話題株ピックアップ【夕刊】(3):ライフネット、トヨタ、SBG

注目
2021年9月6日 15時23分

■ライフネット生命保険 <7157>  1,224円  +29 円 (+2.4%)  本日終値

ライフネット生命保険<7157>は続伸。前週末3日の取引終了後に発表した8月の業績速報で、新契約件数が前年同月比19%増の9093件と大幅な増加となったことが好感された。また、新契約の年換算保険料は3億5400万円(同9%増)となったほか、保有契約件数は47万516件と順調に積み上がっており、業績への貢献が期待された。

■トヨタ自動車 <7203>  9,962円  +206 円 (+2.1%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>が続伸。8月20日にザラ場で9000円大台を割り込む場面があったが、その後は戻り足が鮮明で、直近は5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し1万円大台復帰を指呼の間に捉えている。自販連が6日に発表した8月の車名別新車販売台数で、首位はトヨタの「ヤリス」で第2位が同社の「ルーミー」、更に第3位も同社の「アクア」となったことが分かった。15カ月連続でトヨタ車が上位3傑を独占する状況が続いており、改めて株高を後押しする材料となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,320円  +120 円 (+1.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢。前週は日経平均が週間で1486円の上昇をみせ、1週間の上げ幅としては今年最大となったが、日経平均寄与度の高い同社株はほぼ横ばいだった。米国株市場でも同社株と株価連動性が高いハイテク株比率の高いナスダック総合指数の強調展開が続いているものの、それとは裏腹に依然として上値の重い展開が続く。同社は中国電子商取引最大手のアリババ<BABA>のほか配車アプリ大手のディディやオンライン保険の衆安保険などに投資しており、中国政府のネット企業への規制リスクが高まっていることに伴う影響が警戒されている。なお、信用買い残は整理が進捗し直近データで1700万株を割り込んだが、需給面で引き続き重荷となっている。

■ジンズホールディングス <3046>  7,380円  -170 円 (-2.3%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>が5日ぶりに反落。前週末3日の取引終了後に発表した8月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比17.0%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。都心部を中心に緊急事態宣言の延長及び対象地域の拡大があったなか、7月下旬から8月にかけて新型コロナウイルス感染者数が全国で爆発的に増加。これを受けて、特に週末の外出を控える傾向が見受けられ、客足に大きな影響があったとしている。なお、全店売上高は同14.2%減だった。

■丹青社 <9743>  879円  -16 円 (-1.8%)  本日終値

丹青社<9743>は反落。前週末3日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(2~7月)連結業績について、営業利益が4000万円から7000万円(前年同期比98.0%減)へ、純利益が3000万円から4000万円(同98.3%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済活動の制限の長期化により需要が減少し売上高は307億円から268億円(同27.0%減)へ下振れた。ただ、収益性重視の受注活動を継続したことに加えて、経費の抑制が奏功した。

■ハイレックス <7279>  1,775円  -1 円 (-0.1%)  本日終値

ハイレックスコーポレーション<7279>はしっかり。3日の取引終了後、上限を40万株(発行済み株数の1.1%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は9月6日から12月30日までで、経営環境の変化に対応できる機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元が目的という。同時に、21年10月期の連結業績予想について、売上高を2236億円から2217億円(前期比13.2%増)へ、営業利益を56億円から35億円(前期9億5200万円の赤字)へ、純利益を70億円から61億円(同35億1300万円の赤字)へ下方修正した。世界的な半導体不足による自動車メーカー減産の影響が想定を上回ったことが要因。また、これに伴う操業度の低下や、世界的な鋼材・非鉄金属及び樹脂材コストの高騰、コンテナ不足・船便遅れ対応による輸送コストの増加なども響く見通し。あわせて発表した第3四半期累計(20年11月~21年7月)決算は、売上高1690億9600万円(前年同期比20.1%増)、営業損益32億8500万円の黒字(前年同期13億400万円の赤字)、最終損益77億400万円の黒字(同29億4900万円の赤字)だった。

■総合商研 <7850>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

総合商研<7850>がストップ高。前週末3日の取引終了後、集計中の21年7月期連結業績予想について、売上高が160億円から161億6000万円(前の期比1.1%増)へ、営業利益が1億5000万円から3億4300万円(前の期1億8800万円の赤字)へ、最終利益が1億4500万円から2億5900万円(同1億6900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。老朽化に伴う建て替え工事が完了し、昨年10月に本格稼働した新白石工場で各工程の見直しや最新設備の導入により作業工程の自動化を図ったほか、作業の共有やマルチタスク化により効率的に人員を配置することで、業務委託費や人件費の大幅な削減を実現したことが寄与した。また、他の各種業務でも委託先の見直しや内製化を行うなど徹底した経費削減に努めたことや、コロナ禍で出張や対面での営業を自粛し各経費が削減されたことも寄与した。

■松屋アールアンドディ <7317>  4,375円  +700 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値

松屋アールアンドディ<7317>は急反騰。前週末3日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的という。なお、効力発生日は10月1日。

■キャリア <6198>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値

キャリア<6198>がストップ高。前週末3日の取引終了後、21年9月期の連結業績予想について、売上高を137億円から140億円(前期比14.3%増)へ、営業利益を2億5000万円から4億円(前期100万円)へ、最終利益を1億円から1億3000万円(同3900万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。新型コロナウイルスのワクチン接種関連の受注予測に関して、大規模接種会場事業の延長の可能性や、予想よりも早い政府からのワクチン供給量の回復、予想を上回る職域接種関連の受注増加などで、売上高が想定を上回る見通しであることが要因という。

■ティーライフ <3172>  1,644円  +189 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ティーライフ<3172>が急反発。前週末3日の取引終了後、21年7月期決算を発表し、売上高は117億1900万円(前の期比10.8%増)、営業利益は9億100万円(同81.7%増)だった。続く22年7月期業績予想は、売上高が119億600万円、営業利益が9億7100万円で、会計基準の変更により単純比較はできないものの増収増益路線を継続する見通しとなったことが好感されたようだ。前期は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う消費者ニーズの変化に対応した商品販売に注力し、健康・美容関連商品や育児関連商品、ペット用品などが好調だった。また、巣ごもり需要を背景にテレビショッピング向けの販売も伸びた。今期については、競合他社との競争激化が進むとともに、感染状況によって変動する消費動向への迅速な対応が要求される状況が続くと見込む。なお、配当予想は52円(中間・期末それぞれ26円)とし、前期から1円増配した。

●ストップ高銘柄

東京機械製作所 <6335>  1,958円  +400 円 (+25.7%) ストップ高   本日終値

BBSec <4398>  1,730円  +300 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

和心 <9271>  478円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

関西スーパーマーケット <9919>  1,734円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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