ<2191>が大幅続伸。26日の取引終了後、正規代理店を務める米セレックス社製新型コロナウィルス簡易抗体検査キットの大型受注を獲得したと発表。受注金額は2755万円で、21年12月期第3四半期の売り上げとなる見込みとしている。

■交換できるくん <7695>  4,100円  +175 円 (+4.5%)  本日終値

交換できるくん<7695>が後場一段高。午前11時30分ごろ、今年10月の予定で宮城県仙台市に拠点を開設し、東北地方に進出すると発表。高品質な施工サービスを提供できる体制が整ったことから、サービス拠点の開設を決めたという。また、関東エリアについても、北関東地区(茨城県、栃木県、群馬県)へのエリア拡大もあわせて実施するという。なお、今回の事業エリア拡大は22年3月期業績予想には含まれていないという。

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