日本製鉄が上値追い継続、低レシオの市況関連で高配当利回りにも着目
日本製鉄<5401>が全体地合い悪に抗して続伸。前週23日を境にトレンドを一変させ上値追い態勢を強めている。PER5倍台、PBR0.6倍台と割安感が強く、配当利回りも5%近い。海運株人気を引き継いで、業績回復色の強い市況関連株の象徴として物色人気化している。鋼材価格の値上げに加え、秋の総選挙に絡み経済対策に伴うインフラ需要創出で鋼材需要が高まるとの期待もある。直近では個人投資家の買いも観測され、信用買い残は8月20日現在まで3週連続で増加、1300万株まで拡大している。海運株とは異なり、年初来高値水準にはまだ届かず、上値の伸びしろが大きいとの思惑も働きやすい。