伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (9月7日記)
日経平均株価は、昨晩の225先物期近が3万円以上で引けている経緯から、寄り付き値が大きく上放れて始まる公算です。
日経平均は、8月20日に2万6954円で押し目をつけた後、本日までの3万円まで、13営業日で3000円幅以上を上げる急上昇場面となりました。
このような急上昇は、上げられる場所まで一気に目指す動きです。
一定のレンジで推移している場面のように、上値、下値の目安がはっきりしているときにあらわれることの多い動きです。
今回の急上昇は、下値を拾われる動きに、自民党総裁選、日経平均の入れ替え銘柄の発表等の材料が加わって、弾みがついたことであらわれた動きだと考えられます。
目標にできる場所がはっきりしていることで上昇が止まらなくなった動きなので、2月以降、強く上値を抑えられてきた3万円前後の値位置では、いったん上昇の流れが止まる可能性があります。
本日は、寄り付きでの一段高を経過した後、上値を抑えられる可能性を考えておきます。
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【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「勝ち続ける投資家になるための 株価予測の技術[決定版]」(日本実業出版社)、「儲かる! 相場の教科書 ローソク足チャート 究極の読み方・使い方」(日本実業出版社)など著書多数。
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