日電子は大幅高で3連騰、マルチビーム描画装置の成長期待で最高値街道走る
日本電子<6951>は大幅高で3連騰となり、前週末につけた上場来高値を連日更新となった。電子顕微鏡の世界トップメーカーだが、レーザー分野の高い技術力を半導体分野に活用、従来のシングルビームと比べ描画時間が約3分の1に短縮できるマルチビーム描画装置で業界を先駆している。8月末の引け後に、200万株の公募と250万株の株式売り出し、上限67万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表、これが嫌気される形で今月1日には500円安に売り込まれた経緯がある。しかし、その調整場面を大口の資金が拾い、翌2日から急速に切り返しに転じ、3日ザラ場には早くも急落前の水準を上回り最高値圏に再浮上している。きょうはその余勢を駆って一段高、微細化・高集積化の進む次世代半導体分野での活躍に期待した買いを呼び込んでいる。