話題株ピックアップ【夕刊】(2):鎌倉新書、ヤマトHD、ホンダ
■鎌倉新書 <6184> 1,051円 +44 円 (+4.4%) 本日終値
鎌倉新書<6184>が3日続伸。午後2時ごろ、官民協働事業の地方自治体との提携数が9月7日現在で25都府県80自治体となったと発表。同社の官民協働事業は、地域住民の終活や遺族支援に課題を持つ自治体をサポートするため21年3月にスタートした事業。内閣官房IT総合戦略室では、デジタル・ガバメント実行計画の一環として、自治体による遺族に向けた「死亡・相続ワンストップサービス」を推進しており、おくやみコーナーの設置自治体数が急増していることから、「おくやみハンドブック」の協働刊行や「おくやみコーナー」の開設支援、「おくやみコーナー設置自治体支援ナビ(開発・内閣官房)」の導入支援、「おくやみ・終活チャットボット」の開発・導入・運用支援などのサービスを通じて自治体をサポートするという。
■青山商事 <8219> 721円 +29 円 (+4.2%) 本日終値
青山商事<8219>は3日続伸。午前10時30分ごろに発表した8月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェアの既存店売上高が前年同月比3.9%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったが織り込み済みとの見方が強い。スーツやスラックスなどが低調に推移したという。なお、全店売上高は同12.1%減だった。
■SGホールディングス <9143> 3,160円 +110 円 (+3.6%) 本日終値
SGホールディングス<9143>が続伸し年初来高値を更新。SMBC日興証券が6日付で、投資評価「2」を継続し、目標株価を2600円から3200円へ引き上げた。同証券では、デリバリー事業の安定した数量確保と適正運賃収受及び採算管理に加えて、ロジスティクス事業の海外フォワーディングが好調で、営業最高益更新が続くと予想。営業利益予想を22年3月期で1130億円から1180億円へ、23年3月期で1150億円から1190億円へ引き上げた。同社の安定した業績と経営は、既に株価評価に反映済みではあるが、23年3月期からの新中期経営計画、特に株主還元施策の強化が今後のカタリストとして注目されるという。
■Chatwork <4448> 1,146円 +36 円 (+3.2%) 本日終値
Chatwork<4448>は反発。同社はきょう、アイティメディア<2148>のグループ会社である発注ナビと業務提携したと発表。これにより、中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援する「Chatwork DX相談窓口」の提案サービスとして、新たに「発注ナビ」の提供を行う。
■エア・ウォーター <4088> 1,893円 +56 円 (+3.1%) 本日終値
エア・ウォーター<4088>は3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を2000円から2200円へ引き上げた。産業ガス関連事業におけるユーザー産業の回復やケミカル関連事業の市況上昇効果、医療関連事業や農業・食品関連事業におけるコロナ関連需要(ワクチン注射針、巣ごもり向け食品)、販管費の抑制などを要因として、会社側は第1四半期(4~6月)決算発表と同時に、通期の営業利益計画を580億円から630億円に上方修正した。同証券予想も従来の580億円から会社計画並みの630億円に引き上げ、更に23年3月期も同600億円から640億円へ引き上げている。
■薬王堂ホールディングス <7679> 2,565円 +64 円 (+2.6%) 本日終値
薬王堂ホールディングス<7679>は反発。6日の取引終了後に発表した8月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比1.1%増と4カ月連続で前年実績を上回った。客数は同2.5%減と減少に転じた一方、客単価が同3.6%増と増加基調にあることが寄与した。
■ヤマトホールディングス <9064> 2,907円 +60 円 (+2.1%) 本日終値
ヤマトホールディングス<9064>が続伸。子会社ヤマト運輸が6日に発表した8月度の小口貨物取扱実績(宅配便)が前年同月比11.1%増の1億7647万個となり、19カ月連続で前年実績を上回った。コロナ禍でEC需要が高まるなか、小型荷物「ネコポス」が54.3%増と引き続き大幅に伸長したことが牽引。また、宅急便・宅急便コンパクト・EAZYも同5.2%増だった。
■ホンダ <7267> 3,431円 +49 円 (+1.5%) 本日終値
ホンダ<7267>が3日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「北米で売る電気自動車(EV)で米ゼネラル・モーターズ(GM)と共通化に動く」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、両社は原価ベースで過半の部品が同じEVを売り、世界市場での規模を確保するという。ホンダとGMはEV以外でも、FCV(燃料電池車)の電池システムや自動運転でも提携しているが、自動車の脱炭素規制が強まるなか、商品戦略や生産構造の転換に向けた、大手の再編の動きが活発化しているとしている。
■日清食HD <2897> 8,740円 +110 円 (+1.3%) 本日終値
日清食品ホールディングス<2897>が高い。同社はきょう、TechMagic(東京都江東区)に出資し、「スマートキッチン」構想の実現に向けた共同開発契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。TechMagicは、店舗や工場などロボットの導入場所に適した機械を設計、そこに自社開発の人工知能(AI)や画像認識技術などのソフトウェアを搭載することで、調理工程の自動化を実現するベンチャー企業。両社が共同開発する調理ロボットは、日清食品が研究を進める「完全栄養食メニュー」を構成する種類や形状がさまざまな食材について、必要な量を正確に盛り付け、1食に含まれる栄養バランスを自動で整えることを目指しているという。また、将来的には提供する場所やシーンに応じて最適な品質を保ちながら、食事の調理、盛り付けから提供までを完全に自動化する「スマートキッチン」構想の実現にも取り組む予定だとしている。
■マクドナルド <2702> 5,270円 +20 円 (+0.4%) 本日終値
日本マクドナルドホールディングス<2702>はしっかり。6日の取引終了後に発表した8月度の月次IRニュースで、既存店売上高が前年同月比5.3%増と14カ月連続で前年実績を上回った。顧客の利便性を考えた店舗運営や、ドライブスルー、デリバリーなど顧客とのつながりを強化するマーケティング活動などの取り組みが奏功した。また、4月に新レギュラーとして発売した「サムライマック」2商品が好調のほか、追加で「炙り醤油風 トリプル肉厚ビーフ」をディナー時間帯に期間限定販売したことも寄与した。なお、全店売上高は同6.2%増だった。
株探ニュース