話題株ピックアップ【夕刊】(1):ウエストHD、HENNGE、ソフトバンクG

注目
2021年9月8日 15時14分

■ウエストHD <1407>  6,100円  +650 円 (+11.9%)  本日終値

ウエストホールディングス<1407>が5連騰、前日につけた高値5600円を払拭し連日の上場来高値更新となった。自民党総裁選後の新政権に対する政策期待を背景に、世界的に取り組みが加速する脱炭素関連株への物色人気がメガソーラーを全国展開する同社株にも波及している。そうしたなか、米アマゾン・ドット・コム<AMZN>が三菱商事<8058>と連携して国内に450カ所以上の太陽光発電所を設置する計画が報じられ、ウエストHDが開発を受託する見通しにあることから、ポジティブサプライズを誘う形となった。最高値圏で戻り売り圧力から解放されており、株式需給面でも上値が軽い。

■HENNGE <4475>  5,560円  +560 円 (+11.2%)  本日終値

HENNGE<4475>が大幅反発。この日の寄り前、9月13日からMLB Japan SNS公式アカウントで投稿予定の動画特集コンテンツ「BEST PLAYS」に協賛すると発表。9月30日まで、選手のベストプレー動画コンテンツに企業広告を出稿するという。

■エアトリ <6191>  3,360円  +260 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

エアトリ<6191>が大幅反発。きょう付けの読売新聞で「政府は、新型コロナウイルスワクチン接種の進展に合わせ、10月以降、段階的に行動制限を緩和する方針を固めた」と報じられており、なかで感染拡大地域でもワクチンを接種済みであれば、県をまたぐ移動を原則として認めるとあることから、旅行需要の活発化を期待した買いが入ったようだ。また、オープンドア<3926>、旅工房<6548>、エイチ・アイ・エス<9603>なども同様に買われた。

■レノバ <9519>  5,500円  +410 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

レノバ<9519>が5連騰、約2カ月ぶりに上場来高値更新となった。同社は太陽光発電を主力に風力やバイオマスなど、幅広く再生可能エネルギーの開発・運営を手掛けており、脱炭素関連の有力株として機関投資家とみられる実需買いが継続している。自民党総裁選の行方は現状では予想のつきにくい状況にあるが、河野太郎規制改革相が国民的支持も厚く有力との見方が一部に出ている。河野氏は脱原発と脱炭素を持論としており、仮に新総裁に就任した際には、関連銘柄への政策面からの中期的な追い風が強まるという思惑も働いている。そのなか、同社株は再生エネの関連最右翼として注目度が高い。

■SHIFT <3697>  27,590円  +1,360 円 (+5.2%)  本日終値

SHIFT<3697>は連日の上場来高値更新。7日の取引終了後、アビームコンサルティング(東京都千代田区)、SAPジャパン(東京都千代田区)、MAIA(東京都港区)と共同で、SAP女子(人材)育成・就労支援事業を開始すると発表。同事業は、育児や介護をはじめとしたさまざまな事情により就労に課題を抱えている全国の女性を対象に、今後需要が見込まれているSAP製品の導入プロジェクトに携わるIT エンジニアやSE、コンサルタントなどのSAP人材として育成するというもの。地域の自治体・企業と連携しながら、日本全国に展開を予定しており、まずは沖縄県から実施するとしている。

■三櫻工業 <6584>  1,162円  +56 円 (+5.1%)  本日終値

三櫻工業<6584>、FDK<6955>、カーリットホールディングス<4275>など車載用2次電池分野に展開する銘柄に物色人気が集まった。トヨタ自動車<7203>が7日、電気自動車(EV)などに使用する車載電池の開発に2030年までに1兆5000億円を投資する方針を表明しており、これが同関連銘柄の株価を刺激している。三桜工は全固体電池開発に前向きで同分野のベンチャー企業への出資を行っているほか、FDKはニッケル水素電池やリチウム電池を主軸に2次電池の製造販売を手掛け、全固体電池をはじめとする次世代電池の開発にも注力。また、カーリットはリチウムイオン電池の受託評価事業を展開しており、EV用電池にも対応。評価試験については顧客が遠隔地から確認可能なサービスを手掛け需要を取り込んでいる。

■東京応化工業 <4186>  7,790円  +350 円 (+4.7%)  本日終値

東京応化工業<4186>が7日続伸。SMBC日興証券が7日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を8800円から9500円へ引き上げた。同証券では、レガシー半導体の好調を背景に、KrF用フォトレジストが想定以上になっていると指摘。高純度化学薬品での原料高影響は悪材料だが、中国メーカーの酸化プロピレンの増設計画を考慮すると、22年12月期にかけては概ね沈静化する可能性が高いと判断している。酸化プロピレン市況の反発を踏まえ原料高影響を見直したことで、21年12月期の営業利益予想を215億円から207億円へ下方修正したが、原料高沈静化で22年12月期は同250億円から255億円へ上方修正している。

■ベイカレント <6532>  58,200円  +2,600 円 (+4.7%)  本日終値

ベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅続伸。ITコンサルティングを軸に経営戦略の立案と実行支援を行う総合コンサルティング会社で、新型コロナウイルスの感染拡大を契機に加速した企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れに機敏に対応し収益拡大に反映させている。現在は、デジタル化の進展が遅れていたバックオフィス領域にもDX化の動きが顕在化しており、コンサル案件の増加につながっている。21年2月期営業利益が前の期比7割近い増益を達成したが、続く22年3月期も前期比18%増の160億円を見込むなど高成長が持続する。更に、会社側見通しは保守的との見方が強く、一段の増額の可能性も意識されているもよう。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,265円  +322 円 (+4.6%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は4日続伸。前日は全上場銘柄のなかで断トツの売買代金をこなし大幅高に買われたが、きょうもその余勢を駆って上値を指向、8月3日取引時間中以来となる7000円台を回復した。同社が保有するTモバイル株との交換でドイツテレコム株を取得し、業務面でもグループ企業の欧州での事業連携を図っていく方針で、これが株価を強く刺激する格好となった。株式需給面では貸株調達に伴いショートポジションを組んでいた機関投資家筋の空売り買い戻しを誘発し、株価に浮揚力が働いている。

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