明日注目すべき【好決算】銘柄 キャリア、Rフィールド、丹青社 (3日大引け後 発表分)
3日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
キャリア <6198> [東証M] ★今期経常を60%上方修正
◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の2億5000万円→4億円に60.0%上方修正。増益率が63倍→100倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルスのワクチン接種関連案件における、大規模接種会場事業の延長の可能性、政府からのワクチン供給量の早期回復、職域接種関連の想定を上回る受注状況を反映した。
日本駐車場 <2353> ★今期経常は27%増で3期ぶり最高益、0.25円増配へ
◆21年7月期の連結経常利益は前の期比26.2%増の34.6億円で着地。続く22年7月期も前期比27.2%増の44億円に伸び、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は前期にウィンターシーズンの1月から3月にかけてコロナ影響が直撃し、営業赤字に転落したスキー場事業の収益回復を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比0.25円増の5円に増配する方針とした。
Rフィールド <2910> ★今期経常を一転18%増益に上方修正
◆22年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常損益は7.4億円の黒字(前年同期は1.9億円の赤字)に浮上して着地。緊急事態宣言などによる人流抑制の影響はあったものの、6月以降は週末を中心とした底堅い需要を背景に来店客数が増加し、既存店売上高が回復したことが寄与。販管費率が低下したことも利益改善につながった。
併せて、通期の同利益を従来予想の11.2億円→14.9億円に33.5%上方修正。従来の11.9%減益予想から一転して17.6%増益見通しとなった。
稲葉製作 <3421> ★前期経常を13%上方修正
◆21年7月期の連結経常利益を従来予想の27.2億円→30.6億円に12.5%上方修正。増益率が28.9%増→45.0%増に拡大する見通しとなった。前期業績の上方修正は3月に続き、2回目。鋼製物置事業で製品の販売が引き続き好調に推移し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
総合商研 <7850> [JQ] ★前期経常を2.1倍上方修正
◆21年7月期の連結経常損益を従来予想の2億円の黒字→4億1100万円の黒字(前の期は8800万円の赤字)に2.1倍上方修正した。老朽化に伴う建て替え工事が完了し、昨年10月に本格稼働した新白石工場で作業工程や人員配置の効率化が進み、業務委託費や人件費が大幅に減少したことが寄与。他部門における委託先の見直しや内製化などの経費削減に加え、コロナ禍での出張や対面営業の自粛も上振れに貢献した。
丹青社 <9743> ★上期経常を2.2倍上方修正
◆22年1月期上期(2-7月)の連結経常利益を従来予想の0.9億円→2億円に2.2倍上方修正。減益率が97.5%減→94.3%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の長期化で需要が落ち込み、売上高は計画を下回ったものの、収益性重視の受注活動や経費抑制の進展が寄与し、採算は大きく改善した。
株探ニュース