東京機の上げ足止まらず、投資ファンドの買い集めで株価は年初から8倍化
東京機械製作所<6335>の上げ足が止まらない。気配値のまま2000円台に乗せてきた。新聞輪転機メーカーで厳しい収益環境を強いられているが、アジア開発キャピタル<9318>傘下のアジアインベストメントファンドが同社株の買い増しを続け、大株主に浮上していることを背景に需給相場の様相を呈している。前日は激しく株価が乱高下した。朝方は売り先行で前日比200円近い下げで1300円台半ばまで下押す場面があったが、その後は下げ渋り、後場後半から一気に水準を切り上げ400円高はストップ高となる1958円で引けた。きょうもその余勢を駆って上値追い態勢を強めている。貸株申込制限のほか、7日付で最高料率10倍適用の品貸料臨時措置など信用規制の対象となっている。今年1月初旬に256円の年初来安値をつけており、株価はそこから8倍近い水準に達した。