前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■JR西日本 <9021> 5,208円 (-803円、-13.4%)
東証1部の下落率2位。JR西日本 <9021> は急落。1日取引終了後、公募増資を実施し約2780億円を調達すると発表した。2日は、公募増資による1株当たり利益の希薄化を嫌気する大量の売りを浴びた。国内外で4854万5400株の公募による新株発行と上限412万1700株のオーバーアロットメントによる売り出し・第三者割当増資を実施する。財務基盤の強化を進め、調達資金は設備投資資金などに充てる。発行価格は9月13日から15日までのいずれかの日に決定する。
■HIS <9603> 2,433円 (-212円、-8.0%)
東証1部の下落率4位。エイチ・アイ・エス <9603> が急反落。世界保健機関(WHO)が注目すべき変異株に位置づける新型コロナウイルスの変異株「ミュー株」が国内で初確認されていたことが複数のメディアで報じられた。株式市場でも新たな変異株による感染拡大への警戒感が高まっているとみられ、これを受けてHISをはじめ、オープンドア <3926> 、エアトリ <6191> など旅行関連株に幅広く売りが出た。また、公募増資の発表があったJR西日本 <9021> が大幅安となったが、そのほかのJRや私鉄など鉄道株全般も軒並み下落した。
■ワークマン <7564> 6,800円 (-250円、-3.6%)
ワークマン <7564> [JQ]が反落。1日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比5.8%減と2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。戻り梅雨による低温の影響で、空調ファン付ウェアやサマーワーキングウェア、猛暑対策小物などの夏物商品が低調に推移した。なお、チェーン全店売上高は同0.7%減だった。
※2日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース