7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ269ドル安、景気回復の減速を警戒

市況
2021年9月8日 7時35分

■NY株式:NYダウ269ドル安、景気回復の減速を警戒

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は269.09ドル安の35100.00ドル、ナスダックは10.81ポイント高の15374.33で取引を終了した。先週発表された8月雇用統計が予想を大幅に下回ったことを受けて、景気回復ペース減速が警戒され、寄り付き後、下落した。新型コロナウイルスのデルタ株による経済への影響や財政支援の終了でエコノミストが成長予測を引き下げたことも手伝い、ダウは終日軟調に推移。一方で、ハイテク株の買いは続き、ナスダック総合指数は連日史上最高値を更新し終了した。セクター別では、自動車・自動車部品、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、資本財が下落。

映画館を運営するAMCエンターテインメント(AMC)はレイバーデー祭日を含む週末の入場者数が同社の歴史上最高を記録したことを明らかにし、買われた。出会い系サイトを運営するマッチ・グループ(MTCH)はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが同社株をS&P500種株価指数の構成銘柄に採用すると発表し大幅上昇。音楽配信のスポティファイ(SPOT)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。一方、製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、メルク(MRK)、バイオのアムジェン(AMGN)はモルガンスタンレーによる投資判断引き下げで下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はアイルランドの格安航空会社、ライアンエア(RYN)が737マックス機の購入を巡る交渉を取り止めたことが嫌気され、売られた。

携帯端末のアップル(AAPL)は14日にイベントを開催することを明らかにした。このイベントでアイフォーン13が発表されると見られている。同社株は上昇し、過去最高値を更新した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル・円は一時110円32銭、米長期金利上昇を意識してドル買い強まる

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円02銭から110円32銭まで上昇して、110円30銭で引けた。今週行われる米国債入札に絡んだ債券売りが観測されたことや、良好な中国の貿易関連指標を受けて世界経済の持続的な回復への期待が浮上し、米長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。

ユーロ・ドルは1.1865ドルから1.1838ドルまで下落し、1.1841ドルで引けた。ドイツの9月ZEW景気期待指数は4カ月連続で悪化したため、景気回復への懸念でユーロ売りが継続した。ユーロ・円は130円44銭から130円66銭まで上昇。世界経済の回復期待にリスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.3800ドルから1.3768ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9148フランから0.9199フランまで上昇した。

■NY原油:続落で68.35ドル、ドル高や米長期金利上昇を嫌気

NY原油先物10月限は続落(NYMEX原油10月限終値:68.35 ↓0.94)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.94ドルの68.35ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは67.64ドル-69.42ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて67.64ドルまで下落したが、その後68.82ドルまで戻した。しかしながら、ドル高、株安、米長期金利の上昇が嫌気され、67.78ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では68ドル台前半で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 41.32ドル +0.27ドル(+0.66%)

モルガン・スタンレー(MS) 104.18ドル -0.07ドル(-0.07%)

ゴールドマン・サックス(GS)410.32ドル -0.99ドル(-0.24%)

インテル(INTC) 53.65ドル +0.14ドル(+0.26%)

アップル(AAPL) 156.69ドル +2.39ドル(+1.55%)

アルファベット(GOOG) 2910.38ドル +14.88ドル(+0.51%)

フェイスブック(FB) 382.18ドル +5.92ドル(+1.57%)

キャタピラー(CAT) 208.23ドル -2.14ドル(-1.02%)

アルコア(AA) 46.77ドル -0.44ドル(-0.93%)

ウォルマート(WMT) 147.27ドル -1.98ドル(-1.33%)

《ST》

提供:フィスコ

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