明和産の急騰パフォーマンス続く、記録的な大幅増配受け4営業日で株価は3倍に
明和産業<8103>は買いの勢い止まらず、一時353円高の1400円まで買われる場面があった。同社は化学品や樹脂を主力に扱う三菱系商社だが、8月末の引け後に22年3月期業績予想の増額とともに、年間配当計画の大幅上方修正を発表しマーケットで脚光を浴びた。今期配当について、従来無配としていた上期配当を47円(前年同期は無配)とし、下期配当は従来計画の22円から68円に増額することで、年間配当は115円と前期実績の15円に対し100円上乗せされた前代未聞の大幅増配となる。これを受けて同社株は9月1日の寄り付きから買い注文殺到で取引時間中に値がつかない状況となり、前週末3日には値幅制限を上方拡大したが、結局一本値でストップ高配分の400円高に買われる人気となった。きょうの高値までわずか4営業日で、株価はほぼ3倍化した。その後はさすがに利益確定売りが出て伸び悩んでいるが、前週末比200円以上高い1200円台後半で売り買いを交錯させている。